新・刑事コロンボの紹介が続きます。今日は新シリーズでの第4作、「迷子の兵隊」(1989年、監督はサム・ワナメイカー)である。さすがに期待して観ることはなくなったが、本作はそこそこ面白い。

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退役軍人が運営する財団の理事である大佐(ロバート・フォックスワースが軍の資金を不正に使い私腹を肥やす。許す余地のない悪人である。



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名誉会長である将軍に依頼されて、それを調査して殺される軍曹にアンディ・ロマノ。軍事演習中に爆死するというのが凄い。



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将軍(スティーヴン・エリオット)は、旧シリーズの傑作、「5時30分の目撃者」にも出演してます。



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その将軍の妻が犯人と不倫している、という設定が物語を面白くしている。ジャネット・アイルバーはベッドシーンで乳首も露出するが、旧シリーズだとあり得ないシーンであろう。



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このほか、マイケル・マクマナスやリン・クラークなど、端役もいい。トリックは今一つ納得の行くものではなく、どうにも後味のすっきりしない感じは残るが、ストーリー展開は巧みで、新シリーズで初めて面白いなと思った。




旧シリーズでは「殺しの序曲 」のメガホンもとっているサム・ワナメイカーだが、どちらかというと、俳優としてのほうが作品が多く、私が見たのは、J.ビセット目当てで映画館に行った「らせん階段」や、「コンペティション」の指揮者役など。監督としては、「シンドバッド虎の目大冒険」や「マーベリックの黄金」などがあるが、TVMの「誰がウェブスターを殺したか」(TV放映時のタイトルは、ランディは殺されたのか)は面白かった印象がある。見た作品はちゃんとつけておかないと、記憶が曖昧になるなぁ。つけておいても記憶が曖昧なのには変わりないけど…。