ふただひ、今日はサントラの紹介である(映画見る時間がないときはCDのレビューで繋ぎます)。


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米Intradaから1200枚限定で発売された「THE MEAN SEASON」(1985年、日本では劇場未公開、TV放映時はマイアミ殺人事件) のサントラである。



原作の「真夏の処刑人」(J・カッツェンバック)はたしか新潮文庫になってたかな。これを読んだイメージから、もう少しサスペンスアクション風なスコアを期待したが、チャック・フィンドレーのトランペットをフィーチャーしたイージーリスニング的なナンバーをはじめ、ジャズ/POPS風アレンジも散りばめられていて、BGMとしても聴ける雰囲気の1枚だ。ちなみに、ドラムのラリー・バンカー、ハーヴィ・メイソン、トランペットのハーブ・アルバートなどのミュージシャンもレコーディングに参加してている。


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これが作られた1985年頃のシフリンは全盛期のような意欲作やオリジナリティに溢れるスコアがなくなっていて、どちらかというと新味のない印象もある。劇伴自体は決して悪くはないのだが、結構ディスコ風サウンドやフュージョン風のナンバーで構成されたリーダーアルバムを出していた時期ということもあり、この頃のサントラにはシフリンのそういう志向が色濃く出ているという印象だ。当時のシフリンのアルバムは片っ端から買っていた私としては、そういう点で新鮮味が感じられないアルバムでもあった。が、78分弱にたっぷり収録された55曲ものナンバーは実に盛りだくさんで、コレクターにとっては嬉しい1枚であろう。



欲を言えば、1ファンとしては60~70年代のサントラ発売がやはり一番嬉しいんである。作品を問わずCD化してほしいなと思います。


【全世界1,200枚限定】殺しの季節(THE MEAN SEASON)/ラロ・シフリン(Lalo Schifrin)
¥3,623
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