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LOV君です
株式会社ロブの前田一寿です。

組織をストレスの切り口で分析して、組織の活性化、社員の人材育成、組織改善コンサルティングを行っています。このBlogではストレスワクチンに関する情報を提供しています。

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2011-05-24 15:18:19

「子育て1」

テーマ:ブログ
この4月から2歳前の息子が保育園に行き始めました。
毎朝の「送り係」が私の仕事です。

最初は行っても、ここはどこ?皆さん誰?といった感じでした。今は保育園への道中ではむずがることもあるものの、着いた途端に笑顔に変わり、先生やお友達に元気に手を振るほどになっています。

ただ、これまでほとんど熱が出たことはなかったのに、集団生活に入ると早速様々な洗礼を受けました。その為、せっかくの保育園もお休みばかり。これも社会に出る際の最初のステップなのでしょう。

息子と2人で自転車に乗る保育園までの道のりは、私にとって珠玉の時間です。息子も母親以外にも、もうひとり父親という親がいることをようやく気づいてくれたようです。パパ、パパと呼んでくれるようになっています。バスや電車を見ると興奮してオヤジのことなぞ忘れてしまう息子ですが、その笑顔を見るだけで私は満足。

この気持を知って、人と人との距離感というものの本質がわずかながらわかってきたように思います。
2011-05-02 20:04:16

「見えない不安」への対応と「組織のレジリアンス」(5月27日開催)

テーマ:ブログ
また、更新が遅れてしまいました。申し訳ありません。
東日本大震災で被害を受けた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
3月11日から、2ヶ月近く経ちました。地震や津波よる被害だけでなく、原発の問題もまだまだ大きくのしかかっています。
そんな中で、うれしい励ましも。
Japan is rich in resilience
(日本には復興する力がいっぱいある!)
 
震災直後にFinancial Timesのフロントラインとして掲載された記事です。

私が主宰するワークショップロブでは、特別編として下記をテーマに緊急開催することに致しました。


【テーマ】「見えない不安」への対応と「組織のレジリアンス」(仮題)

首都圏は落ち着いてきたとはいえ、原発事故の影響、頻発する大規模な余震、直下型地震の可能性といった心理的な「見えない不安」にさらされています。

今回は、「見えない不安」に備えつつ、この未曾有の危機から復興(レジリアンス)すべく、震災後の対応を精神医学、労務管理、組織マネジメントの観点から考えます。

【プログラム】

(第1部)「見えない不安」にどのように対応するか
 □被災者の心理・対応
 □見えない不安への対応
 □個人の心理及びその対応(類型化)
  ・以前同等の経験をした人(フラッシュバック等)
  ・心理的に不安定な人
  ・一般的な人

(第2部)非常時に強い組織作り「レジリアンス」とは
 □震災時の労務管理の課題と対応
  事例:ボランティア支援時の対応
     ボランティア休暇規程のポイント
 □非常時のリーダー・フォロアー
 □組織の求心力/自助、互助、共助
 □組織へのコミットメントの醸成→復興力へ

お席にはまだ余裕がございます。お申込みをお待ちしております。


○懇親会のご案内(同日21時~22時30分:会場ビル地下1階)

大野先生や参加者皆様の交流の場として、ワークショップ後に懇親会を開催致します。

これまでも大野先生との直接のお話や、他社の人事・総務担当者の皆様との意見交換ができた、とのことで大変好評をいただいております。奮ってご参加下さいませ。(懇親会は当日申込みも可能です)


===【詳    細】===


○ワークショップロブ 特別編

[テーマ] 「見えない不安」への対応と「組織のレジリアンス」(仮題)

[講 師] 大野孝浩先生(労働衛生コンサルタント・精神科産業医)
     前田一寿(株式会社ロブ代表取締役社長)

[開催日] 平成23年5月27日(金)

[時 間] 18時~20時30分

[会 場] ベルサール八重洲(http://www.bellesalle.co.jp/bs_yaesu/)

     東京都中央区八重洲1-3-7
     八重洲ファーストファイナンシャルビル(受付3階)
     「日本橋駅」A7出口 直結(東西線・銀座線・浅草線)
     「東京駅」 日本橋口 八重洲北口 (JR線・丸ノ内線)

[参加費] 1人5000円

[詳 細] 弊社ホームページをご覧ください。(http://lov.co.jp/wsl/index.html)

[申 込] (HPからの申込み) 弊社ホームページのメールフォームより、お申込み下さい。
http://lov.co.jp/wsl/index.html
2011-02-15 17:40:49

20数年ぶりの同窓会と過去受容・成熟

テーマ:ブログ
また、本当に久しぶりの更新となりました。
時々覗きに来ていただいている皆様、申し訳ございませんでした。
最近、新しいプロジェクトをいくつか立てており、その準備で忙しくしておりました。近いうちにその内容も皆様にもご披露できればと思っています。

さて、先週末、私が社会に出て初めて配属された部署の同窓会が開かれました。当時の課長さんはじめ、1984~5年に同部署に居た10数人が参加。この顔ぶれで集まったのは20数年ぶりです。
よく考えてみると、課長が当時42~3歳。その次はグっーと離れて入社4~5年目の方がリーダー、つまり26~7歳。そして3年目から新入社員が課員として10数名。うち半数は女性社員。非常に若い組織でした。その時の男性陣は、ほとんど1~2年のうちにアジアやオセアニアに海外赴任してバブル期を迎えました。まさしく「強い」日本を体感しました。

まだ入社したてで、生意気だった私は、いろいろと周囲に迷惑ばかりかけていました。極めつけは、高田馬場のさかえ通りで、大トラをやり、警察に保護されたこと。その時はさすがに課長から大目玉。会社には始末書提出。ご迷惑をかけた方々には菓子折りを持ってお詫び。本当にバカなことをした、親に申し訳ない、という気持で押しつぶされそうでした。それが今から20数年前の2月中旬です。

課長は、「そんなこともあったかねえ。」と笑っていました。
その笑顔のお陰で、私の「辛い」過去は、懐かしい「思い出」に変わりました。

過去をどう受容するか。それは、その方のストレスを受け留める、そこから快復していく力にも関係しています。自らの過去・現在・未来をどう享受し、どう考えるか、という時間的な展望はその方の成熟度合いが増すとともに改善されるともいわれています。

20数年ぶりの同窓会で、私も少し成熟できたようです。


追伸.
先ほどの「大トラ」のお陰で、私は西サモアという南海の楽園に駐在することになりました。(決して「島流し」ではありません) 
サモアは自分でも行きたかった国でしたから、本当によい「思い出」です。 

今の住まいが高田馬場。あのさかえ通りを毎日通勤しています。時々学生が酔い潰れて道端や神田川の橋の上で寝ています。その姿を見て、自分の戒めにしています。(介抱はしません)

親には「大トラ事件」は、ひとことも言えず、最近になってようやくComing outしたばかりです。








2010-11-04 16:04:27

先人の「意」を受け継ぐ大切さ

テーマ:ブログ
最近、気になっているのが「意」という漢字です。
意思、決意、発意、意地、意気・・・といろんな場面で使われます。
この中で、「意地」「意気」といったあたりに関心があります。

先日、ある企業の経営陣のお一人からお話があったのが、
「厳しい環境であっても、『大丈夫です。見ていてください。』と言い頑張る。それが管理職の意地というものですね。」
私達は、組織ごとにOCB(Organizational Citizenship Behavior:組織の中での市民行動、つまり積極的に社員ひとりひとりが行動を起こすこと)の度合いを客観的に測定してきました。それを組織改善プログラムの結果変数として、業績に最もつながる変数として重視してきました。
 これらは組織論の観点で見るとチームビルディングの重要な要素のひとつだと考えています。この経営陣の方はこれを「意地」という言葉で表現いただいたようです。
マネジメントの手法や技術だけでなく、この「意地」という想いをどう次の世代に伝える、植えつけていくかが、上位者の重要な仕事のひとつだと改めてお教えいただきました。

また、ある組織の創業記念パーティでのお話。次の経営者になる方がとても感動的で心を打つプレゼンテーションをされました。何か「人生、意気に感じる」ものがありました。
この方はまだまだお若く、まさに新進気鋭。
しかしそれまでの経営者(先人)が様々な危機発生時に何を考え、何を行動に移したかを過去の役員会議事録等から読み取り、自己の糧にしているとのこと。これらを通じて経営者としてのDNAも受け継ぎつつあるようです。

意地、意気、に共通する「意」の文字。電子辞書によると
「1.おもい、こころ 
 2.おもう、かんがえる」
といった意味です。
おっと、ここにも「意」の字が出てきました。

また「意」への関心が深まります。



















2010-11-02 12:39:10

大酒飲みはアルコール依存か?

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本日の朝日新聞朝刊に「酒依存自殺の危険信号」の見出しで、アルコール依存に関する大特集が組まれています。
アルコール依存については、以前から非常に興味を持っております。このブログでも今年の8月18日に取り上げました。
http://ameblo.jp/kazzmaeda/page-2.html#main
やはり記事を書かれた岡崎朋子記者も関心があったのですね。ちょっとうれしくなりました。

私はちょっと視点を変えて、「大酒飲み=アルコール依存症か?」

私もお酒は大好きです。両親から、「お前は血筋からして酒は飲めるはずだから、大人になるまでは絶対飲むな。」と言われ、高校卒業まで1滴も飲みませんでした。(当然と言えば、当然ですね)
そのお陰か、大学ではたっぷり飲むことができました。
世の中には、一晩にお酒を1升どころか1斗飲んでも平気な方がいると言われます。「1斗飲む人=アルコール依存」でしょうか。これは違うそうです。アルコールに強いのと、アルコールに依存するのとは根本的に違うのです。どれだけ飲む人でも、普段の生活ではお酒を飲まない、一切体内に入っていなくても普通に過ごせる方は依存ではないのだそうです。
逆に毎回少しの量(たとえばワイン1杯)であっても、アルコールが体内に入っていないと普通でいられない人も居ます。キッチンドランカーがその例ですね。そういう方は量に関係なく依存の可能性があるのです。

このような話を聞くと、お酒好きの私はうれしくなります。最近飲まない日を増やしており、昨年はなんと200日以上休肝日を取りました。しかし産業医の先生や保健師さんからクギを指されます。
「1回あたりたくさん飲んでいたら、依存はなくとも肝機能には問題ですよ。」

簡単にはいかないものですね。




2010-10-22 09:56:48

911とPTSD 国際EAP協会(EAPA)総会より

テーマ:ブログ
今月初めにあったEAPA総会の2日目のキーノートスピーチで、米国のPTSD事情が報告されたことは先日報告しました。
もう少し、皆様に興味を持ってもらえそうな話がありましたので、今日はそれをお伝えします。

PTSDは米国でも、大きな話題になっています。PTSDが世間でも注目されるようになったのは、1995年のオクラホマシティの連邦政府ビル爆破事件からです。168名もの方が亡くなり、800名以上が負傷しました。この時、事件に遭遇した人々、家族や身近な方をこの事件で失った人々の中に、事件から半年以上経っても強い不安やフラッシュバックに襲われるといった症状が見られ、様々な形で研究も進みました。

その中で、PTSDの症状を訴える方々の半数以上が、この事件の前から何らかの精神的な疾患や不調を持っていた方であったようです。その方々は改善にもかなり長い時間を要しているとのこと。

また911でも同じことが起こっていたそうです。6ヶ月経っても精神的不調が続いた人達、つまりPTSDを訴える人達の多くは、やはり以前から何らかの精神的な疾患や不調を持っていた方々だった由。つまり911が原因で再発、再燃したた方が多かったとの解釈もできます。

この講演の後、ある米国人のCISM(突発事件、事故直後のメンタル面の対処)の専門家がこう話してくれました。
「自殺者の出た職場にCISMのために駆けつけても、レジリエンスの高い職場だと、『専門家のサポートは必要ないよ。自分達で対応できるから』と言われるんですよ。実際、それで全くPTSDはじめ何の問題も起こりません。」

先日も書きましたが、911の際も事件に遭遇した、至近に居た方々の65%はPTSDにならなかった、その理由のひとつが個人や組織のレジリエンスの高さではないか、と言われているのとも合致します。
チリの鉱山陥没事故で33名が69日間も無事に居られたのも、レジリエンスの高さが理由では?という記事も米国では出てきています。

レジリエンス(英語の発音だとアとエの間の音で、レジリアンスと聞こえます)研究はこれから進むことでしょう。

話は変わりますが、米国でも、周囲のちょっとした一言でPTSDになった云々と訴える方々がいらっしゃるようです。しかし演者ははっきりと言い切っています。
「PTSDはそんなものじゃなりません。」

わが国でも、精神的な疾患による労災申請は増えていても、認定件数は逆に減っているのは、お役所もこのあたりをよくご存知になったからでしょう。














2010-10-20 11:27:08

肯定すること

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最近、経験の深い精神科の先生方とお話すると感じるのが、相手の話を「肯定」することの大切さです。

よく、「相手の話を傾聴しなさい」とか「相手を認めなさい」といいますが、これだけでは大きな効果は得られません。相手の心を開くことも、こちらの話を聞いてもらうことも苦労します。

人に「肯定」してもらう、それをしていただけるだけで、人は安心します。どんな小さな事柄でも、相手の言葉を使って、「~なんて、すばらしいですね」「~するのは、いいなあと思います」といったことを伝える、その際には勝手な憶測はつけない、という点は十分留意しなければなりません。

たとえ非常に自己否定的になっていても、その中の何かの行動、言葉を見つけて「肯定」すると、そこからその方との関係性を築いたり、深めたりするきっかけになります。

これまで、ただ話を丁寧に聞くこと、自分の言葉で相手の話にお返しし、認めることが重要と思っていました。それはある精神科の先生によれば、手術でメスを使って開いただけの状態と同じで、本当の対応は始まっていない、相手を「肯定」することで治療をし、開いた口を閉じるものだ、と改めて認識しました。

ただ、経営者や管理職は、仕事上、相手を叱ったり、否定しなければならないことも多々あります。そんな時、ちょっと角度を変えて相手を「肯定」する、そうすると今まで、どうしても開いてもらえなかった心が開くのです。

経験の深い精神科の先生方の3分診療になぜ多くの患者さんが集まるのか。それは薬をいただく為だけではありません。先生のちょっとした「肯定」の言葉、それが一番の治療になっているからではないでしょうか。



2010-10-16 16:26:08

発達障害ワークショップ

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昨日(10月15日)は発達障害に関するワークショップを企業の人事・総務向けに行いました。毎回、金曜日の夜にも関わらず、満席になるほどお集まりいただき、感謝しております。

企業において課題となる発達障害は、アスペルガー症候群です。
アスペルガーは自閉症の一種で、高次機能を持ち(知的障害がないという意味)、言語に問題のない状況をアスペルガー症候群と呼びます。

アスペルガーであったのでは?といわれるのは、アインシュタイン、ベートーベン、織田信長といった偉人や、自ら告白したビルゲイツがいる為、アスペルガー=天才というイメージを持つ人もいるようです。実際には知能指数とアスペルガーとは無関係で、知能指数の高い人もいれば、普通の人もいるのです。
自閉症の一種ということは、今のところ根本的な治癒は難しく、認知療法も効果は望めず、対症療法しかないのが現実です。似たような症状を示す疾患は統合失調症です。その違いはいつからその状態になっているか、いわゆる生育歴を確認することでわかります。

アスペルガーの人は本人が好きな作業なら同じ作業をずっとできる、記憶を画像的に捉える為、かなり詳細に記憶することができる、といった特徴もあるため、それに適った仕事と、根気強く丁寧につきあってあげられる上司がいると対応することもできます。しかし、多くは仕事や周囲がそこまで揃うケースは簡単にはありません。

今回のワークショップに参加された方々からも、具体的な質問が多く出され、現場でいかに苦労しているか感じました。また大人の発達障害やアスペルガー専門と称するクリニックや専門家の実態も話題に上っており、企業としてもどう対応したらよいか、この疾患の対応は容易ではありません。

今回も、参加された方々から大きな拍手をいただき、主催者としても本当によかったと思っています。

次回は追加講演です。11月5日(金)に、大好評の新型うつ、双極Ⅱ型、パーソナリティ障害を比較しながら対応を考える内容で、大野孝浩先生にお話いただきます。


2010-10-11 20:48:21

国際EAP協会(EAPA)総会報告 おまけ

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10月6日からの米国出張も、今日で終わりです。
今、シカゴのホテルで、ノーベル賞経済学賞の受賞の様子を観ながら「おまけ」のお話をお伝えします。

1.タンパというところ
総会が開かれたタンパは、フロリダ州。タンパベイレイズが本拠地を置く30万人くらいの都市です。ディズニーワールドで有名なオーランドが近いことからお分かりなるかと思いますが、最高のリゾート地です。ただ繁忙期を過ぎた今は街もあまり人が居ません。ある夜、映画館に行ったところ、広い映画館に観客は私一人。来週から日本でも公開される映画なので決して質が悪いものではないのですが、入場料9ドルで貸切気分、いい経験でした。

2.ホテルのルームナンバー
タンパでの私のルームナンバーは、なんと1313号室でした。ちょっと受付のあんちゃんにやられたかな?とも思いましたが、私の妻の誕生日が13日なので、家族の中では13はラッキーナンバーです。それがダブルで!
ある朝、朝食会場に入る時、ホテルのマネジャーにルームナンバーを確認され、1313と告げると、「よかったわね~。ラッキーナンバーで!」と、うまい返事。客もこう言われると悪い気はしませんね。

3.飛行機の時間
今回はニューヨークからタンパへの国内便の出発が2時間以上遅れました。それなのに全く会社側はお詫びなし。乗客もそんなものだ、という顔をしており、これもびっくりしました。日本だと5分の遅れでも、「お忙しい中、申し訳ありません」との放送が何度も流れるのに。逆に日本の正確さを改めて確認した次第です。

4.脳の模型
総会中に一度だけ製薬会社主催のランチョンミーティングがありました。
アルコール依存症の薬を紹介。それはそれでよかったのですが、お土産が脳の模型。15cmくらいの大きさがあり、かばんの中でもちょっと場所を取りすぎるなあ、と思っていました。タンパからシカゴでの国内線の手荷物検査でやっぱり引っかかってしまいました。かばんの中に手投げ弾みたいなものが入っていないか?と聞かれ、「まさか?」と思いながら、そう言えば「これ?」と脳の模型を出して見せると、「笑い!」で無事通過となりました。
出席者は皆、空港で苦労したと思います。その前に皆捨てたのかも?

5.シカゴマラソン
帰国の為、タンパからシカゴへ移動し、1泊しました。ちょうどシカゴマラソンの日でした。街中に参加者が参加賞のメダルをぶら下げて歩いています。彼等はスマート。超肥満の多い米国人とは思えません。
夜、レストランにも何組もまだ参加賞を首にかけたグループがいました。それほど誇りなんですね。
紅葉が始まり、秋を感じさせるシカゴ。今年の10月10日は10年10月10日で、トリプル10。天気もよく本当によい「体育の日」でした。

おまけのおまけ
11日、日本へのフライトの為、シカゴ空港へ行くと、手荷物検査でまた脳の模型が引っかかりました。今回は最初から出しておいたにも関わらず、「何、これは?」「脳みその模型ですよ。」「誰の脳みその模型なんだろう?」(笑)といった会話まで拡がりました。

私の次の人も引っかかっりました。そうするとシカゴマラソンの参加賞。思わず検査官が皆で拍手!!これまた周りまでうれしくなるエピソードでした。














2010-10-11 20:33:12

国際EAP協会(EAPA)報告 Part4 ディスチミアとFreeEAP

テーマ:ブログ
国際EAP協会の総会報告、最終日の様子をお伝えします。

その前に前夜のInternational Memberの夕食会から。
国際メンバーといっても、多くはカナダです。そして欧州、アジア、豪州、カリブ海諸国。
私のテーブルで一緒にお話した3名の方々は、2人がカナダ、1人はこういう機会じゃないと海外のメンバーと話す機会がないと積極的に参加したミネソタの方でした。40代~60代の女性ばかり。(お子さんやお孫さんの話になったので大体年齢がわかりました)
いずれも地方都市に住む普通の方々でしたが、彼女等が共通して話していたのが、若い世代(10代、20代前半)の様子です。自分で判断ができない、他者を尊敬しない、やる気があるのかどうか・・・これは日本で語られている若者像と全く同じです。「日本はこんなことないでしょう?」と聞かれ、「日本も同じですよ。最近は自ら「うつ」という人達が増えているんですよ」と答えると、「へ~っ」といった感じでした。


さて、9日最終日。朝1番に出たセッションは、ディスチミアへの対応の話。
米国にはメンタル不調の方々を預かったり、専門的に対応する施設が多くあります。そんな施設を運営する方(といってもしっかりPhDを持つ)から報告でした。
ディスチミアは自殺しないからあまり怖くない。ただ幸福感やQOLが非常に低い為、他の疾患と併発すると、例えばアルコール依存症との併発は通常の4倍以上治療に時間がかかること、まずディスチミアへの対応を進めること、との話をされていました。
そこで効果が高い方法として、スピリチュアルな気持を持たせるのも一つの方法だとか。これはキリストの存在を信じなさい、とかあなたの守護霊と信じなさい、いうのではありません。「神様はいつもあなたを見守ってくれているよ」といった程度の信心でも、将来に対して希望が持てるようになるといったことでした。
だから宗教とスピリチュアルとは違う概念とのこと。これは正月には初詣に行き、クリスマスもお祝いし、法事にはお坊さんを呼ぶ日本人には受け入れやすい話です。ただスピリチュアルの話が始まると多くの参加者が席を立ったのも事実です。日本語のスピリチュアルという言葉もかなり怪しい意味になっていますが(笑)。

その次のセッションは、FreeEAPの話。
数年前から無料でEAPを提供する会社が出てきていて、それがかなり大きくなりつつあるようです。
米国のEAPはかなり充実していて、そこそこの利用率(5~10%)もあり、企業のROIへの貢献もあると評価されています。しかし昨今の景気後退の状況では、コスト削減が企業では叫ばれ、EAPにかけるコスト、特に初期コストや基本契約分をどう削るか、といった状態になっているようです。その為、相場は社員1人あたり月額1.4~2ドル程度、場合によってはセントの単位にまで下がっているとのこと。ここ数年言われているカウンセリングのコモデティ化です。

そこで、出てきたのが本当に何が必要なのか、いらないものは全て省いてついでに価格まで「Free(無料)」にしたEAPです。会場からは、品質の問題が問われていましたが、「選択は市場がすること」と言い切る演者。さすが米国、市場経済です。改めてインターネットで調べてみると、実際には保険や他の高額なプログラムのおまけとして付けるビジネスモデルが伸びているようです。プロバイダー(EAP専門家)側も、小さなところはこれまでの有料EAPだけでなく、FreeEAP提供会社との契約もやるプロバイダーが出ているそうで、市場に根付きつつあるようです。

これを日本に置き換えるとどうか?
日本は実はFreeEAPに近いモデルに動いてきていると思います。
外部のEAP専門家(相談機関)の多くががスキルを高め、成熟する前に、情報の非対称性をうまく利用して企業契約を取ってきたのが実情です。結局それでは利用率も低迷し、休職・復職も職場に早期に戻してもまた再燃・再発させてしまう、といった悪循環に陥っています。

またわが国は産業保健体制の仕組みがあり、この仕組みをしっかりと作り上げる限りは、社内に一種のFreeEAPも作れる、またどうしても外部を使いたいなら、政府が作りつつある無料で本当に良質な相談機関がいくらでもある。(またその利用率がとても低くて、今は簡単に利用が可能) 
その上精神科クリニックでは心理職のカウンセリングよりも自己負担の少ない金額で、経験の深い医師が対応してくれる。(たとえ3分診療といわれても、対応してきたクライアントの数と、薬を使える効果は偉大です)
また企業の安全配慮義務を厳しく謳うわが国の風土では、提供側の品質は非常に大きな問題です。

私が大学院で学んだのは、医療経済です。医療経済は市場至上主義とは簡単には相容れないものです。その為、米国以外では市場経済と一線を画した制度設計になっています。
このFreeEAPのコンセプトは、わが国なりのやり方を見出していくと、メンタルヘルス対策において、大きなパラダイムシフトを引き起こす予感がします。

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