• 20 Mar
    • 大西部無頼列伝

      お腹の調子が悪くて「ゆる」プリンナーのイラストを描こうと思ったけど、これまでの自分の品位を保つためにやめておいた(ほんまか)。今日は久々のマカロニウエスタン、「大西部無頼列伝」(1971年、Adios, Sabata)である。監督のフランク・クレイマー(ジャンフランコ・パロリーニ)は、製作年順に行くと、「西部悪人伝」(1969)、本作(1970)、「西部決闘史」(1971)を撮っていて、三部作とも言われているが、本作だけユル・ブリンナーが主演で、音楽がブルーノ・ニコライ。残り2作はリー・ヴァン・クリーフ主演で、音楽はマルチェロ・ジョンビーニとなっている。   インディオ・ブラック(サバタ)を演じるユル・ブリンナーもなかなか渋い。   共演のディーン・リードは、「赤いエルビス」とも言われた歌手。ドイツの湖で死体で発見されるという謎の死を遂げたそうだ。   オーストリア軍の大佐にジェラルド・ハーター、   このほか、一番左がサル・ボージェス、その後ろのペドロ・サンチェスは三作とも出演、   ジャンニ・リッツォも3作に出演している。   出番はわずかだが、スーザン・スコット(ニエヴェス・ナヴァロ)が出てます。   三作とも撮影を担当したのはサンドロ・マンコーリ。個人的にいいなと思うアングルやカメラワークが多かった。   しかし、DVDのジャケットだけ見ると、間違って買っちゃいそうだな。   西部悪人伝 [DVD] 1,533円 Amazon   大西部無頼列伝 [DVD] 1,533円 Amazon   西部決闘史 [DVD] 1,533円 Amazon  

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  • 14 Mar
    • 影子神鞭

      今日ご紹介するのは、羅維(ロー・ウェイ)監督の「影子神鞭」 (1971年、The Shadow Whip)である。日本では劇場未公開だが、昔、テレビで放映されたようで、そのときの邦題がなんと「空中必殺・雪原の血闘」。凄いな。   主人公の楊寒云を演じたのは、鄭佩佩(チェン·ペイペイ)。私のブログではもうお馴染みの女優さんだ。ペイペイさん、めちゃくちゃ暖かそうな格好をしてますが、   今回は雪原のシーンが多く、たぶんロケ自体も寒いはず。香港武侠映画ではなかなか珍しい光景である。「吼えろ ! ドラゴン 起て ! ジャガー」にも雪のシーンがあったね。   ペイペイさんは鞭の使い手として登場するが、実はその師匠である田豐が、輸送中の財宝を強奪した疑いで、多くの人間から追われており、小さなときに師匠の下に預けられた主人公が真犯人を探しながら自分が何者かも知っていく、というお話。   田豐が真相を語る回想シーンなども挿入されるが、観ている側をあっと言わせるような仕掛けはない。   彼らに力を貸す剣士に岳華(ユエ・ホア)。これも意外性のない役どころだな。   善人も悪役も器用にこなす谷峰(クー・フェン)が、今回はこんな悪い顔つきで登場する。   脇役でしっかり存在感を示したのが李昆(リー・クン)。   私の観た英語版では「Serial Trio」と表現されていたが、中央の王俠を挟んで左が李家鼎、右が杜文波。このほか、16人の盗賊を率いるボスに高鳴など。   雪のシーンが多いのは新鮮で印象にも残るが、演出自体が凡庸なのに加え、鞭という本来はユニークであるはずの武器が、闘うシーンでは今一つなんだな。相手との接近戦では鞭は使えないし、一撃で相手を倒せるわけでもないので、見た目が思ったより派手にならないんである。   寒いのか、一度も被り物を脱がなかったペイペイさんのこういう姿が見られるし、何となく飽きずに最後まで見てしまうような個性あふれる一作である。しかし、ペイペイさん主役の映画は、本人がいつも熱演しているせいか、「私が主役よ」的なオーラが強いな。アンジェラ・マオ、ジミー・ウォングなどの主演作品にも感じるが、香港映画はその熱さがいい。     大酔侠 [ チェン・ペイペイ ] 1,000円 楽天   SALE OFF!新品北米版DVD!Kung Fu Girl / Whiplash!<チェン・... 3,290円 楽天    

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  • 12 Mar
    • 3月12日「Live & Session」上福岡BLANC

      今夜は埼玉・上福岡市のlive cafe house BLANCでライブ&セッションでした。先月に続いての開催で、ホストメンバーはアルトサックス櫻井さん、ベース佐藤さん、ドラムス川本さん、ピアノが私。   参加者はサックス、ギター、ドラムス、ピアノ、ベースなど14名+リスナーの方々。最も多かったパートはボーカルで6人。インストより歌ものが多いセッションとなりました。   仲間や顔見知りの方にも多く来ていただき、盛況裡に終了することができました。参加いただいた皆さんには改めてお礼申し上げます。   私がホストを務めるセッションは、3月24日(金)と4月28日(金)が川越Jammin、4月29日(土)が行田Kocomoで実施の予定です。  

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    • 3月11日 小松貴子&渋谷繭子ジョイントライブ

      今夜は埼玉・ふじみ野市のBLANCで、小松貴子さんと渋谷繭子さんのジャズボーカルライブでした。   一番手は渋谷繭子さん。ジャズやPOPSナンバー5曲を披露。ベースは新井さん、ドラムスは小峰さん、2人とも歌伴ライブに果敢に挑戦してくれました。   2ステージ目は小松貴子さん。彼女によるともう7年のお付き合いらしい。これまでのライブ共演回数は30回を超えてます。   翌12日は15時30分から同じ店でミニライブ&セッションがあります。歌や楽器の方はぜひご参加ください。    

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  • 09 Mar
    • 武當二十八奇

      またまた銅人もの? いやいや、今回はご覧のとおり“石”です。武當二十八奇 (1980年、The Unbeaten 28)を紹介したい。前々回、前回に続いて郭南宏(ジョセフ・クオ)の作品だけど、「石人關十八奇」という別題のとおり、今回は中味は似通っていて材質が異なる、という感じの映画です。   主演は孟飛(メン・フェイ、リー・フォアマン)で、   小さな頃から過酷な修行を強いられ、   大虚堂なるところで幾多の試練を経て、殺された師匠の仇を討ちに行く、という流れは、前々回紹介した「少林寺十八銅人」とほぼ変わらない。ただ、挑戦相手が銅人ではなく石人(?)だから全然違うよ、と言われてしまえば、「そうかも」と思って観てしまうような作品でもある。   石人ばかりでは飽きると考えたのか、途中で化粧をした小さな男(李超俊)も出てくる。   師匠役の龍世家と一緒に燕南希(ナンシー・イェン)が登場するが、出番はわずかで、   本作のヒロインは、師匠の娘を演じた張詠詠(ジェニー・チャン)。私のブログでは、「迷拳三十六招」で紹介しているが、資料を見る限り、彼女の出演作はこれを含めてすべてジョセフ・クオが撮ったものばかり。監督のお気に入り女優なんだろうか。   さて、最後の難関もクリアし念願の極く遺書「大虚真本」を手にした孟飛だが、中身はなんと白紙。怒りに任せて極意書を滝に捨てたのをジェニー・チャンが拾って乾かしていると文字が浮かび上がる。一転、小躍りする孟飛が和尚(柯佑民)に見せに行くと、「極意とはお前の中にある」と、極意書を焼き捨ててしまう、というあたりの展開はなかなか面白い。   クライマックスでの龍冠武との闘いは、 どう呼ぶのか知らないけど、新体操のリングみたいなものを駆使してのアクションが見られる。   また、ジェニー・チャンも父親を殺した相手に懸命に食らいつく。   形勢不利になった龍冠武が自分の要塞みたいなところに逃げ込んでからは漫画のような展開で、スイッチを押すと上から、いかにも発泡スチロールのような岩石が落ちてきたり、そんな中で闘うわけです。   だからと言って、こんな死に方もないでしょ。   私のブログでときどきごく普通の映画を紹介するのは、自分を正常に保つためだということがご理解いただけたであろうか。でも、こういう映画、結構病みつきになるんだよなぁ。     少林寺への道 十八銅人の逆襲 ニューマスター版■監督:ジョセフ・クオ//シャンカン・リンフォン... 900円 楽天   【中古】少林寺炎上 / ジョゼフ・クオ【監督】 2,198円 楽天  

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  • 08 Mar
    • 雍正大破十八銅人

        あれ、昨日と一緒じゃん。いえ、違います。同じ台湾製の胴人ものでも、今日は、「雍正大破十八銅人」 (1976年、Return of the 18 Bronzemen)である。「少林寺十八銅人第2部」という別題もあるようで、郭南宏(ジョセフ・クオ)が監督したシリーズ第2弾、というところだろうが、   黃家達(カーター・ワン)は、 なんと暴君として知られる雍正帝を演じている。前の皇帝の遺書をこっそり書き換えて自分が皇帝の座に居座り、本来皇帝になるはずだった人間を殺す、という悪い役である。こんな奴が主人公でいいのか?   雍正帝はお忍びで出かけ、食事をしているときに上官靈鳳(シャンカン・リンホー)に出会う。本作ではシャンカンも化粧が早く終わったのか早めの出演である。功夫の心得があり自信満々の雍正帝は、彼女と闘ってまったく歯が立たず、悔しい思いをする。   雍正帝はさらに道中、暴漢に襲われていた娘(李亭君)を助ける。この役は本当は林月雲が演じる予定になっていたようだ。左は母親役の趙婷。そもそも正義の男などではない雍正帝が単に暴漢から助けて終わるはずはない。下心を抱き、彼女の後を付けて家まで押しかけるが、   そこで田鵬に勝負を挑むことになり、またしてもあっさりやられちゃう。1作目では実質的な主役だった田鵬の出番は、本作ではここだけ。   このあとの展開が凄いんである。負けてばかりで悔しくてならない雍正帝は、少林寺の門前に座り込み、入門を請うんである。ていうか、あんた、皇帝でしょ。そっちの仕事は放っておいていいの? まあ、そもそも入門すら許されるわけもないのだが、そうなるとストーリーが破綻してしまうので、特別に入門を許され、本業のほうも3年間だけ休業ということに落ち着いた。 そんで、この邪な考えを持った雍正帝、めちゃくちゃ真面目に、他人の何倍も修行に打ち込むんである。そんなバカな。   で、いよいよ3年の期限が迫り、銅人陣突破に挑戦するわけである。   まあ、ここからは前回と一緒(笑)。銅人たちを倒さなければ次に進めない過酷な最終試練が描かれる。   こういう手強いやつらがたくさん出てくるのも昨日のとおりです。   どうせ闘うんなら、相手はこっちのほうがいいな……って、これも昨日のボケかたと一緒じゃん。   実はこのあとの展開が不思議で、最終ゴールで僧侶たちから唐突にストップがかかり、皇帝は卒業できないまま帰されてしまう。また、皇帝の仕事に復帰した途端にシャンカンが皇帝を殺そうと襲いかかるんだけど、多くの部下たちに取り囲まれて危機一髪のシャンカンが逃げおおせたところでアクションは終わり。さぞや少林寺での辛い修行で人間的にも成長したかと思われた雍正帝だが、踏んだり蹴ったりの挙句、少林寺抹殺を命じて、「終劇」。強引かつ唐突、意外な終わらせ方に、狐につままれたような納得がいかないような気分であった。   同じ年に同じ監督で作られた「火燃少林寺」では、雍正帝の命令で焼き打ちにあい、多くの師や仲間を失った少林寺の僧や門弟たちが復讐に立ち上がるが、その中心人物を、本作で雍正帝を演じたカーターさんが演じる、という不思議な設定となっている。同じような設定の映画でカーターさんを悪者にしたり正義のヒーローにしたり、作っている側もきっと混乱しているに違いない。   【中古】DVD▼007 ゴールド・フィンガー THX版【字幕】▽レンタル落ち 659円 楽天   サバイバル・ビーチ 〜金粉ビキニ全裸SHOW〜【動画配信】 324円 楽天    

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  • 07 Mar
    • 少林寺十八銅人

      久しぶりに中華ものを紹介したい。今日は、「少林寺十八銅人」(1976年)である。日本では1983年に「少林寺への道」という邦題で劇場公開されている。   実は最近、「Shaolin Iron Men」なる怪しいDVDを入手した。今日紹介する「少林寺十八銅人」、その続編の「雍正大破十八銅人」、「武當二十八奇」、すでにブログで紹介済みの「龍形刀手金鐘罩」の4作品のコンピレーションになっている。最後の1作だけ無関係だが、残り3作品はすべて銅人が登場、その手の作品をシリーズのようにたくさん撮っている郭南宏(ジョセフ・クオ)が監督している。   例えば、以前紹介した「少林寺炎上」も、厳しい修行の最終試練の場である十八銅人たちを倒す、というシーンがメインになっているが、これが銅人ものの共通の特徴である。   本作では、盧碧雲が少林寺の僧侶(柯佑民)に孫である小さな男の子を預けるシーンで幕開けし、   成長したその男の子(田鵬)が少林寺の厳しい修行を経て、家族の仇を討つまでを描いている。田鵬が主演なのだが、郭南宏の本シリーズは、   黃家達(カーター・ワン)と   上官靈鳳(シャンカン・リンホー)の共演が売りとなっている。シャンカンなんて終盤にならないと登場しないんだけど、ファンとしては、たとえ1分でも顔を出せばOK。   これが十八銅人陣の入口で、第一~第十八陣までを突破しないと娑婆に出られない。また、生きて戻れる保証もないというものだ。   ロボットみたいなむしろ可愛いやつなんだけど、びくともしないで、容赦ない攻撃を仕掛けてくる。   金粉塗りたくった--いや銅人だから銅粉か--胴人たちがみんな強い。でも、   どうせやられるんなら、相手はこっちのほうがいいな……って、ゴールドフィンガーじゃん。   その他の出演者は、江南(写真中央)をはじめ、   易原や魯平など、郭南宏監督お気に入りの俳優陣が出演している。   クライマックスの戦いも、易原が手強くて盛り上がる。   本作におけるシャンカンの厚化粧度は、標準です。   次回もこういうのが出てくるけど、「あれ、同じ作品を2回続けて紹介している」と勘違いしないようお願いします。     少林寺への道【Blu-ray】 [ カーター・ワン ] 1,944円 楽天   少林寺への道 HDマスター版 [ カーター・ワン ] 2,430円 楽天      

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  • 04 Mar
    • シルバラード

        随分久しぶりにローレンス・カスダン監督の「シルバラード」(1985年、SILVERADO)を見たけど、内容をあまりにも忘れていることに悲しくなった。昔買ったDVDも初めて観たような新鮮な気分が味わえそうだから、もう新しいの買わなくてもいいかなと思ったりもする。年取ったね。   今観ている香港武侠映画の輸入もの4枚組なんて、ジャケット見ただけでは一度観たやつかどうか皆目見当もつかず、観始めて10分くらい経ってから「観たことないかも」と分かる。そもそも出演者から舞台設定まであまり違いがないからね。   なんて独り言はさておき、シルバラードである。このブログでは、半世紀以上前の西部劇を比較的たくさん紹介していて、そういう意味では80年代半ばの本作は、私にとって比較的最近の作品とも言える。高校時代にイーストウッドの「アウトロー」だとか、M・ブニンドとJ・ニコルソン共演の「ミズーリ・ブレーク」などが映画館にかかっていた頃から、もう西部劇はほぼ消えつつあったわけで、本作は、西部劇が見たいファンに西部劇の面白さをすべて見せ、懐かしい気持ちすら味わえるような映画と言える。   冒頭の暗い小屋でのスコット・グレンの銃撃戦からわくわくさせる。昔の西部劇と違うのはカット割りやテンポの速さだけで、この気分の高揚感は娯楽映画の楽しみの1つかも。   4人の男たちがひょんなことから知り合い、街を牛耳る悪玉を倒す正義と友情の物語。右はケヴィン・クライン。しかし、スコット・グレンはデヴィッド・キャラダインみたいだな。   本作が出世作となったケヴィン・コスナー、   ダニー・グローヴァーの4人。右はカスダン監督の奥さんのようだ。監督のまだ幼い息子たちも端役で出演しているが、彼らも後に映画界入りしている。   西部劇好きな人にはたまらない画が多く、西部劇を比較的見ている人ほど楽しめるような気がする。   コスナーが左右の敵を同時に倒すシーンもいいが、   クライマックスの決闘シーンも懐かしい雰囲気。ケヴィン・クラインのバックは教会、かたや   ブライアン・デネヒーのバックは何もない荒野、というシチュエーションもいい。   DVDにはメイキングが収録されていたが、4頭の並走シーンを横から撮るのに苦労したとか、   大量の牛の暴走シーンは期待通りのコースを走ってくれなかったとか、まあ、ちょっとしたシーンに並々ならぬ時間と労力を投入していることが窺えた。作り手の西部劇への愛情と、映画作りへの情熱が感じられる作品であることは言うまでもない。   女優陣の活躍も目立った。正義と人情と気骨のある酒場のマダムにリンダ・ハント、   ケヴィン・クラインと恋仲になる幌馬車隊の女性にロザンナ・アークエット、   このほか、リン・ウィットフィールド(右)とアマンダ・ワイスなど。   133分が物足りないくらいの一作。相当編集でカットしているようで、そういう意味ではいろいろ盛り込み過ぎたんだろうけど、映画の中でやりたいことがたくさんあったんだろうね。過去の西部劇名作を思い出させるシーンは数々あるが、私は懐古趣味というのでなく、西部劇を愛する人たちが、その気持ちを全力でぶつけた映画、というふうに受け止めた。     シルバラード [ ケビン・クライン ] 1,000円 楽天  

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  • 01 Mar
    • 月山

      久しぶりの日本映画。今日ご紹介するのは、村野鐵太郎監督の「月山」(1979年)である。     曼陀羅絵図のタイトルバックに松村禎三の音楽。これで、どんな雰囲気の本編かが想像できちゃう。   学生運動から離れてダム工事現場を転々としながら生活する学生、明が主人公。30代後半の河原崎次郎がどうにも学生に見えず、途中でそういう設定だと知って、「えっ、マジかよ」と驚いてしまいました。   鶴岡の住職(鈴木瑞穂)の紹介状を持って明が訪ねたのが、月山の山麓に囲まれた渓谷にある寂れた寺。迎えたのは、寺番の滝田裕介だ。ただ優しい人じゃない、ちょっぴり怪しさを醸し出しているのがいい。   私の年代くらいから上の人たちならこの形のバスに乗ったことあるだろうか。このバスですら隣村までしか通っていない場所で、しかも豪雪地帯のため村全体を深い雪がすっぽりと覆う冬は、村全体が長い冬籠り状態になる。   吹雪で戻れなくなった明がようやく人の列を見つけて助かるシーンなどもある。   ここで冬を越すことにした明だが、暖房もないく、冷たい風が漏れる庫裡の二階に寝泊りすることになる。古い和紙の祈祷簿を貼り合わせた蚊帳の中で、まるで繭の中の蚕のような状態でじっと冬を耐え忍ぶ。寒いの苦手な私には、見ているだけでもう勘弁って感じです。原作はこの「月山」で芥川賞を受賞した放浪の作家、森敦で、実際に彼の経験が描かれているようだ。     友里千賀子演じる文子と明との淡い恋も描かれる。文子から「よそ者と一緒になると村の女は必ず不幸になる」という言い伝えを聞かされる。   雪に覆われて何の楽しみもない村人が寺に集まり、飲みかわす。男に色目を使う後家の片桐夕子は、   よそ者(行商人)と村を出ようとして凍死体となって発見される。このあと、文子は明の前から姿を消す。   その他の出演者に、井川比佐志、稲葉義男、菅井きん、北林谷栄など。   「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん」という孔子の言葉が引用される。厳しい自然と信仰風土などから生まれた村人たちの死生観が、さまざまな登場人物のセリフから滲み出てくるが、これが原作「月山」の世界そのものなんだろうな。生と死だとか輪廻だとかを考えるような映画だから、決してドラマチックに寄らない。そう考えれば、主演の河原崎次郎の何となく頼りない、物足りない感じも、逆にいい。親兄弟揃って役者一家の河原崎さん、ご本人には失礼な言い方かもしれないけど、決して器用な感じの人ではない。でも、村人たちの生活を間近で見聞きし、思索する若者を好演して、まさに適役だったと思う。   この映画、観終わってみれば、哲学的というか、「燃えよドラゴン」でブルース・リーが説く「Don't think. Feel!」と言われているかのような作品でした。まあ、月山を「がっちゃん」でボケるような私としては、小難しいこと書くのは苦手なので、このへんでやめとこう。やっぱりこのブログはB級娯楽映画向きなんだよね。     月山 [DVD] 4,104円 Amazon   月山   Amazon   Dr.スランプ アラレちゃん ぬいぐるみ ガッちゃん 1,058円 Amazon   ドクタースランプアラレちゃん フェイスクッション ガッちゃん 2,570円 Amazon    

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  • 25 Feb
    • 叛逆の用心棒

      今日ご紹介するのは、アンドレ・ド・トス監督の「叛逆の用心棒」(1953年、The Strangers Wore a Gun)である。日本では劇場未公開だが、何となくそれも頷ける作品だ。   南軍のゲリラ隊は、まさに残忍な略奪行為を繰り返す強盗団のような状態だった。その密偵をしていた主人公のジェフは、それに嫌気が差して軍を離れる。   主人公を演じたのは、おなじみ、ランドルフ・スコットだ。   その後、彼の過去を知る男(ジョージ・マクレディ)の用心棒となるが、無法地帯の町を牛耳る彼のスパイのような仕事で、結局は罪もない人々からの略奪行為だった。黒澤の用心棒のようなシチュエーションでもあり、1953年の映画なのに3D作品だったらしい。   ヒロインはこのときすでに43歳のベテラン、クレア・トレヴァーで、主人公を助け、最後には結ばれる役を演じて堂々の貫禄だが、やはり見る側は彼女だけじゃ不満なんでしょうな。        一応、主人公と少し恋心も芽生える若い女性(ジョーン・ウェルドン)も登場させている。左は父親役のピエール・ワトキン。   炎に包まれるクライマックスまで、さほど面白いと感じないまま見てしまうような映画だが、   そんな中、見どころの1つと言えるのが、用心棒仲間のこの2人、   アーネスト・ボーグナインと   リー・マーヴィン。2人ともデビューして数年というところだろうが、このコンビが劇場未公開作品で見られたのは拾い物だったなぁ。     叛逆の用心棒 [DVD] 1,523円 Amazon     宮本武蔵 般若坂の決斗 [DVD] 3,024円 Amazon   温泉こんにゃく芸者 [DVD] 4,725円 Amazon    

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  • 21 Feb
    • 続・さすらいの一匹狼

        今日、紹介するのはジョージ・フィンレイ(ジョルジオ・ステガーニ・カゾラーティ)監督の「続・さすらいの一匹狼」(1965年、Adios Gringo)。以前紹介した、クレイグ・ヒル主演の「さすらいの一匹狼」(1966年)と無関係。続編のほうが制作が先だから、ややこしいな。     主演はジュリアーノ・ジェンマ。ファンは必見の作品だと思う。牛泥棒から牛を買ったせいで牛泥棒の疑いをかけられ、人まで殺してしまう。町を逃亡して牛を盗んだ張本人を捕えて無実の証を立てようとするが、     その道中、娘が乱暴されて全裸で縛られて日焼けも痛々しい状態のところを救う。     牧師の娘を演じたこの女性が、メイクを落として果敢に演技するイヴリン・スチュワート(アイダ・ガリ)だとは最初、気づかなかった。      こっちを見れば分かるんだけどな。     演出のメリハリやスピード感がなくて(マカロニウエスタンにそれを期待しちゃいかんのだが)、最初のうちはつまんなかったけど、ストーリー自体は悪くない。息子(マックス・ディーン)が悪事に加担しているとは知らない地主の父親(ピーター・クロス)も重要な役どころだし、     主人公と牧師の娘に力を貸す医者(ロベルト・カマルディエル)と保安官(ジーザス・プエンテ)の正義感や人情味溢れるシーンもたっぷり盛り込まれて、「牛を売りつけたあの男、許さん」と一直線に突っ走る普通のマカロニウエスタンとは一線を画している。まさに、アメリカ西部劇を模倣していて、その分、マカロニ独特の“どぎつい”、“濃い”雰囲気には欠けるんである。     そのあたりの好き嫌いはともかく、ジェンマはガンプレイだけでなく、こんなアクションをたっぷり見せてくれる。そこはファンの期待を裏切りません。     「いいな」と思わせる部分はマカロニウエスタンらしくないところで、「物足りない、欠けてるな」と思うのはマカロニウエスタンらしさなんだろう。でも、ちょっぴり新鮮で楽しめた。     続・さすらいの一匹狼 [DVD] 1,543円 Amazon   さすらいの一匹狼 [DVD] 514円 Amazon   さすらいの太陽 DVD-BOX 10,260円 Amazon        

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  • 19 Feb
    • 2/19 東中野セロニアス ライブ

      今日は東中野のセロニアスでライブでした。   私の3回目のリーダーライブ。百戦錬磨のベテランから才気煥発な若手までが日々出演するお店でもあり、毎回試行錯誤している。先の2回はボーカルライブだったけど、今回はインスト。しかも、普段お付き合いしている仲間ではない人選で、自分が緊張感を持てるよう工夫してみた。気の合った仲間とやるとうまく行くんだけど、予定調和というのか、馴れ合い、もたれ合いというのか、そういうのもあるため、今回は合わないであろうメンバーに敢えて声をかけた。ラッパの三宅さんは私が最も影響を受けたJAZZの心の師で、私も気合を入れて演奏させていただいた。   ドラムもベースもよく知っているけど、ふだんは一緒に活動していないし、それぞれの思いも方向性も違って、まとまりこそなかったけど、そこが今日はよかったような気もした。次はどうすればもっとよくなるのか、コミュニケーションの取り方も含めて、よりよい次回のステージへのヒントをたくさんもらったステージでした。   次の私の演奏は、2/24が川越Jammimnのセッション、3/2が新小岩Chippyです。    

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  • 16 Feb
    • 華麗なる激情

      前回に引き続き、本ブログのカラーにはちょっとそぐわない名作の紹介。今日は、「華麗なる激情」(1964年、The Agony and The Ecstasy」である。監督がキャロル・リード、脚本がフィリップ・ダン、そして音楽がアレックス・ノースとくれば、期待もするよね。   伊ルネサンスが生んだ偉大な芸術家であるミケランジェロが主役の歴史ドラマだ。アーヴング・ストーンの伝記小説「苦悩と恍惚」を、リード監督が格調高く、かつ映画好きも納得させるドラマチックな演出で描いて、2時間20分はアッという間である。   演出だけでなく俳優陣も見事。ミケランジェロにはチャールトン・ヘストンが扮するが、芸術家のプライドだけでなく苦悩、葛藤などを演じて、これは熱演と言えるだろう。というのも、   ユリウス2世役で名優レックス・ハリスンが共演してるからね。2人の俳優が演技面で火花を散らす作品でもある。   彫刻家として生き、絵画は好まなかったミケランジェロの画才に目を付け、彼にシスティナ礼拝堂の天井画を描かせるユリウス2世。   完成までの4年間の、法皇と芸術家それぞれの苦闘と紆余曲折が、絵画にも彫刻にもろくに知識を持ち合わせていない私が見ても、実に興味深いんである。   ミケランジェロの最大の理解者であったユリウス2世だが、映画の大部分では彼は互いに対立関係にある。反目しあうこの2人の友情が胸を打つんだけど、私の拙い文章ではうまく表現できないから、まあ、見てもらうのが一番いいね。   その他の出演者に、ハリー・アンドリュース。法皇べったりのちょっぴりイヤな建築家のキャラクターは、彼ならでは。   ジョバンニ枢機卿にアドルフォ・チェリ。   その妹で、常にミケランジェロの力になろうとするコンテシナに、ダイアン・シレント。この映画の頃はショーン・コネリーの奥さんでした。   ちなみに、こういう壮大な世界と無縁の私のブログイラストは、製作時間約2分です。お恥ずかしい。     華麗なる激情 [ チャールトン・ヘストン ] 1,749円 楽天   それいけ!アンパンマン だいすきキャラクターシリーズ カレーパンマン アンパンマンとカレーパー... 2,721円 楽天   【セガトイズ プリちぃビーンズS Plus カレーパンマン[アンパンマン]】 1,369円 楽天      

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  • 13 Feb
    • 奇跡の人

      イラストはフィクションです。     私のブログは、レアなカンフー・武侠ものをはじめ、B級映画を取り上げることを身上としていることもあって、大作、話題作や名作の芸術・文芸作品などが見事に少ないのだが、新しいネタもないのでそういうのも取り上げていこうと思います。今日は、アーサー・ペン監督の「奇跡の人」(1962年)を紹介したい。   三重苦のヘレン・ケラーが教師のサリバンによって人生に光を見い出すまでの壮絶なやりとりと闘いを描いたドラマだ。アカデミー主演女優賞などに輝いたサリバン役のアン・バンクロフト(右)も、同・助演女優賞を受賞したパティ・デュークも文句なしに素晴らしい。もう何も言うことのない永遠の名作だから、私の陳腐な解説は要らん、だからこういう作品は紹介しづらいんだよなぁ。1979年のリメイクでは、P・デュークが今度はサリバンを演じている。TVMの監督だったし話題にならなかったが、一度見てみたい。 ヘレンの母親にインガー・スヴェンソン。   父親にヴィクター・ジョリー、そのほかキャスリーン・カムジス、アンドリュー・プラインなど。登場人物は実に少ない。   いかにも舞台劇の映画化という感じの設定が多いが、ペンの演出と出演陣の全身全霊の演技で、有無を言わせず画面に釘付けにさせる。   このシーンあたりは何度見ても全身が震えるほどの感動が押し寄せ、涙が止まらない。   映画ファンの人は多くの方がご覧になっていると思うが、もし見ていないという方にはぜひお勧めしたい一作です。     奇跡の人 [DVD] 1,944円 Amazon   こっちはまったく無関係です。 奇跡の人 DVD-BOX 16,416円 Amazon  

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    • 2月12日「Live & Session」上福岡BLANC

      今夜は埼玉・上福岡市のlive cafe house BLANCでライブ&セッションでした。最初はこのメンバーでミニライブ。   アルトサックスの櫻井明子さん   ベースの矢崎さん、ドラムス川本さん   その後、セッションタイムとなり、私の音楽仲間も含め、いろんな人に参加いただき、   ボーカルとピアノを中心にギター、ベース、ドラムが交代しながら3時間たっぷり演奏していただきました。この会は、3月12日(日)午後にも予定しています。   次の私のライブは、19日(日)の午後、東中野のセロニアスでリーダーライブです。今回はトランペット+ピアノトリオでお届けします。どうぞ足をお運びください。  

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  • 07 Feb
    • 少林寺列伝 (少林寺)

      ちょっと忙しくて今日はイラストはなし。書き溜めた記事もそろそろストックが尽きるな。このところ毎日締め切りに追われていて、資料で部屋も散らかり放題である。このくらい片付けばすっきりするんだけどな……って、これは引っ越してくる直前の写真じゃん。   今日ご紹介するのは、張徹(チャン・チェ)と午馬(ウー・マ)監督の「少林寺」 (1976年、Shaolin Temple)である。日本では劇場未公開だが、「少林寺列伝」という邦題でDVDが発売されている。同じ出演者で「少林五祖」(1974年)という作品があってストーリー的には続編にあたるが、制作されたのは続きのほうが先なので、とりあえずこの作品とは切り離して紹介したい。     外部から門弟をとらなかった少林寺の門前に3人の男が弟子入りを志願して居座る。左から洪熙官、方世玉、胡惠乾で、演じているのが韋弘、傅聲(アレクサンダー・フー・シェン)、威冠軍である。   台湾から来た6人の武将たち(後の少林五祖)も登場する。左から、王龍威、姜大衛(デヴィッド・チャン)、 狄龍(ティ・ロン)、   王鍾、このほか、岳華、劉永(トニー・リュウ)、   彼らを少林寺の高僧に紹介するのが厳詠春、演じたのは施思(シー・ズー)いうと豪華な顔ぶれ。凄い俳優ばかりが次々と登場して、それぞれの出番が少ないのは何ともったいない。   さらに難関を潜り抜けて入門してきた最後の3人が左から李藝民(サイモン・リー)、郭振鋒(フィリップ・コク)、唐炎燦。     少林寺を叩き潰そうとする清朝側の人間もすごい。左から王青(ワン・チン)、谷峰(クー・フェン)、鹿峰(ルーフェン)。書いていて、俳優の紹介だけで終わるのではないかと不安になるほどの豪華なキャスティングである。   入門した若者たちの修行シーンもユニークで、上の写真のように、唐炎燦は経典の虫干しをひちすらさせられるほか、厨房で鍋の中をかき回すだけ、足に錘をつけてジャンプさせられるだけ、など、個々の特性に合わせたユニークかつ厳しい修行を命じられる。   仇討のためこっそり下山しようとした傅聲と戚冠軍の2人が木人巷に挑戦するシーンなどもある。フー・シェンはまるでジャッキー・チェンみたいだなぁ。   山茅(サン・マオ)演じる高僧が清朝のスパイ役であり、少林寺は清朝軍に襲撃される。   蔡弘なども出てきて、アクションは佳境を迎えるが、どの俳優たちにも少しずつ見せ場が用意されていて、登場人物がいかに多かろうが、ファンにしてみれば、こんなに楽しいことはない。   中でも、郭振鋒(フィリップ・コク)と鹿峰(ルー・フェン)のアクロバティックな対決は、さすがに素晴らしい。   これだけ詰め込んで、1本の映画にまとめてしまって果たしてよかったの? というくらい内容が濃い。1人のヒーローが長々と戦って退屈するのが当たり前のこの時代のB級功夫ものとは、すでにそのアプローチから違うんである。いやぁ、もったいないくらい贅沢な映画だなぁ。     少林寺列伝 [DVD] 1,543円 Amazon   続・少林寺列伝 [DVD] 4,298円 Amazon    

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  • 05 Feb
    • レディバード・レディバード

      今日の午後は都内の某店のジャムセッションに行ってきた。まあ、とにかくハイレベルで、C・コリアの「Bud Powell」だとかコルトレーンの「India」だとかやったりしてて、ピアニストの中では私が一番ポンコツな感じでした。まあ、実に勉強になりました。   ところで、ジャズを演奏するアマチュアがよく使う、黒本と呼ばれる楽譜があるが、「Lady Bird」と「Lazy Bird」という曲が並んでいて、曲名だけ言われても、「えっ、タッド・ダメロンのほうだっけ、コルトレーンの曲のほうだっけ?」と一瞬分からなくなることがある。年齢とともに曲名と音楽の関連付けが怪しくなってきたような気がする。   というわけで(どういうわけだか)、久しぶりにケン・ローチ監督作品を取り上げたい。1994年の「レディバード・レディバード」である。子供たちを社会福祉局に取り上げられた母親マギー(クリシー・ロック)の悲劇を実話に基づき描いたドラマだ。     マギーはカラオケバーでパラグアイ出身で亡命中の男ジョージ(ウラジミール・ヴェガ)と知り合う。彼女はすべて父親の違う4人の子供を社会福祉局に取られたいきさつを打ち明ける。   一番新しい夫(レイ・ウィンストン)は大酒飲みでマギーに暴力で金を要求する。これに耐えられず隠れて住んでいたマギーだが、   飲み歩いて留守にしていたときの火事がきっかけで長男が大やけどを負い、養育能力なしと判断される。   マギーはだらしなく、また、極度の短気ですぐ感情を爆発させて人をののしるシーンが常に映し出され、社会福祉局に子供たちを奪われるのも自業自得かな、と思わせる。実話ベースといえ、観る側に「安易に主人公に同情はさせない」と言わんばかりの演出は、なおさら映画を暗く重苦しいものにしている。   ジョージとの間に生まれた赤ん坊すら社会福祉局は取り上げるんである。何かにつけて攻撃的で人を寄せ付けないマギーのすべてを受け入れ、無償の愛を捧げ続けるジョージは、観る側にとって「世の中、こういう形で男女の関係が成り立つのか」と驚き以外の何物でもないくらいの存在だが、その彼に対してさえ、マギーは感情をむき出しにし、怒りを爆発させるんである。   あらゆる人間に牙をむくマギーだが、暴力を振るわれても、家を追われても、不器用でも子供への愛情は一途だ。母親としても妻としても問題ありの主人公が抱える様々な問題を、ローチ監督は見せ続ける。この問題をどう考えるかは観る側に委ねられている。本作はベルリン国際映画賞銀熊賞を受賞、マギーを演じたクリシー・ロックも主演女優賞に輝いた。     レディバード、レディバード [DVD] 1,944円 Amazon  

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  • 01 Feb
    • デンボー牧場の争い

      これ見て、「ポセイドン・アドベンチャー」の「シェリー・ウィンタース」だと分かった人、どのくらいいるかな。今日は、日本では劇場未公開の西部劇、ヒューゴ・フレゴネーズ監督の「デンボー牧場の争い(1952年、Untamed Frontier)を紹介したい。   1860年代、広大な牧場を持つデンボー一家の物語。国有地が入植者たちに払い下げられることになったが、デンボー家の土地を通らない限り入植できない。一家の主(マイナー・ワトソン)は、自分の土地に出入りできないよう力ずくで押さえ込もうとした。そんな頃、息子のグレン(スコット・ブラディ)が殺人を犯す。   グレンは目撃者のジェーンに強引に求婚する。妻になったら証言台に立てないという法律があるからだ。イラストでも触れたが、ジェーンを演じたシェリー・ウィンタースは、我々の世代では、「ポセイドン・アドベンチャー」で得意の水泳でみんなの窮地を救った太ったおばちゃん役が馴染み深いね。   グレンは、自分の女(スーザン・ボール)にも殺人の弱みを握られている。   ジェーンは、彼女に味方し、入植者にも理解を示すデンボー家の甥(ジョセフ・コットン)に思いを寄せるようになる。   アクションシーンは少なく、   デンボー家の長男と甥、その狭間で揺れるジェーンの恋心が描かれる。取り立てて素晴らしいと感じる出来栄えではないが、芸達者のジョセフ・コットンがやはりいい。   シェリー・ウィンタースもこのとき30歳を過ぎ、すでにポッチャリ体型だが、やっぱりなにか人を惹きつける演技です。   20代のリー・ヴァン・クリーフが脇役とはいえ、印象に残る。     デンボー牧場の争い [DVD] 3,024円 Amazon    

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  • 30 Jan
    • 荒野の三悪人

      今日はちょっとドタバタして絵を描く時間がなかったので、昔の絵で我慢してくれ……って、いつの絵じゃ!(50年以上前だな)   今日も西部劇です。ウィリアム・D・ラッセル監督の「荒野の三悪人」(1951年、Best Of The Badmen)を紹介したい。主演は、ロバート・ライアンだ。   南北戦争終結の1985年、北軍少佐のジェフは悪名高い襲撃隊を降伏させ、約束通り自由の身とするが、   引き渡しを拒否された探偵事務所のファウラー(ロバート・プレストン)は、ジェフを陥れ、ジェフは死刑を宣告される。   ジェフはかつての襲撃隊に救われ、彼らとともに無法者となっていく。この無法者たちが、ヤンガー兄弟のコールにブルース・キャボット、ジェシー・ジェームス兄弟に ローレンス・ティアニーと トム・タイラー。     獣医のブッチャーにウォルター・ブレナン 、ヤンガー兄弟のボブにジャック・ビューテルという顔ぶれだ。   ファウラーの残忍ぶりに嫌気の差した妻は、ジェフを助ける。紅一点のクレア・トレヴァーはこのとき40歳過ぎてます。   クライマックスはファウラー一味との対決だが、このあたりは活劇としてよくできていて、盛り上がる。個性的な俳優も多く登場して、ロバート・ライアンの存在感が薄れるほどだが、演出力もあるのか、もう少し面白くなってもよさそうなネタだなと思うのは、私だけであろうか。   そもそも、「荒野の三悪人」という邦題が意味不明。これだけ悪人が出てきて、三悪人って誰なんだろう。     荒野の三悪人 [DVD] 3,024円 Amazon  

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  • 24 Jan
    • 銅の谷

      今日の西部劇は(西部劇専門ブログになってきたな)は、銅の谷(1950年、Copper Canyon)である。   監督のジョン・V・ファローは、ミア・ファローのお父さん。私のブログでは、「荒原の疾走」 (1953年)を紹介している。   レイ・ミランド演じる主人公のジョニーはピストルの曲射ちを見せている芸人。南北戦争直後で銅の採掘で妨害を受けていた農夫たちは、彼のことを南北戦争で名を馳せたデズモンド大佐だと思いこみ、救いを求める。   有力者に買収され、保安官というより悪の限りを尽くしている男にマクドナルド・ケリー。   彼の女である酒場の女主人(ヘディ・ラマール)がレイ・ミランドと恋に落ちる。   モナ・フリーマン(右)や、珍しくいい役のハリー・ケリー・Jrらが孤立無援の主人公の窮地を救う。   このほか、ペギー・クヌードセンやテイラー・ホームズら。レイ・ミランドは身体を張るアクション俳優のイメージではないせいか、   こういう屋外の銃撃戦はわずか。室内セットのシーンが多く、派手なアクションシーンもない。見どころが少なく、不満の残る一作となってしまった。     銅の谷 [DVD] 3,024円 Amazon      

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カズピーと読みます。 映画と音楽をテーマにした日記を書いています。映画は70年代が中心です。性...

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