連休後半は仕事(あっ、前半もか……)。今日はブローシャの翻訳とレイアウトを4ページやっただけで夕方になってしまった。夕方からは、前回の拙宅でのワインの会に参加できなかった、きわこ嬢がリベンジ参加。長男が友人からもらった甘いリキュールがカシスからピーチ、ストロベリーなどなど大量にあるので、それを飲んでもらおうという算段である。私はアルコールは控えているが、ちょっとだけ味見をしたら異常に甘かった。


ジョーズ


さて、昨日、1976年のアカデミー作曲賞の話をしたが、その前年(1975年)はどうだったのか調べてみたら、受賞作は「JAWS/ジョーズ」であった。高校1年のときに映画館で観たが、映画だけでなくテーマ音楽も随分話題になったものである。


ブラックウィドウ


その翌年、ラロ・シフリンがCTIから発売したアルバム「Black Widow」には、この「JAWS」のディスコアレンジが収録され、アンソニー・ジャクソンのベースパターンの繰り返しに、ヒューバート・ロウズのソロが入るなど、こちらも大変印象的であった。中学から男子校だった私だが、高校3年の時、初めて女性の友だちができ、彼女にボブ・ジェームスとELPのレコードを借りたお返しに、このアルバムを貸したことも思い出す。


さらに言えば、ラロ・シフリンのJAWSディスコバージョンに刺激を受けて、私もアレンジに挑戦し、「JAWS有楽町線バージョン」を地下鉄の生録にシンセサイザーの多重録音を加えて作ったのであった。



さてさて、1975年の作曲賞のノミネート作品は、「弾丸を噛め」(アレックス・ノース)、「風とライオン」(ジェリー・ゴールドスミス)、カッコーの巣の上で(ジャック・ニッチェ)、アニマル・ラブ(ジェラルド・フリード)である。


弾丸を噛め


「弾丸を噛め」は、私自身の映画音楽のトップ5に入る音楽で、このスコアに感動して映画館に通い、しまいにはテレコを持ち込んだりもした。サントラが出るまで30年近くも待ち続けたんである。


風とライオン


「風とライオン」も素晴らしい。この時期、ジェリー・ゴールドスミスは手がける作品が多かったにもかかわらず、この映画のように話題になりサントラが出た映画に限らず、あまり話題にならなかったB級作品も含め、大変密度の高い作品を多く残している。このサントラは10代の時に聴きすぎて、少々飽きてしまった。


「カッコーの巣の上で」のジャック・ニッチェは、主題歌・主題曲ばかり目立つ「エクソシスト」や「スタンド・バイ・ミー」なども手がけている。この映画ではノコギリのサウンド(ミュージカル・ソーって言うのかな)を駆使したテーマ曲が印象的であった。


最後の「アニマル・ラブ」だけ観ていない。動物の交尾する姿を撮ったドキュメンタリーらしいんだけど、そういう映画があったことすら思い出せないので、音楽も分からないし、ナポレオン・ソロなどを担当したジェラルド・フリードが音楽を担当したことも今日初めて知った。ノミネート作品のうち1つだけ知らないのは気になるけど、ともかく結論としては、1975年も非常に充実していたということなんである。


そういえば明日はライブです。連休お暇な方はぜひいらしてください。

http://www.geocities.jp/enajazz2912/enajazz_live.html