ＳＡＢＵ　さぶ

今日の映画は、山本周五郎原作の時代劇を三池崇史監督で映画化した、「ＳＡＢＵ　さぶ」(2002年)である。どうやら、当初は名古屋テレビ開局４０周年記念のTVドラマとして放映されたものに、追加・編集を加えて公開したもののようだ。道理でTVドラマっぽいと思った。

無実の罪を着せられて石川島の人足寄場に送られた栄二に藤原竜也。

彼を救いだそうとする幼馴染みのさぶに妻夫木聡。

田畑智子、吹石一恵らの女優陣が絡んでいく。

私の子供の頃はジュリーと呼ばれていた沢田研二が、「大阪物語」(1999年)で池脇千鶴の父親役をやったあたりから、すっかり貫禄ある役が目立ってきた。そんなときに自分の歳を感じます。

六平直政だとか六平直政といった悪い奴らが凄みを利かせて絶好調。主演の2人が霞んで見えるぞ。

というわけで、TVドラマとしては力作かつ豪華だと思うんだけど、個人的にはわざわざ映画館に完全版を見にいくほどでもないかなぁ、と思います。