三匹荒野を行く (ディズニー・ライブアクション)
¥1,350

仕事のピークを迎えていて、精神的にも肉体的にもかなりきつくなってくると、何となく“癒し”を求めたくなるものだ。というわけで、100%その期待に応えてくれたのが、フレッチャー・マークル監督のディズニー動物映画、「三匹荒野を行く」(1963年)である。ワクワクして、そしてハラハラドキドキして、そしてウルウルして、大満足。もう何も言うことはないね。


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主役はこの3匹。右からラブラドルレトリーバー犬のルーア、シャム猫のテーオ、ブルテリア犬のボジャー。鍛え抜かれた名優たちの演技に圧倒される。


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飼い主一家が留守になる夏の間、友人である独り身の大学教授がこの3匹を引き取る。が、3匹は教授が不在のすきに、320キロも離れた我が家への旅に出る。その冒険の道中を描いたこの作品は、実にシンプルなストーリーながら、観る者の心を打つ。人間たちの登場シーンは少なく、ほとんどはBGMとナレーションのみ。日本語版では、久米明がナレーターを務める。


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ボジャーはまだ3歳にして、12歳の老犬役を見事に演じており、そのへんの人間の俳優顔負けである。旅の疲れで、子グマたちにからかわれても抵抗する元気すらない。


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猫のテーオも名演。川の激流に流されて九死に一生を得たり、写真のようなオオヤマネコに追いかけられるピンチも経験する。


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年下ながら最も頼りになるリーダー格のルーアは、腹を空かせた仲間たちのために食料も入手する。でも、ウサギを捕まえるシーンだけは、「がんばれ、逃げろ!」と思ってしまった私は、やっぱりウサギ好き?


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幾多の難関を乗り越え、何週間もかけて我が家に辿り着き、家族と再会するシーンはどんな人にも感動を与えるだろう。


「これ、どうやって撮ったのかなあ」と作り手の立場を思いやっても凄い映画なんだろうけど、ここはひとまず、素直に動物の冒険物語として観て楽しむことをお勧めしたい。お子さんなどと一緒に観るのはもとより、大人ひとりで観てもきっと満足できます。