サハラ　死の砂漠を脱出せよ

先日テレビ東京でやっていた映画を忘れないうちに紹介しておかねば……。今日は、ブレック・アイズナー監督の「サハラ　死の砂漠を脱出せよ｣(2005年)を取り上げたい。

結構人気があるのに、作品のほとんど映画化されていないクライブ・カッスラーの冒険小説が原作だ。

主演はマシュー・マコノヒー。米国特殊機関ＮＵＭＡのエージェント、ピットを演じている。「ボーイズ・オン・ザ・サイド」や「U-571 」の頃とはまったくイメージが違うね。

ＷＨＯの女性研究医エヴァを演じるのは、ペネロペ・クルス。

この2人を引きたてつつ、ユニークなキャラで存在感を示したのが、ピットの相棒のアルを演じたスティーヴ・ザーンだ。

NUMAの提督を演じたウィリアム・Ｈ・メイシーは、「団塊ボーイズ」のときと同じ役者とは思えません。

次々と襲う危機にも、敵の弾には絶対に当たらない都合のよさで切り抜ける。しかし、細かいことを気にしななれば、十分楽しめる。

“死のサハラを脱出せよ”のイメージはなく、いわゆる冒険小説としての醍醐味よりは、B級映画としての荒唐無稽な乗りのよさを追及した感じだが、何となく嫌いになれないのは、登場人物のキャラが爽やかなせいもあるのだろうか。