ご支援いただいた皆様の大工道具を被災地の大工さんたちに
今回も無事に届けることができました。
今回は、わたしたち新建ハウジングと鳥取県倉吉市の
和数寄人(わすきびと)代表の山根さん、岡山大学とんかちプロジェクトの
山本さんの3社が連携して大工道具支援へ行ってきました。
山根さんと山本さんはなんと軽トラックの荷台を木枠で囲み、
大工道具満載で鳥取、岡山から大工道具を運んでくれました。
そして長野市内で合流し、一緒に岩手県に向け出発しました。
今回の支援先です。
①村上製材所勤務 金さん(陸前高田市)
②陸前高田市ボランティアセンター
③山田町商工会 大工組合さん
④宮古建設組合 インテリア工房かなざわさん
⑤宮古建設組合 上林建設さん
第二回目、新たにご支援いただいた皆様です。
①笹川工務店さん(長野県上田市)
②田中建築設計事務所さん(長野県松本市)
③(有)高幸建築事務所さん(新潟県新潟市)
④(株)徳栄建設さん(鹿児島県鹿児島市)
⑤(株)大一建設さん(三重県伊勢市)
⑥(有)岩根建築さん(熊本県菊池郡)
⑦(有)川島建設さん(岐阜県関市)
⑧酒井さん(東京都江戸川区)
⑨小田切さん(山梨県甲斐市)
⑩ふたば商事(株)さん(東京都練馬区)
⑪(株)松井建築設計事務所さん(東京都小金井市)
⑫BLACK&DECKERさん(アメリカ)
・金さん
金さんは自宅も大工道具も全てを失い、この3ヶ月間、ボランティアで
仮設住宅で使うテーブルや長いすなどを作り続けてきたそうです。
金さんが借りている作業場には所狭しと長いすなどが置かれていました。
避難所や仮設住宅で知らない者同士がこのテーブルを囲み、
話しに花を咲かしてほしという、やさしい心配りのある大工さんです。
しかし、もう仕事もしなければ食っていけないと思い支援の依頼が来ました。
大工道具を手にした金さんは何度も何度も「ありがとう」と頭を下げていました。
・陸前高田市ボランティアセンター
陸前高田市のボランティアセンターには以前、山根さんが立ち寄り置いてきた
丸のこやチェンソーの歯の交換で立ち寄りました。
置いてきた電動工具は殆どが故障しており、その中のいくつかを
岡山大学の山本さんが持ち帰りました。修理をして送ってあげるようです。
・山田町商工会大工組合
山田町商工会では、多くの大工さんたちが私達を待っていてくれました。
組合長や仲間達も失ったそうです。
道具を降ろしますと、すぐにみんなで手際よく仕分けにかかり、
平等にお分けいただいたようです。
実はこの仕分けの最中にも地震があり、仕分けの駐車場が1分間揺れ、
その後に津波避難警報が出ました。被災地にいることを実感した瞬間でした。
大勢の大工さんの姿を目にしますと、なんだか安心します。
・宮古建設組合
前回の支援でお伺いした宮古建設組合には、インテリア工房かなざわさんに
インパクトとノミ類、上林建設さんにプレーナーをお届けさせていただきました。
世界遺産の平泉の金色堂のレプリカを作っているかなざわさんは
ノミを嬉しそうに手に取り、笑顔で受け取っていただきました。
ご身内を失った上林建設の上林社長は、大震災のご様子やそれからの気持ちを
たんたんと私達に語ってくれました。涙が溢れて、帰るのが辛くなりました。
被災地の皆さんは一人一人がそれぞれの感情を抱きながら、今を生きています。
私達はその一端を垣間見るだけで、決して理解できない境地です。
第三回目の大工道具支援も頑張ります。
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◇第二回大工道具支援 画像
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