活動の目的と方法 | +-

活動の目的と方法


■ 目的

津波で流された思い出の品を奇麗にして持ち主に戻すことを目的とします。

■ 方法

津波で流され拾得された思い出の品の多くは写真です。
ここでは、写真を奇麗にする方法を説明します。

1.写真の保管場所に津波で流出したものが届きます。

2.届いたものを以下の6種類に仕分けします。

(1)写真やアルバム
(2)ネガフィルム
(3)卒業アルバム
(4)卒業証書、賞状、日記、年賀状などの紙類
(5)財布、現金、通帳、印鑑、年金手帳、保険証、パスポートなどの貴重品
(6)指輪、ネックレスなどの貴金属

3.(5)、(6)は遺失物として警察に預けます。

4.写真やアルバムの仕分けと仕分け後の作業
(1)アルバムの形を残しているもの
アルバムを探す人は、アルバムの形や大きさ、色で自分のものかそうでないか判断します。
アルバムの表紙など特徴のある部分は捨てずに中身だけを奇麗にし、新しいアルバムに差し替えます。

作業手順は以下の通りです。

1.アルバムごとに写真を洗浄し他の写真と混ぜないこと。
2.アルバムの表紙は捨てずに残すこと。
3.洗浄した写真を乾燥させポケットアルバムに入れる。
4.アルバムの表紙とポケットアルバムを合体させる。

元のアルバムの表紙と新しいアルバムの合体方法

(2)アルバムがバラバラになったものや台紙から写真が外れたもの
持ち主は、アルバムの形状で探すことができないので、写真を1枚1枚洗浄し、奇麗なアルバムに入れ直します。
アルバムには、複数の持ち主の写真が入ることになりますが、汚れてバラバラになった写真の山から探すよりは、探しやすくなります。
見つかった写真は、アルバムから取り出して持ち帰ってもらいます。
持ち主が見つかりアルバムから写真を取り出したところには、新たに写真を入れないことが大事です。
そうすることで、写真を何度も探しにくる人には、常に新しい写真を探してもらうことができるからです。

卒業アルバムや卒業写真、賞状などの紙類についても探しやすいように展示します。

5.活動内容を広める
周辺住民がこの活動を知ることで、自宅の片付けしている時に写真を拾い、保管所まで届けてくれることにつながります。
また、被災地以外の人がこの活動を知ることで、被災地で思い出の品を探すボランティア活動に参加する人が増えることにつながります。

6.保管方法
津波で汚れた写真の多くは、写真表面の保護材がはがれているため劣化が早いと思われます。
劣化が進む前に、デジタル化する必要があります。


参考資料:
津波で汚れた写真の洗い方
http://ameblo.jp/kcberry/entry-10857866814.html



ご質問などは、以下のメールまでご連絡ください。

高井晋次
kcberry.takai★gmail.com
迷惑メール対策のため★を@に変えてください。