【送料無料選択可!】少林寺炎上 / 洋画
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今日は「少林寺炎上」(原題 : 火燃少林寺、1976年)を紹介したい。この題名でVHS/DVD化されているが、日本では劇場未公開。監督は、「五爪十八翻 」や「迷拳三十六招 」を手掛けた郭南宏(ジョセフ・クオ)ということで、珍作の可能性もあるぞ、と思ったら、期待を裏切らない珍作にして、なかなか見ごたえのある作品でもあった。


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駄作である可能性を考えて、高価なDVDを買うのはやめて、日本語字幕のない6ドル弱のVCDを香港から取り寄せたのだけど、VCDって、画像悪すぎるね。


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暴虐非道、権力をほしいままにする皇帝に少林寺を焼き打ちにされた僧侶・門弟たちが、味方の命を次々と失いながらも復讐に挑む話である。メインで活躍するのは、黄家達(カーター・ウォン)。


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張翼(チャン・イー)も大活躍である。


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金剛(カム・コン)の登場も個人的には嬉しいのだけど、早々と討たれてしまうのが残念。


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なんとしても、この雍正帝の首を取りたい彼らだが、5人の分身がいたりして、なかなか目的が果たせない。


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アクションの見せ場は今一つかな。でも、二重スパイみたいな役柄を登場させるなと゜、単純なストーリーに起伏を持たせている。


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さて、紅一点は嘉凌(ジュディ・リー)である。私も楽しみにしてたんだけど、派手なアクションを繰り広げたのは最初だけで、後は、黄家達や張翼たちが中心に話が進められて、画面には登場しなくなる。


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もう彼女の出番はないのかなと思ったら、最後の最後に登場。しかもワイヤーで空中を飛んできて、雍正帝の首を刎ねる。おいおい、最後の一番美味しいところをさらっていくなよ。


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B級映画ならではのシーンはそこここに見られる。これを期待外れと思うか、逆に楽しむかは、見る人次第だ。大砲で攻撃される少林寺がいかにもミニチュア然としていたり……


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大急ぎで少林寺を脱出せねばならないのに、十八銅人に挑戦せねば通り抜けられないというルールを守れ、という呑気なことを言う輩がいて、味方にやられて死んでいく門弟がたくさんいたり(笑)……


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唯一の避難路である洞窟の岩は動かしてはならぬ、という戒律を破って、決死の覚悟で重い岩を持ち上げてそのスキに股の下から門弟たちを逃がす館長だが、そんなさなかに、奥義の十八経典を授けて説明をする余裕だけはあったり……。


いえいえ、それでいいんです。この手の映画は、そういう無茶があってこそ楽しめる部分もあるのだ。年をとると、昔の特撮ものやアニメがこんなに幼稚だったのかと思うけど、子供の頃は、あれを毎週、手に汗握って夢中になって見ていたのである。童心に帰れば、たとえこの館長さんが命がけで持ち上げる大きな発泡スチロールの岩だって、「うわぁ、もう耐えられなくて血を吐き始めてるじゃん」と、ハラハラドキドキ、心配で心配で仕方ないのである。