思いがけず大雪のお正月ですが...特に島根・鳥取の雪はすごいみたいです。
山陰本線と伯備線で計17本の列車が立ち往生、国道9号では1,000台の車が身動きがとれず....
松江市美保関町と島根町の7集落が孤立....うち1つが片江(私の実家があるとこ)でした。超驚!
積雪は50cmほどだそうですが松江の市街地とを結ぶ唯一の幹線道路が雪で通行止め。
電気・水道もかれこれ48時間止まってるらしい。雪の重みで漁船8隻が転覆したとか、自衛隊が救援に入ったとか...
普段から陸の孤島みたいなところですが、本当に孤立してしまったようです。
親父はというと、30年前の反射式の石油ストーブを引っ張り出してきて、水は近くの川の水で
...さすが親父!抜かりない!!ゴホゴホ。
ちなみに40年前から使ってる黒電話が現役のわが家では、携帯の電池切れでも大丈夫だそうです。爆
そんなこととは知らない1月2日、本当は初詣は熊野三山と思っていましたが早起きできませんでした。
その代わりと言ってはなんですが西国三十三箇所霊場の第七番、長谷寺に行ってまいりました。
長谷寺のご本尊十一面観音立像は高さ三丈三尺六寸(約10m18cm)の日本最大級の木造の仏様。
ご本尊を安置する舞台造の国宝本堂「大悲閣」の壮大な建物も有名ですな。
仁王門と大悲閣を結ぶ百八間、399段に及ぶ登廊や四季折々の花の寺としても知られています。
仁王門から登廊を上がっていきます。
登廊は399段もの石段を登るのですが段差が低いので苦になりません。膝ガクガクにならなくてすみそう^^。
上中下の三廊のうちの一番下、下廊を見上げるように高倍率ズームで狙ってみます。遠近感がおもしろいですな。
天井からずらりとぶら下がるのは長谷寺型の燈籠、きちんと二間おきに並んでるそうです。
足下には大みそかから新年にかけて本尊開帳法要とともに行われた「観音万燈会」の献灯。
大晦日の夜から元旦の早朝にかけて吊燈籠とともに一斉に火が入るとか。これは見たかったなー。
正月三箇日は夕方17::00~20::00まで吊燈籠のみ火が入るそうで、見られないのが非常に残念。
お参りして御朱印をいただきました。
本殿内陣でご本尊十一面観音立像を参拝、しかしめっちゃでかいですな。
あまりに大きなお姿に圧倒されることしばし....
現存ではありませんが、開山当時の十一面観音像は近江の高島で切られた木を彫って作られたとか。
原木は高島の白蓮華谷というところから洪水で大津まで流され、紆余曲折を経て200年後にこの大観音像となった。
しかも、その200年のほとんどの期間は野ざらしだったという。
あまりに巨大な霊木は使うものに祟りがあるといわれ、現実に何人かが死んだ。
彫られたのは徳道上人、しかもその直前聖武天皇の勅旨が出る15年間、霊木が仏となるよう祈り続けた。
ものすごく気の長い話ですが...徳道上人は西国三十三箇所の開祖とも伝えられ、ここ長谷寺が根本霊場と言われます。
そして、大悲閣舞台からの境内参道の眺め...すばらしい☆
清水の舞台ほど広くありませんが、観光客も少なめでゆっくり眺望を楽しめますな。
帰り道、今度は反対に下廊を見下ろすように超広角ズームで狙ってみます。
パースペクティブの強烈さはやはり超広角ズームが一枚上手ですな。しかし、クセの強いレンズだ。笑
ゾウの顔の形をした長押の装飾なんてものすごいものもありますよ。
昭和以降ではじめて建てられた五重塔は彩色されているものの、年月を経ていい感じの色合いになってます。
花の寺、特に牡丹の寺として知られていますが、季節外れの牡丹が咲いていました。
春咲きの牡丹を人工的に冬に咲かせたものだそうで、ずらりと並んだ藁の傘とともにおもしろい眺めですな。
本堂脇には寒緋桜??が小さな花をつけてました。
牡丹といい春と錯覚しそうですが、向こうの山にはうっすらと雪が...
冬はまだこれからが本番です。
■真言宗豊山派総本山 長谷寺
奈良県桜井市初瀬731-1
近鉄大阪線 長谷寺駅下車 徒歩15分
名阪国道 針ICから30分
西名阪道 天理ICから40分
web.http://www.hasedera.or.jp/