• 19 Nov
    • 特殊工作員オデット

      まだ映画見る時間が取れないので、書き溜めておいたやつです。これでストックがなくなっちゃった。今日ご紹介するのは、ハーバート・ウィルコックス監督の「特殊工作員オデット」(1950年)だ。日本では劇場未公開というのが信じられないくらいの充実した内容の映画である。実話がベースの映画、主人公は実在したオデット・サンソムという3人の子持ちの女性である。1940年にイギリスで発足した特殊作戦執行部(SOE)のボランティアの謀報員となるも、ドイツ軍に捕えられ死刑を宣告されながらも生き延びた。女性で初めてジョージ十字勲章を受賞している。演じたのはアンナ・ニーグル。彼女が作戦を共にし、その後結婚した諜報員のピーターにトレヴァー・ハワード(右)。左端はなんとピーター・ユスティノフ、彼なりの存在感を発揮し、印象に残る、フランスのレジスタンスたちも彼らに協力する。バーナード・リーが出演している。ドイツ軍がうようよいる中での諜報員活動、目が離せないがついに囚われの身となった主人公の拷問シーンもひたすら静かで怖い。3人の子供を持つ平凡な主婦でありながら不屈の精神を持つ女性をアンナ・ニーグルが見事に演じている、というか監督がうまくそのように撮っているんだけど、それもそのはず、出演作のほとんどがハーバート・ウィルコックス作品という彼女、この監督と1943年に結婚しているようだ。 特殊工作員オデット [ アンナ・ニーグル ] 2,721円 楽天

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    • 11月18日 Eliza & Minako ライブ

      昨夜は東京倶楽部・水道橋店でEliza WongとMinakoさんのボーカルライブに参加してきました。1ステージあたり2人で3曲ずつ、別途デュオで1曲ずつを披露しました。ベースは関口浩さん、ドラムは松本はるかちゃん。この2人とは何度かライブで伴奏させてもらっているけど、今回が一番雰囲気が良かったように思います。お客さんも大勢詰めかけて、盛り上げてくれました。はるかちゃんの生徒さんや私の生徒さんなども来てくれて、彼らによるセッションタイムも設けました。初対面の人たちがいきなり飛び入りで合わせられるのがジャズのいいところです。みんな緊張していたようでしたが、お客さんから温かい拍手が送られました。演奏者用の無料ウイスキーがあるんだけど、私は飲んでないけど空っぽになってました。いろんな人に撮っていただいた写真を使わせてもらいました。また、ブログ友だちのHIKARI-INGさんも聴きに来てくれました。何度かライブに来ていただいているのですぐわかったけど、本名が全然出てこなくてごめんなさい。でも、たまにオフラインでお会いするのもいもんですね。たくさんの方に来ていただいてありがとうございました。今後は、11/23(木) 上福岡ブラン(セッションホスト)/11/24(金)川越Jammin (セッションホスト)/12/2(土)朝霞・海(リーダーライブ、ゲスト阿部奈緒子)…と続き、12/30が最後の演奏となります。

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  • 08 Nov
    • 翼の人々

      今日ご紹介するのは、ウィリアム・A・ウェルマン監督の「翼の人々」(1938年、Men With Wings)だ。ライト兄弟が初めて空中を飛行した1903年当時からの米国の航空史を背景に、空を飛ぶことに人生を捧げた3人の男女の人生を描く。飛行機を制作し空を飛んで命を落とした父の血を継ぐ少女ペギーと、2人の少年パットとスコットがペギーを乗せた凧を飛ばすことに成功するシーンから3人のドラマは始まる。3人の作った飛行機の実力を買われて、パットとスコットは飛行機会社に就職する。パットは西部劇でお馴染み、フレッド・マクマレイ、スコットはレイ・ミランド、ペギーはルイズ・キャンペルがそれぞれ演じている。パットは戦争で活躍し、ペギーと結婚、スコットもペギーに恋していたが、2人の幸せのために手を貸す。その後、ペギーは出産し、パットはスコットの勧めで飛行機会社の社長に収まるが、不況で倒産の憂き目にあうなど、主人公たちにはさまざまな出来事が訪れる。パットの飛行機墜落の知らせが届いた日がたまたま、復活した会社の祝賀会の日であった。アンディ・ディヴァインも脇役で好演してる。人間ドラマが中心ではあるが、随所に挿入される見事な空中撮影シーンが印象深い一作だ。 戦争映画 パーフェクトコレクション 攻撃命令 DVD10枚組 1,750円 楽天

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  • 05 Nov
    • 熱砂の秘密

      今日ご紹介するのは、「熱砂の秘密」(1943年、Five Graves to Cairo)である。ロンメル将軍率いるドイツ軍に押されて逃げ延びたイギリス軍伍長が辿り着いたホテルでの出来事を描く。1926年の「帝国ホテル」をビリー・ワイルダーがリメイクしたものだ。命からがら逃げ延びたブランブル伍長(フランチョット・トーン)は、空襲で死んだばかりの給仕に変装するが、実はその給仕はドイツ軍の諜報員であった。そこにロンメル一行がやってくる。ホテルの主人にエイキム・タミロフ、女中にアン・バクスター。ロンメル将軍にエリッヒ・フォン・シュトロハイム、このほか、フォーチュニオ・ボナノヴァ、ペーター・ヴァン・アイクなど。孤立無援の環境の中で、ドイツ軍のスパイになりきってドイツ軍の機密情報を入手する、というシチュエーションだけで十分手に汗握る要素があるが、そのうち本物の給仕の死体が見つかるんである。このあとアン・バクスターにスポットライトが当たり、物語は新たな展開を見せる。連合軍側は勝利を収めるものの、主人公にとってその代償も大きかった、というラストシーンとなる。音楽はミクロス・ローザが担当している。 熱砂の秘密 [DVD] 5,040円 Amazon

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  • 03 Nov
    • 11/3 東中野セロニアスライブ

      今日は東中野のJazz Spot 「セロニアス」での私のリーダーライブでした。ここは、トランペットの三宅修二さんとの共演で、毎回気合が入ります。ベースは畑中利文さん、ドラムスは内田藍さんで私もリラックスして臨みました。今回は三宅さんともう1人、高木紗織さんを迎えてのトランペット2管。マイルス・デイヴィス、リー・モーガン、クラーク・テリー、フレディ・ハバードなどトランぺッターの名曲・名演からの選曲で、めちゃくちゃ楽しかった。私もかなり思いのままの演奏ができたかなと思います。お客さんで演奏仲間が何人か来てくれて、参加タイムも設けましたが、こういうのも楽しいね。音楽の話だけで盛り上がった打ち上げもまた楽しい。ぜひこのメンバーでもう一度やりたいなと考えています。次回の私のリーダーライブは11日(土)、ボーカルのレミンをゲストに朝霞のJAZZ喫茶「海」で演奏します。

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  • 01 Nov
    • 間諜X27

      今日の映画は女性諜報員を主人公にした映画、「間諜X27」(1931年)である。1931年って私の親が生まれたころの映画である。マレーネ・ディートリッヒを抜擢し、デビュー作から撮っている彼女の生みの親、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の「嘆きの天使」、「モロッコ」に続く三作目となる。ディートリッヒ演じるスパイX27号と恋に落ちる敵国のスパイにヴィクター・マクラグレン。ノーメイクだろうか、宿の女中に化けたディートリッヒは別人のようでもある。が、愛猫から身分がばれたり暗号を楽譜にしたが、ピアノを弾くロシア軍の大佐が実際に弾いてみて暗号文だとバレたり、趣向を凝らしていてなかなか面白い。退廃的な演技の魅力で注目された彼女だが、全編を覆う何とも言えない雰囲気が彼女の魅力そのものなのかも。処刑のときの主人公の所作も、これはディートリッヒだからこそ粋に見えるんだろうな。

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  • 28 Oct
    • 蕭十一郎

      なかなか更新がままならない映画ブログですが、今日は1978年の香港武侠映画、「蕭十一郎」を紹介したい。監督は楚原で、どんでん返しのある巧みな構成、謎めいた登場人物、入り組んではいるが決して難解ではないストーリーの作品をこれまで取り上げてきたが、本作もまさにそういう作品、天下第一剣の争奪戦の中にロマンスや裏切りなどを織り込んでいる。李麗麗(リリー・リー)の入浴シーンで幕を開けるが、主役は謎の名剣士、蕭十一郎を演じた狄龍(ティ・ロン)。 剣を巡って蕭十一郎と戦うことになるのが劉永(トニー・リュウ)だが、その妻、井莉(チン・リー)が顧冠忠に殺されかけるが、蕭十一郎に命を救われたことから、妻の心まで奪われる。少年に扮して蕭十一郎を名乗り、たびたび現れる謎の女に文雪兒(キャンディ・ウェン)、リリーさんから剣を奪うよう依頼された剣士に徐少強、このほか、元華、鄧德祥、戚毅雄、羅強など。一番の見どころは、姜南が紹介している、中の住人たちが限られた日に動き出す町の模型。2人は飲まされた茶によって意識を失い、この模型の中の住人になってしまう、というあたりから俄然面白くなる。いわゆるラスボスの唐菁(タン・チン)が登場し、主人公が戦うクライマックスはアクションこそ特筆すべきものはないけど、観る側が途中で「どういうことなんだろう」と感じていた疑問が解けたり、最後の最後でどんでん返しがあったりして、相変わらずこの監督の作品は最後まで目が離せない。しかも、日本語字幕がなくて、このストーリーに引き込まれるわけだからね。それにしても相変わらず上品な美女、てな感じの役が多い井莉だけど、だからだろうか、個人的には魅力の感じられない女優で、むしろ「五毒天羅」のときのように、無銭飲食の女とか演じてもらったほうがいいなぁ。

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    • 11~12月の演奏予定

      11~12月のライブとセッション(クローズドの演奏は除く)です。お時間のある方は是非どうぞ。●11月3日(金祝) 14:00~16:30(13:00 Open) セロニアス(東中野)三宅修二、高木紗織(tp)、畑中利文(b)、内田藍(ds) チャージ2,500円(飲食別)●11月4日(土) 21:30~21:50 TIME OUT(目黒)チャージ不明(飲食別)●11月9日(木) 20:00~23:00 Live Studio imagin (東松山)ジャムセッション 1,300円●11月11日(土) 19:30~21:30 Jazz喫茶「海」(朝霞)レミン(vo)、宮嶋孝夫(b)、松本はるか(ds) チャージ1,900円(ドリンク別)●11月18日(土) 19:30~22:00 東京倶楽部 水道橋店Eliza Wong, Minako(vo)、関口浩(b)、松本はるか(ds)チャージ2,000円(当日2,300円)+オーダー●11月23日(木祝) 15:00~18:00 Live House Cafe BLANC (ブラン)(上福岡)ジャムセッション 三村利光(b)、川本マサヒト(ds)1,500円(1ドリンク+おつまみ付)●11月24日(金) 19:00~21:30 LIVE CAFE Jammin (川越) セッション(初心者可)、チャージ無料●12月2日(土) 19:30~21:30 Jazz喫茶「海」(朝霞) 阿部奈緒子(vo)、山口じゅん(b)チャージ1,900円(ドリンク別)●12月23日(土) 18:00~21:00 Live House Cafe BLANC (ブラン)(上福岡)小松貴子、Azu、accora(vo)、山口じゅん(b)、内田藍(ds)2,000円(1ドリンク+おつまみ付)●12月30日(土) 19:00~21:30  バール「KOCOMO」(行田)セッション 畑中 利文(b)参加料1,000円+オーダー

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  • 07 Oct
    • 武林聖火令

      ブログの書き方を忘れるくらいのご無沙汰です。例年、8~9月は比較的暇なシーズンなんだけど、今年は夏休みも1日しかとれないまま10月に突入してしまい、DVDもほとんど観ていない状況です。でも、武侠・功夫ものだけは頑張って紹介します。おっ、久々の郭振鋒(フィリップ・コク)じゃん! すごいアクションが期待できるかも。いや、むしろ怪しい雰囲気がするな。というわけで、今日は魯俊谷監督の「武林聖火令」 (1983年、Holy Flame of the Martial World)です。冒頭、廖麗玲(左)、尤翠玲演じる夫婦が靜音師太率いる一味に殺されるが、まだ赤ん坊の兄妹は敵対する一派にそれぞれ引き取られる。兄のほうを引き取ったのが幽冥鬼叟、演じるのがフィリップ・コクだ。成長したこの男の子が莫少聰(マックス・モク)。右は劉少君。一方、女の子のほうを引き取ったのが、その両親を殺した靜音師太。劉雪華(ラウ・シュッワー)は終始この白髪の姿で登場して年齢不詳だが、悪役らしくない顔立ちだこと。この映画には豪華じゃないけど女優が多く登場する。彼女の配下には廖麗玲、尤翠玲などに交じって、楊菁菁(ヤン・チンチン)がいるけど、彼女こそ靜音師太が引き取って育てた娘であり、フィリップ・コク演じる幽冥鬼叟が両親を殺した犯人だとして育てている。兄妹が因縁の対決をするのか、それとも真実を知ることができるのか、というお話だ。蛇使いの金蛇童子に文雪兒(キャンディ・ウェン)。途中、主人公を慕う女性として翁靜晶(ユン・ジンジン)が登場し、フィリップ・コクの指導を得て、力を合わせて敵と戦う役を演じる。左は白彪。当然敵側の人間です。フィリップ・コクの爽快なアクションは見られず、どちらというとアクションシーンは荒唐無稽。柱を歩いて登りながら戦ったり、立体文字が飛んできたり、得体の知れない何者かと戦ったりなど、ファンタジー的なシーンでワイヤーアクションが挿入される。当然クライマックスも、主人公たちは空を飛ぶし、死闘と言っても、功夫の技や肉体を駆使したアクションは見られずじまいであった。とはいえ、忙しいときは難しい映画を見ると寝てしまう。ボーッと武侠・功夫映画が見られる時間を作ることができるのは本当に幸せなことだ。

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  • 02 Sep
    • ライブのお知らせ

      このところ忙しくてブログが途絶えていてすみません。ライブのご案内です。9月8日(金) 19:30~22:50 東京倶楽部 本郷店天辰直彦(fl、リーダー)、広目亮(b)、松本沙織、室井順子(vo) チャージ3,000円+オーダーhttp://www.tokyo-club.com/access/?shopid=hongo9月9日(土) 私のリーダーライブです。 19:30~21:30 Jazz喫茶「海」(朝霞)レミン(vo)、山口じゅん(b)、内田藍(ds) チャージ1,800円(ドリンク別)http://www5e.biglobe.ne.jp/jazz-umi/よろしくお願いいたします。

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  • 17 Aug
    • ライブ予定

      最近音楽ネタを書いてないので、ちょっとライブの宣伝を。今週末の午後、私のリーダーライブがあります。お時間のある方はぜひいらしてください。ちなみに、9月9日も私のリーダーライブです。●8月19日(土) 14:00~16:30(13:00 Open)  セロニアス(東中野) Minako(vo)、三宅修二(tp)、友重和彦(p)、高橋宏種(b)、松本はるか(ds)チャージ2,500円+オーダーhttp://thelonious.ec-net.jp/access.htm●9月8日(金) 19:30~22:50 (19:00 Open) 東京倶楽部 本郷店 天辰直彦(fl)、友重和彦(p)、広目亮(b)、松本沙織、室井順子(vo) チャージ3,000円+オーダーhttp://www.tokyo-club.com/access/?shopid=hongo●9月9日(土) 19:30~21:45(19:00 Open)  JAZZ喫茶 海(朝霞) レミン(vo)、友重和彦(p)、山口じゅん(b)、内田藍(ds)チャージ1,500円+オーダーhttp://www5e.biglobe.ne.jp/jazz-umi/よろしくお願いします。

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  • 16 Aug
    • 醉馬騮

      今日は、劉家良(ラウ・カーリョン)監督の「醉馬騮」(2003年、Drunken Monkey)を紹介したい。日本では「超酔拳」というタイトルでソフト化されている。タイトルバックのラウ三兄弟の演武だけでもワクワクします。猿拳の達人として登場する1936年生まれのラウ・カーリョンはこのとき60代後半。にもかかわらず溌剌としたアクションを見せられると50代後半の私も元気をもらえる。敵の闇組織のボス役には、肉体も動きも一向に衰えていない感じの戚冠軍(チー・クワンチュン)。その後ろ隣りはカーリョンの弟役の張振寰。輸送業を営む主人公のカーリョンだったが、弟が阿片の密輸に手を染めていたことが発覚してから、弟や闇組織に殺されかける。命を助けたのが女行商人の姚瑤(シャノン・ヤオ)。そこに、猿拳の指南書を作成していた吳京(ウー・ジン、左)と劉永健(ラウ・ウィンキン)が絡んでくる。この2人の紹介部分はコメディタッチで興をそがれるが、修行シーンを含め、カーリョンとカーウィン兄弟が担当するアクションがしっかりしているので救われている。冒頭では、劉家輝(リュー・チャーフィ)がちょっとだけ顔を出すが、終盤、再び登場する。素材や作りはまさに70年代の作品のような古めかしさを感じて新鮮味こそないものの、懐かしい気分に浸りながら見られる一作でもある。いずれにしても、当時のアクション俳優が、その後も肉体を維持し、これだけのアクションシーンをこなしているというのが、老化の止まらない私にとっては凄いと思えるんである。 超酔拳 [DVD] 4,298円 Amazon 酔拳2 ― スペシャル・エディション 2枚組 [DVD] 3,218円 Amazon レディークンフー 激闘拳 [DVD] 4,298円 Amazon 少林寺 VS 忍者 [DVD] 1,543円 Amazon

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  • 06 Aug
    • シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄

      土日は朝から晩まで締切などに追われ、セッションに行く予定をすべて断念せざるを得なかったんだけど、DVDは見ました。実は、サントラ仲間のska-n-tasticさんが、誰が買うのか「シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄」のマイナーなサントラを紹介していて、映画についても「人食い鮫と女囚アクションを安易に同居させたC級アクション」だとか、カス映画とかスコアのほうがまとも、などと書いていた。かくも愛情溢れる記事に騙されてついDVDを購入してしまい、早起きして見たんである。まあ、記事のとおりの作品でした。というわけで、今日はジム・ウィノースキー監督・脚本のTVM作品、「シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄」(1985年、SharkansasWomen'sPrisonMassacre)を紹介しよう。冒頭に掲載した米国のDVDパッケージデザインは、サントラのジャケット同様、安っぽさ丸出しで好きだけど、日本盤はありがちなデザインになっちゃってる。舞台は米南部のアーカンソー州。森林地帯の地底深く潜んでいた古代鮫が、油井爆破の影響により目を覚ます。時を同じくして州立女子刑務所の囚人たちが野外作業を機に脱走しようとして、古代鮫に襲われるというお話。前半の鮫の殺戮シーンは、オモチャのヒレとか波しぶきだけで鮫の怖さだけが表現されて、実に控えめだ。控えめなままで最後まで通そうっていう魂胆じゃないだろうな。女囚たちの肌の露出もそれに輪をかけて控えめで、せいぜい巨乳を強調する程度。この手のC級アクションは女性のオ○パイこそが売りだったりするが、本作は決してそんなことで誤魔化さない。もしこれで退屈な作品だったら、まったくいいところなしの映画ということである。でも、監督のジム・ウィノースキーって、あの「禁断の惑星エグザビア」の脚本書いた人なんだよね。裏切られない気がするなぁ。登場する女囚たちは、低予算のTVMらしく、左からスカイ・マクドナルド、シンディ・ルーカス、タビスタ・マリエ、クリスティーン・ヌエン、エイミー・ホルトとほとんど無名。ベテラン刑務官にジョン・キャラハン(右)、新人刑務官にセラフィン・ファルコン。女囚のタビスタや新人刑務官は古代鮫に殺されて早々に画面から消えてしまう。「ロリータ」で少女を演じたドミニク・スウェインが女囚たちを脱走させる役で登場する。クレジットでは筆頭だったかな。別の事件で登場する女性捜査官が古代鮫や女囚の脱走に絡んでくるのだが、これが15歳にしてポルノスターになったあのトレイシー・ローズだ。このとき47歳の彼女だが、もちろん肌の露出もなく優秀な女性刑事を演じる。まあ、2人のこんな関係は明らかにされるも、エロティックさはまったく影を潜めたままで、入浴シーンですら水着を着ている始末。まあエロが目的で見なければ、退屈する心配はないレベルの演出とストーリー展開だと言っておこう。むしろ問題は鮫のほうである。水中では背びれしか見せなかったが、なんと土の中をジェットモグラのように猛烈な勢いで突き進み、走って逃げる人を食い殺し、自動車でさえぶつかって揺らす勢いだ。水陸両用だなんて聞いてないけど、そういう設定にしなければ池や川に近づかない限り、怖くもなんともないからね。ということで、家から一歩も出られない登場人物たちは、何人か殺されてもちゃんと補充される仕組みになってます。主役を張れるようなオーラのある俳優はいないので、とにかく集団で闘おうってことなんである。しかし女性陣は一向に肌も見せず、古代鮫も全貌を現すことのないままクライマックスに突入する。いい根性してます。ボートで洞窟内を逃げようとする登場人物たち。鮫も姿を表すが、最後の最後で中途半端に出てこなくてよろしい。まあ、鑑賞に堪えないTVMだと信じて疑わなかったので、案外楽しめた。シンセの雰囲気がいいメインタイトルやロック調の劇中曲などを散りばめた音楽も悪くなくて(サントラ買うほどじゃないけど)、定価の5,104円ではDVD購入をためらうと思うが、DIY店のワゴンに500円で並んでいるようなTVM作品として見れば「当たり」のほうではないだろうか。いやいや、B級C級をたくさん見ていると、アタリとハズレの基準も徐々にズレてきているような気もしないでもないが……。 シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄 [DVD] 5,184円 Amazon 禁断の惑星エグザビア HDニューマスター版(続・死ぬまでにこれは観ろ!) [DVD] 2,052円 Amazon

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  • 16 Jul
    • ファイナル・ファイト 最後の一撃

      今日ご紹介するのは、倉田保昭が原案、企画、制作、アクション監督、主演の5役をこなした「ファイナル・ファイト 最後の一撃」(1989年、Bloodfight、後藤秀司監督)である。世界格闘技選手権を舞台に、大事な弟子を殺された元アジアの空手チャンピオンである師匠の現役復帰と復讐を描く。倉田本人は42歳、主人公の役柄ともマッチしている年齢だ。香港で小さな武術ジムを経営している倉田だったが、開店休業状態。愛想をつかして妻も離婚して出ていってしまう。妻役は林建明(メグ・ラム)。倉田が才能あふれる若者として見込んだのがリュウ。演じたのは任達華(サイモン・ヤム)だ。その恋人にクリスティナ・ローソン。倉田はリュウを大会に出場させる。世界選手権とはいっても異種格闘技であり、相撲取りもいれば、こんな大男もいる。223cmのラジャ・ライオンはこの映画公開の数年前にジャイアント馬場と闘ったパキスタンの空手家だ。これはご存じでしょう。ストロング金剛。懐かしいな。リュウは善戦し決勝に進むが、ベトナムのスネークなるチャンピオンに破れ、命を奪われてしまう。おなじみ楊斯(ヤン・スエ)だけど、倉田さんが初出演した香港映画、1971年の「悪客」で共演して以来の仲だそうである。弟子を殺されたショックで酒を浴びる日々。倉田さんのアクション以外の演技はちょっと心配で見ていられないところもあるが、それ以上に本作は全員が英語で喋る映画なので、出演陣のセリフまでたどたどしい。でも倉田さんの溢れんばかりの情熱が伝わったのか、世界50か国で公開され大ヒットしたようである。当時倉田プロモーションの秘蔵っ子であったと思われるまだ10代の早瀬恵子が出演し、短い出番ながら存在感を見せる。このあと地球戦隊ファイブマン(ファイブイエロー)、忍者戦隊カクレンジャーなどに出演、所属も倉田プロからJAC、さらに別の事務所へと移籍、それに伴い芸名も咲田めぐみ、成嶋涼と変わったこともあって、志穂美悦ちゃんみたいなメジャーなアクション女優にはなれなかったなぁ。このほか、小野進也(右)、スチュワード・スミス、陳飛龍など。空手七段、柔道三段、合気道二段の倉田さん、40歳過ぎても闘志あふれるアクションシーンはやはり素晴らしいです。 ファイナル・ファイト 最後の一撃 [DVD] 4,104円 Amazon ファイナル ファイト‐最後の一撃‐【DVD】 4,860円 Amazon

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  • 08 Jul
    • 限りなき追跡

      今日は、ロック・ハドソンとドナ・リード主演の西部劇、「限りなき追跡」(1953年、GunFury)を紹介したい。許嫁のジェニファーを町まで迎えに来たベン(ロック・ハドソン)だが、2人の乗った駅馬車には、強盗団の首領のフィル・ケリー (左)と仲間の1人、レオ・ゴードンが乗っていた。ベンは負傷し、ジェニファーは囚われの身となるが、ベンが死んだと聞かされ、完全に孤立無援。ちなみに、彼女はドナ・リードです。ドナ・リーだったらとても苦手だな、というのはジャズの話だけど。ベンは、道中、通りすがりの者や町の人々、保安官にジェニファーを救う手助けを依頼するが、強盗団を恐れて誰もが協力を拒む。そんな中、ベンはレオ・ゴードンが縛り付けにされ放置されているのを助ける。ジェニファーを自分のものにしようとするフィル・ケリーを戒め喧嘩になった挙句の仕打ちで、「俺も復讐したい」と仲間に加わる。このほか、フィル・ケリーに妻を殺されたインディアン(パット・ホーガン)や、彼に捨てられた女(ロバータ・ヘインズ)も加わる、なんだか桃太郎みたいな感じだな。クライマックスは銃撃戦と2人の対決がバランスよく取り入れられている。悪党たちにはリー・マーヴィン(右端)やネヴィル・ブランド(左から2人目)の姿も見える。ストーリー自体はさほど大したものではないのだけど、そこはベテランのラオール・ウォルシュの演出の手腕なのだろうか、トントンと話が運んで、もたれることなく最後まで気持ちよく見られる作品となっている。映画の大半はヒロインが悪党に囚われた状態だというのも珍しいが、拘束されたドナ・リードもなかなか魅力的だ。とはいえ、私にその手の趣味があるわけではありませんので、念のため。 限りなき追跡 [DVD] 1,523円 Amazon ドナ・リードはこちらもお勧めです。 素晴らしき哉、人生! ジェームズ・スチュワート ドナ・リード CID-5011 [DVD] 540円 Amazon

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  • 28 Jun
    • 早射ち無宿

      今日ご紹介するのは、オーディ・マーフィ主演の西部劇、「早射ち無宿(1953年、Tumbleweed)である。監督はネイザン・ジュラン。「シンドバッド7回目の航海」をはじめ冒険、SFものが多いが、私のブログでは、ロナルド・レーガン主演の「決闘の町」、ロバート・ヴォーンが出演した「絞首台の決闘」を紹介している。マーフィ演じるジムは、ヤキ族の酋長の息子(ユージーン・イグレシアス)が負傷しているの助ける。その後、開拓民のセス(ロス・エリオット)とその妻、妹などが乗った幌馬車隊の護衛を任されるが、道中、ヤキ族に襲われる。酋長の息子救ったばかりのジムは、幌馬車隊を見逃してもらうよう、単身敵地に乗り込むが捕えられる。町に戻ったジムは、自分が幌馬車隊を見殺しにしたためセスがヤキ族に殺された、と町中の非難の的になっていることを知る。保安官のロリ・ネルソンがなかなかの好演だ。死んだセスの弟(ラッセル・ジョンソン)とセスの妻(マッジ・メレディス)は、ジムが縛り首になることを望むが、セスの妻の妹ローラは、ジムの無実を信じようとする。ところが、酋長の息子タイガーが保安官事務所に忍び込み、ジムを逃がしたあと保安官に射殺される。これで、ジムは保安官や町の人間のほか、ヤキ族からも恨まれる立場となった。牧場主の老夫婦、ロイ・ロバーツ(右)とK・T・スティーヴンス(中)が追手に追われるジムに馬を貸したり、駄馬と思われていたこの馬が大活躍するなど、酋長(ラルフ・ムーディ)に真実を問い詰めるまで、テンポの良い展開と出演者たちの好演で見るものを飽きさせない。リー・ヴァン・クリーフなども脇役で登場するが、ちょっとしたシーンでも存在感たっぷり。ラストは、追い詰めた真犯人との銃撃戦でなく岩山での格闘。これも悪くない。ストーリーだけでも十分楽しめる一作となった。  早射ち無宿 [DVD] 3,024円 Amazon

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  • 26 Jun
    • ブラボー砦の脱出

      今日ご紹介するのは、「ブラボー砦の脱出」(1953年、EscapeFromFortBravo)である。このところ、1940~50年代の西部劇の紹介が続いているけど、面白いのとそうでないものがあるね。「何を当たり前のこと言っとるんじゃ」と思われるかもしれないけど、90分くらいのドラマなのに、ずっと退屈で途中で時計を見たりうたた寝してしまうものもあれば、最初から画面に引き込まれてあっという間に終わってしまうものもある。私も演奏活動してるけど、退屈な演奏してちゃいかんなと思う。あっ、ブログの前置きが長くてすでに退屈してるって? 本題行きましょう。南軍の捕虜が収容されているブラボー砦に1人の女性カーラ(エリノア・パーカー)が訪ねてくる。捕虜の監督役でもあるローパー大尉(ウィリアム・ホールデン)はすぐさま彼女に惹かれる。実はカーラは、南軍捕虜のマーシュ大尉(ジョン・フォーサイス、左)の許嫁で、南軍たちを脱走する手引きをしに来たのであった。右はジョン・ラプトン。そのほかの南軍捕虜にウィリアム・デマレスト(左)やウィリアム・キャンベル。北軍中佐にカール・ベントン・リード、リチャード・アンダーソン、ポリー・バーゲンなど。そもそも、こういう西部劇にエリノア・パーカーのような美女を出演させるのは違法。とにかく、ズルいよね。しかし、そこはジョン・スタージェス監督、ちゃんとホールデンとパーカーの恋を見事に演出し、これだけでサマになっている。「ホールデンさん、あんたが鼻の下伸ばして夢中になっている彼女は南軍捕虜の大尉という婚約者がいて、しかもあんたの気を引いている間に南軍を脱走させようと企んでるんだよ」と見ている側がやきもきしても関係なし。騙されているイケメンと騙す美女の見事なツーショットのシーンを見せてくれる。この画、すでに西部劇じゃないよね。で、アクションシーンはアクションシーンでエキサイティングな演出だ。逃げた南軍たちと追跡するホールデンはアパッチの襲撃に遭う。ちょっとした窪地で戦うが、一歩もこの場所から移動できず、水もないまま長期戦になる。遠方から矢で彼らを狙うアパッチと次々とその犠牲になる彼らとの物理的な距離をきちんと描きながらも緊迫感のある画を作ったカメラはさすがロバート・サーティース。息子のブルースも父親譲りの画作りでした。エリノア・パーカーはドレスだけでなくカーボーイスタイルもいいね。でも、私の女性カーボーイ姿ベスト1は永遠に「弾丸を噛め」のキャンディス・バーゲンです。この映画、十数回見たけど、いつだって観たい。 ブラボー砦の脱出 [DVD] 5,040円 Amazon ブラボー砦の脱出 1954年公開時のパンフレット ジョン・スタージェス監督 ウィリアム・ホール... Amazon 映画パンフレット ブラボー砦の脱出 (1953作品) 監督:ジョン・スタージェス 脚本:フラン... Amazon 弾丸を噛め [DVD] 1,523円 Amazon

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  • 24 Jun
    • モンタナ

      朝からやっていた仕事がようやく片付いた。目がしょぼしょぼです。今日の映画は、レイ・エンライト監督の「モンタナ」(1950年、Montana)である。タイトルバックのイラストからして色鮮やかで、さらに目がしょぼしょぼになるが、とにかく、ベタッとした色合いのカラー作品だ。舞台となった1879年のモンタナは牛飼いの権力が絶大で、羊飼いはある意味、嫌われ者。土地を横切ることもままならず、臭いと言われて完全シャットアウト。で、エロール・フリン演じる羊飼いの主人公が羊飼い立ち入り禁止のモンタナに大量の羊と共に移住してきた。で、羊飼いが心底嫌いな女牧場主マリア(アレクシス・スミス)に近づき、身分を隠したまま彼女の心を射止め、彼女から土地を買う。彼女の恋心がピークになったところで、主人公が羊飼いであることがバレ、彼女の憎悪がMAXになって跳ね返ってくる、というのが映画の展開の主軸となる。2人の仲に嫉妬するのは彼女の許婚で牛飼いの元締めのような男(ダグラス・ケネディ)。S・Z・サカール(左)やポール・E・バーンズなど、私の年代ではなじみのない脇役が魅力的だが活躍の場が少なく、舞台設定は面白いのに、何となく甘い展開で盛り上がらない。馬上での闘いや牛の大群の暴走などのシーンも織り込まれるが、ワクワクすることはない。まあ、この2人の愛憎が映画の本筋だからしょうがないね。そういう意味では、彼女が主人公を撃つラストシーンは見事な落としどころになっている。 モンタナ [DVD] 3,024円 Amazon

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  • 21 Jun
    • アパッチ族の最後

      今日ご紹介するのは、「アパッチ族の最後」(1949年、Ambush)である。「打撃王」、「誰が為に鐘は鳴る」のサム・ウッド監督の遺作となった。とはいえ、遺作が必ずしも記憶に残る作品とは限らない。金鉱を探していた主人公(ロバート・テイラー、写真左)は、守備隊の隊長(レオン・エイムス、写真右)にアパッチ族に姉を連れ去られた女性を紹介され、彼女の姉を奪い返すための道案内を頼まれる。私のブログでは「最後の無法者」、「荒原の疾走」で登場するロバート・テイラーは、この二作は結構渋いんだけど、本作は今一つ。ジョン・ホディアク (写真右)と登場するのがアパッチに姉を連れ去られたアン(アーレン・ダール)だ。アーレン・ダールは、「地底探検」では色っぽかったなぁ。「雨に唄えば」のジーン・ヘイゲンが陰のある暗い役柄を演じてヒロインよりある意味、存在感があった。アパッチの待ち伏せシーンなどアクションシーンもなぜか盛り上がらないまま、印象の薄い一作となった。 アパッチ族の最後 [DVD] 5,040円 Amazon

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  • 18 Jun
    • 武闘拳 猛虎激殺!

      野際陽子さんの追悼記事を書こうと思ったけど、私の手元にあるのは「花嫁のれん」だけ(笑)。やむをえず、今回は千葉治郎さん出演作にしました。って、随分かけ離れてるでしょ。しかも倉田さんが虎と闘っている映画だし。というわけで、「武闘拳 猛虎激殺!」(1976年)です。本作は、倉田さんの初主演作品らしい。私のブログではもっと古い倉田さんの出演作を結構取り上げていて、しかもラスボスなど重要な役柄かつ存在感もたっぷりだが、どれも主役ではなかったのね。 幕開けはメキシコのシーン。顔を茶色く塗った日本人ばかり出てくるのが、まるでメキシコロケしているみたい(笑)。ソンブレロとマントの主人公が鶏を空中で倒したりして、このあとエンディングまで何回くらい突っ込めるか、ほんと興味津々です。 さて、舞台は横浜に移り、主人公が入った喫茶店で話題になっているのが明日の格闘技の試合。チャンピオンの唐木が挑戦者のアイアンドラゴンに負けるわけがない、と言っているのが清水健太郎。お兄ちゃんが出る試合には行かない、と心配そうなのが唐木の妹役の遠藤薫。 チャンピオンの唐木に矢吹二朗、つまり千葉真一の弟の千葉治郎さん。好きな俳優なんです。仮面ライダーやロボット刑事もいいけど、個人的にはザ・ゴリラ7の役どころが好きでした。DVD出てるのかな。 グリーンホーネットのようにアイマスクの倉田さんにジムのオーナー兼セコンドの樋浦勉は「おい、早い段階で倒されちゃえよ」とアドバイスする。まあ、八百長試合ってことです。 技を繰り出すと「ドラゴン!電撃矢車蹴り」とか字幕が入るのが凄い。で、約束と違って倉田さんが勝っちゃうために、相手側の吉羅本ジム会長を怒らせ、大騒動になっちゃう。 絶大な権力を握る吉羅本の悪の巣窟は奇巌城。すごい設定だけど、ロケは観光施設の熱海城で行なわれた。ちなみに、天守閣の最上階には凶暴な虎シーザーを飼っている。 吉羅本役には石橋雅史。千葉真一の「激突!殺人拳」から志穂美悦子の「女必殺拳」まで、山口和彦監督作品では定番のラスボスですな。その情婦には土井かつえ。TVで何度か見たことあるな。 吉羅本配下の武闘家たちがすごい。騎馬民族直伝っていうのからカトマンズ拳法、南辰一刀流、沖縄古武道、背骨折りの怪腕力士まで、「片腕ドラゴンVS空飛ぶギロチン」に負けない変わった武術のラインナップだ。 さらには、プロ空手の創始者、全日本プロ空手協会会長の大塚剛も登場、倉田さんと闘う。 って、こんな場所でわざわざ闘わなくてもいいのだけど、 そういう真面目な武闘シーンも用意されている。 そういう強者たちに挑むのが倉田さん、矢吹二朗(千葉治郎)、清水健太郎というメンバー。 だが、唐木兄弟はあっさり捕えられてしまう。出番は少ないが一番左は小林稔侍、その右は深江章喜。 倉田さんが父親を殺した吉羅本に復讐する話なんだけど、吉羅本の情婦も、実は吉羅本に殺された主人公の兄の恋人だった、という事実が明かされる。まあ、格闘ものだから豪華な女優陣を揃えていないというのもあるし、70年代の東映だからというのもあるけど、私は虎のシーザーの出演料が高くて女優にまで金がかけられなかった、というのもあると思う。というわけでシーザーの登場です。そういえば、山口監督は、「けんか空手 極真無頼拳」で千葉真一を熊と闘わせているが、私は高校のとき、映画館でこの作品を見て、熊の着ぐるみに落胆して帰ったのを覚えている。しかし、この作品ではぬいぐるみはほとんど目立たない程度にしか使われていない。かなりの接近戦です。倉田さんは、虎の機嫌の悪いときは撮影できなかったと語っていて、あくまで虎との格闘に心血を注いだことが窺われるし、虎自身としてはじゃれているだけなのだろうけど、倉田さんはそのときの傷がまだ残っているそうです。突っ込みどころ満載なのはこの時代の東映映画のお約束のようなもの。ファンはそれすら楽しまなきゃね。本作は、山口監督のアクション映画への情熱と本気度が見る側にもしっかりと伝わる力作だと言っていいだろう。 武闘拳 猛虎激殺! 【DVD】 4,860円 Amazon けんか空手 極真無頼拳 [DVD] 4,860円 Amazon

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カズピーと読みます。 映画と音楽をテーマにした日記を書いています。映画は70年代が中心です。性...

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