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今日の映画は、華山(ホア・サン)監督の「少林俗家弟子」(1974年)である。1985年に日本でも「嵩山少林寺」というタイトルで劇場公開されているようである。少林寺ものとはいっても、いわゆる寮生活をする少年たちを主人公にした青春ものというイメージだ。



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少林寺に憧れる若者の一人チェン(ファン・タン・ユー)が主人公。



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父親の友人が男勝りの太ったシャオ・レイ(チュー・ルールー)との縁談をまとめようとするが、



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チェンはそれがイヤで、恋人メイ・リン(ホー・チン)にも別れを告げて、少林寺に修業に出かける。しかし、この2人が少林寺まで追ってくる……なんてところが、単なる少林寺ものでなく、青春ドラマならではの趣向である。



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中国各地から大勢の若者が集まってくる。厳しい少林寺の修行とは裏腹に、仲間との交流が描かれていく。何人かの主要な登場人物のキャラもなかなかユニークだ。



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なんだかんだいって、この映画で最も印象的なのは、彼らを厳しく指導・教育するハン先生(チュー・スーユイ)の存在だ。厳格でストイックで男らしくて隙のないこの人物は、やや甘くなりがちなこの映画をピリリと引き締めている。



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破門された男(ウォン・チェック)が現われて何度も挑発するが、一顧だにせず戦おうとしない僧たちに、修行している若者の一部は幻滅したりもする。



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まあ、そんなストーリーなので、厳しい修行やアクションシーンばかり期待していると裏切られる。どちらかというと好きなタイプの映画ではないけど、他のカンフーものや少林寺ものとは異なる独自路線だけは、評価したい。