某ビジネス誌に、経理や人事・総務・庶務など管理部門に役立つソフトの活用術に関する原稿を書いている。「よく知りません」って書きたいのだが、そういうわけにもいかないので、調べながら書いている。自分の知識だけで一気に書けないのはもどかしい限りである。ようやく半分書き終えた。あと3000字どう埋めるかは明日考えよう。


さらば愛しき女よ


今日ご紹介するのは「さらば愛しき女よ」。探偵フィリップ・マーロウをロバート・ミッチャムが演じた1975年のハードボイルドだ。音楽のデヴッド・シャイアは70年代から活躍して注目を浴びた人で、70年代に映画に熱中した私にとっても印象に残る音楽家の1人だ。この映画の前後は、「サブウェイパニック」、「ヒンデンブルグ」、「弾丸特急ジェットバス」、「おかしなレディ・キラー」、「大統領の陰謀」、「ジョーイ」、TVの「警部マクロード」など、たくさんの映画の音楽を手がけているが、私は映画館やTVで観たか、FMでテーマ曲だけエアチェックした程度で、サントラを持っていなかった。そもそも、実力のわりにはサントラ発売にあまり恵まれていない音楽家でもある。


「さらば愛しき女よ」のサントラCDは、やはりシャイアが手がけた「モンキー・シャイン」のサントラとのカップリングである。同じく限定版の「サブウェイパニック」のCDも欲しかったが、予算の関係購入を先延ばしにしているうちに在庫がなくなってしまった。欲しいサントラCDが全部入手できているわけではない。むしろ欲しいが買えない、買えなかったサントラのほうがずっと多く、そうこうしているうちに二度と入手できなくなった、というケースがたくさんあるわけである。


ところで、私はハードボイルドはまあまあ読んでいるほうで、このレイモンド・チャンドラーのほか、ダシール・ハメット、ローレンス・ブロック、ロバート・B・パーカー、ビル・プロンジーニ、マイケル・リューイン、ドナルド・E・ウェストレイク、ロス・マクドナルドなどなど、いろんな作家を読んできた。マッド・スカダーシリーズなど面白くてヒットしたものもあるが、個人的には一押しのウィリアム・タプリーのブレイディ・コインシリーズなどは、あんなに素晴らしいのに売れ行きが芳しくなくて、シリーズ途中で翻訳が打ち切られた。このまま忘れられるには惜しい作家でありキャラクターである。