今日は「新・猿の惑星」(1971年)のサントラの紹介をしたい。
映画自体は私のブログ でも取り上げたが、本作はシリーズ3作目に当たる。音楽は1作目で歴史に残る素晴らしいスコアを書いたJ・ゴールドスミスが、異なるアプローチで曲づくりに挑戦したのが好印象だ。
猿の惑星シリーズは、ゴールドスミスやレナード・ローゼンマンなど一流の映画音楽作曲家が音楽を担当しているのが特徴だが、「新・猿の惑星」は映画の雰囲気に合わせ、シリーズの中では最もポップなスコアが提供されている。テーマは1971年という時代ならではのエレキベースの音色を活かしたロックサウンドなのに、そこはゴールドスミス、変拍子や効果音を取り入れたユニークなアレンジで、シリーズのテーマ曲としては出色の出来ではないだろうか。
学生時代には「猿の惑星」のLPしか持っていなかった私だが、
このCDが出たときに「新・猿の惑星」が組曲化されてオマケで付いてきた。ただ、組曲といっても収録時間は短く、単独のサントラでは、一作目と同じような不協和音中心の劇伴のほか、ショッピングのシーンなどで使われた心地よいイージーリスニングなども収録されている。30分弱のアルバムだが、60年代から70年代前半にかけてのゴールドスミスのサントラは、何を選んでも所有していることの満足感が得られるものばかりだと思う。
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