教員66日目 ~防災訓練~ | Kobakenの「努力は必ず報われる!」

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この世で最も美しいものは、無意識の親切(by Kobaken)

雨が続いた週が明け、夏の暑さ到来。

日課となっている朝清掃(コバヤシは環境整備部の新人なので、自発的にやっている)ができない間、机に向かって教材研究を行い、それだけでは足りずに様々な先生方に頭を下げて授業見学の依頼をし、自らの技術を磨いている。

さらに、現在、教育実習期間中。なんと、今回はタイミングよくコバヤシの空き時間に実習生の研究授業が入り、英語以外の教科も見学し、気づいた点を指摘している。でも、ほんの2年前は、コバヤシは指摘される側だったのだ。

そのため、現在はバスケ部自粛中。

というわけで、少女たちよ、新人の先生は教務関連の仕事でいっぱいいっぱいで、クラブまで手が回りません。そのため、「先生、なんでクラブに来ないんですか?」という愚痴は受け付けておりません。あらかじめ、ご了承ください。それはきっと、君たちが教師になったら、着任1年目にわかる! そして、甘い考えかもしれないですが、コバヤシの磨かれた授業で、どうか許してください。

クラブに入り浸っていると、「コバヤシ先生の授業がわかりにくい」というクレームがつき、バスケ部の(実際はすべての)生徒が受験で最も大事な英語の勉強をおろそかにする動機となってしまいます。

結局、教務関連か、クラブ指導か、どちらかなんですよ。

そして、授業研究は、今指導している生徒たちだけのためにやっているのではありません。

これから本校に来る生徒のため、さらには、まだこの世に生まれてもいない生徒たちのための、10年、20年、30年も先の稽古になります。


よく考えたら、今年バスケ部でよかった。古巣だったら、そこに入り浸って、間違いなく授業準備の時間が奪われたであろう。

ただ、墨の香りを漂わせた教員は、運動部の顧問に似合わない。

現在、期限付常勤講師として勤務中。「書道部の顧問になるか、バスケ部顧問のままで本校終身雇用か、どちらかを選択せよ」と言われたら、間違いなく前者を選ぶだろう。お世話になった母校で担任をやりたいという希望もあるが(常勤は担任を務めることができない)。

終身雇用は、どうでもいい。私学で新しい教師を定年まで雇うのが難しいのは、百も承知。ならば、雇用期間内に、やりたいことをやらせてください!

そんなわけで、「現在のバスケ部代表顧問が数年後に管理職になったら(現在は学年主任で、管理職に接近中)、バスケ部を引っ張るのはコバヤシ先生だ」という声もありますが、そうおっしゃる先生方、コバヤシがバスケ部で中心となって動く夢でも見たんでしょうか? コバヤシが引っ張るのは、集中力が養成される、あのクラブだ!



さて、今日は、環境整備部が主体となって動く行事である、防災訓練が行われた。そのために、近隣の消防署から隊員が駆けつけてくださり、感謝。

6限終了後、担任が自分のクラスに入り、生徒に指示を出す。

数分後、環境整備部長から放送。「給湯室より、火災が発生」という設定。

生徒は上履きのまま、急いでグラウンドへ避難する・・・・・・はずが、「慌てずに、速やかに、しゃべらずに!」と指示を出さねばならない状況。友達としゃべっていて、一緒に犠牲になりたいのだろうか。本物の災害の時に、どうする? とはいえ、本校がある埼玉県は周囲に海がなくて、津波の心配がないから、災害の現実を知らないか・・・・・・って、海に遊びに行って災害が起きたら、どうする?


全校生徒がグラウンドに集まり、消防署員の話が一通り終わると、実際に消火器で消火訓練。

例年、先生方が何人か、赤の三角コーンを火に見立てて、練習用の消火器を操作している。

コバヤシもやってみた。誰だ、コバヤシが出てきた時に、ざわついているのは。そして、「おーっ、コバヤシが出てきた!」と笑うのは。人気が出てきた証拠として受け止めさせてもらうが、他の先生の時にもざわついてくれ。不公平が嫌いなんだ。

まず、大声で「火事だ!」と叫ぶ。おそらく、教員になってから出したことのある最大の声で叫んだだろう。どうやら、生徒の印象にも残ったようだ。

次に、署員の説明の通りに消火器を操作し、水を噴き出して火を消す。ホースの操作がわからずに戸惑ったが、そこはタッグを組んだ先生から教えていただいた。終了後、環境整備部長から、「うまくできなかったようだけど、使い方を知って、実際に消火器に手を触れただけでも貴重な経験になったと思う。お疲れさま」とねぎらわれた。

生徒に告ぐ。明日からの授業で、「先生、『火事だ!』って、これ以上デカい声が出ないくらいデカい声で言ってみて」と、「火事だ!」をコバヤシの新ネタにしないように! AKBを踊ったり剛力を踊ったりするのは入っているクラスにしか影響を与えないが、「火事だ!」は周囲のクラスまで何事かと思って、パニックになる。絶対にそうなる! 断言する。高校生だから、常識があると信じて、「火事だ!」をコバヤシにネタとして使わせないことを固く信じている。ただ、寝ている生徒を起こすのに使えるか。



「災害なんて遠い」と思いがちだが、いつ起こるかわからない。実際に災害に遭ってから慌てることのないように、防災・避難のイロハをしっかり学んでおこう。

最後に、有意義な時間を与えてくださった消防署の方々に、心より感謝申し上げます。