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今日は久々の中華お取り寄せ映画、日本ロケで製作されたロー・ウェイ監督の「海員七號」(1973年、Seaman No. 7)を紹介したい。日本では劇場未公開だが、「ジミー・ウォング/シーマンズNo.7・波止場のドラゴン」のタイトルでDVDが発売されている。私の持っているのは、香港から約7ドルで取り寄せたVCDです。だって小遣い月1万円なんだもん。



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主演は王羽(ジミー・ウォング)で、ジミーさんは香港でトラブルを起こして日本の京都に渡る船員役だ。京都ロケと言えば、「冷面虎 」が同じ年に同じ監督で作られていて、「どうせ日本ロケやるなら日本、いや2本作るか」ということになったんだろうな。私の印象では「冷面虎」と比較すると、本作の出来の悪さが気になってしまう。この手抜きぶり、まさについでに作られたとしか言いようがない。



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船員としてのジミーさんの活躍はわずか。日本の船員として、山茅、龍飛、李強などが登場する。



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神戸に着いたジミーさんは京都の親戚のところに出向く。いかにも70年代のロー・ウェイ作品って感じの李昆、田豐、金山、そして一番左は、



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衣依(マリア・イー)だ。彼女は結婚して引退するまで6年間で出演作はわずか8つ。本ブログでは7作目の紹介になる。


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ボウリング場でのアクションシーンもこの時代ならでは。絡まれていた女性たちを助け、その中の1人と恋仲になる。



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カローラを運転しているのは、謎の女優、潤馬利子。「じゅんまりこ」の「ま」が漢字の「馬」? 絶対日本人じゃないでしょ。日本ロケと言っても、劇中に登場する日本人で日本語を喋ってる人はいない。彼女も流暢な中国語を喋ってます。



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もう1人、怪しいのがゴールデン・ヘアーと呼ばれる敵のボス。演じているのはパツキンにしただけの田俊(ジェームス・ティエン)。



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ボディガードに相撲取りもいるじゃん。相変わらず凄い日本の描写である。



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別の子分には韓英傑(ハン・インチェ)。例によって、本作の武術指導も担当してます。右端は林正英(ラム・チェンイン)だな。



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京都市電も登場する。見えづらいけど、右端で新聞を読んでいるのは、銭月笙(チェン・ユーサン)だ。こうして挙げていくと、「冷面虎」と同じ役者ばかりっていうことが分かる。



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中華料理店のおやじとして、ロー・ウェイ監督も出演している。



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走行中のトラックの上でのアクションや湖でのボートチェイスなどもあるが、特筆すべきものでもない。水中の格闘シーンにはわりと重きが置かれている。息を止めていられる時間を考えると、相当時間をかけて苦労して撮ったんだろうね。しかし、水の中だとパンチもキックも効かないし動きがスロー過ぎて、苦労の甲斐なく、まったく盛り上がらないのが残念。



馬利子さん情報をお待ちしております(笑)。



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