昨日に引き続き、藤田敏八監督、梶芽衣子主演の第二作、「修羅雪姫 怨み恋歌」(1974年)を紹介したい。
前作で父母の仇を討った主人公の鹿島雪だが、兇悪殺人犯ということで絞首刑となる。しかし、死刑執行に向かう途中で何者かに助けられ、政治的な混乱に巻き込まれていく。
「影の軍隊」と呼ばれる組織の長官を演じた岸田森のキャラは、30分の特撮戦隊ものの悪役と変わらない作り込みだ。部下役の南原宏治と一緒に、率先して荒唐無稽な雰囲気を醸し出しているのがいい。彼は雪に対し、死刑囚となる運命から助けたことと引き換えに、アナーキストの秘密を探り命を狙うことを要求する。
アナーキストの徳永乱水に伊丹十三。いかにも、という演技で楽しませてくれます。
乱水の妻に吉行和子、弟に原田芳雄と、十分な配役だ。
梶芽衣子は前作でキャラを掴んだのか、二作目のほうが自信たっぷりの演技で、役のこなし方も堂に入った印象を受ける。
ちなみに、2001年の釈由美子バージョンは見ていません。どんなんだろうなあ。
- 修羅雪姫 怨み恋歌 [DVD]/梶芽衣子,伊丹十三,吉行和子
- ¥5,040
- Amazon.co.jp
- 修羅雪姫 (初回限定/特別プレミアム版) [DVD]/釈由美子,伊藤英明,佐野史郎
- ¥3,990
- Amazon.co.jp