150429


連休初日の今日。ライブのリハに出かけてきました。経験の浅いボーカルさんはリハですら緊張していたようだけど、それだけ一生懸命な証拠。私こそ初心に返って頑張って演奏しなければならない。人と練習したりセッションしたり、音楽の話をしたりすると、その都度、「ああ、私も頑張らねば」と痛感するんだけど、なぜその気持ちが持続しないのかねぇ。ちょっと反省しよう。それはさておき、映画の紹介に移りましょう。


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うわっ、これ、なりきりすぎでしょ! というわけで、呂小龍(Bruce Le)主演のなんちゃってブルース・リー映画を取り上げたい(またかよ!)。林國翔・崔宇亨監督の「死亡魔塔」 (1978年)、香港・韓国のコラボ作品である。タイトルですでに何のパクリか分かるし。



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ていうか、英題もEnter The Game Of Deathって、パクリまくりだし。



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なんちゃって映画には必ず楊斯(ヤン・スエ)が出てくるのもご愛嬌。



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例によって悪役は日本人(演じているのは朴東龍)、そのほか、張力、李海生、南宮勳、趙志凌、沈上天、金王國などが出ているが、香港以外に韓国俳優が随分出ていて、知らない人も多い。



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日本人に乱暴された挙句、殺される主人公の妹が美川憲一似で笑える。


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ヒロイン役は呂秀貞。韓国の女優はまったく分かりません。



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「死亡遊戯」「死亡の塔」の設定だけパクって、いろんな敵が次から次へと登場するが、大して面白くない。



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強いて言えば、蛇をロープのように使って闘う敵が登場するくらいかな。当然、こいつは蛇拳を使うんだけど、呂小龍自身が偽者なので、ブルース・リーとジャッキーチェンが一緒くたになっても平気のようである。さんざんいろんな敵と闘って、日本人の悪役も倒して、「これでやっとエンディングかな」と思ったら、



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最後にこれだけの敵が出てくるから、本当にしつこい。でも、作る側はそんな見る側の気持ちなど、まったく考えてません。



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しかし、バッタモンとしては優秀。ちゃんと、燃えよドラゴンのときと同じような傷を受けるのも忘れていないし、



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死亡遊戯と同じ、巨人を出すのも忘れてない。ほんとうに、パクリ方が実にマイペースで自由なのには感心する。ある意味、怖いものなしの作品である。この作品の唯一の欠点は、ちっとも面白くないことかな(笑)。



まずは「ブルース・リー」の作品を先に全部見てから、十分な覚悟の上で「ブルース・リ」をお試しください。



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