今日は、前回に引き続いて中華お取り寄せ映画、程剛監督の「十二金牌」(1970年、The Twelve Gold Medallions)である。最初はうっかり、一度見たやつを間違えて買ったかなと思ったけど、以前見たのは「十二金錢鏢 」(1969年)でした。今回の映画は、コインを武器として投げるんじゃなくて、金牌を奪うことで陰謀を阻止しようという話である。
主人公の苗龍を演じているのは岳華。この人、決して悪くはないんだけど、ヒーローとしていまひとつ地味なんだよなぁ。
この作品では年寄り、いやベテランが頑張ります。右の井森は、主人公の師匠だが、地位と富のために悪の首謀者に付く。彼の弟子であり、娘と婚約までしていた岳華は師匠と決別して、一人、彼らの陰謀を阻止しようというわけです。左は後半になって、主人公と協力して戦う老師(顧文宗)だ。
岳華との婚約を破棄されて彼に恨みを持つ娘に秦萍。父親の悪行を知り、苦しむことになる。本作では彼女が主役と言ってもいいほどの活躍だ。
その姉を演じたのが焦姣。チャオチャオさんは、父親に反発した妹を逃がしたことで、父親に殺されちゃうため、出番は少ない。
でも、特別収録のインタビューで現在の元気な姿を見せてくれる。彼女の映画出演も半世紀に渡るんじゃなかろうか。
年寄り、いやベテラン勢の戦いなどもあるが、全体としてアクションはやや控えめ。最後は竹のしなりを利用して空を飛んだりという荒唐無稽なシーンもあるが、基本的にはシリアスな作品です。
撮影に鮑學禮が、助監督に高寶樹が名を連ねるなどしているが、キャストもお馴染みの面々が勢ぞろいしている。右は楊志卿、左は谷峰ですね。
黃宗迅。このほか、王俠、樊梅生、王光裕、袁和平、袁祥仁などなど。
李昆さんは相変わらず食堂兼旅館の店員のような役柄。下着姿で外に出た秦萍と目が合わせられない、というシーン。
60年代後半～70年代前半に、数えるほどの作品しか出てないのに、たまたま「十二金錢鏢」にも出ていた鄭文靜。
特典の資料には、たまたま撮影を手伝う鄭佩佩(チェン・ペイペイ)さんの姿もある。彼女の出演作もしばらく取り上げてないから、近く紹介しなきゃなぁ。
今日は「十二」つながりで。
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