毘沙門堂門跡 / 滋賀紅葉ドライブ2009 番外編@京都市山科区 |   + Mother Lake +

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こちらは山科の毘沙門堂門跡、ここは私的には洛東随一の紅葉の美しさだと思います。
JR山科駅から徒歩15分ほどの住宅街の奥、山科区安朱....朱の文字が紅葉の名所に相応しい...ゴホゴホ。
非常に地味な場所にありますので訪れる人も比較的少なく、ゆったりと紅葉が楽しめます。

こちらの紅葉の美しさは楓はもちろんのこと、ドウダンツツジも美しい。
朱色の楓とはまた違う深い赤が印象的で、特に弁天堂前の...え、毘沙門堂なのに弁天堂??

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ここ毘沙門堂も「門跡」と付きますので、三千院や青蓮院などと同じく皇室縁の寺院です。
文武天皇の発願により京都の出雲路あたりに建立されましたが、兵火を逃れてこの地に移ってきました。
移転に尽力したと言われるのが慈眼大師天海、明智光秀と同一人物とも言われる人。

天海僧正は、織田信長の焼き討ち後の延暦寺の復興や、家康神格化に尽力した、家康のブレーンと言われる高僧。
一説に明智光秀=天海僧正説を唱える人もいますが、特に前半生は謎に包まれた人物です。
皇室縁の門跡寺院なのに、燈篭に刻印された葵の御紋は幕府とのつながりを感じさせますな。

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こちら、本堂の毘沙門堂。
上の燈篭が、朱塗りの唐門の両脇に立っています。

正面の毘沙門堂には本尊毘沙門天のほか不動明王像が安置され、左手に続く宸殿には有名な狩野派の襖絵があります。
見る方向によって襖絵の人物の向きが変わって見えるという「九老の図」は特に有名です。

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さて、朱塗りの唐門をよくよく見ますとあちこちに極彩色の彫刻があります。
こちらは唐門正面にあった牡丹??日光東照宮に通じるものがありますね。
東照宮の十二支や神獣などと比較してみてくださいませ。(もちろんあちらのほうがずっと豪華ですよ。)

実は家康を「東照大権現」と神格化し、日光山に埋葬したのはほかならぬ天海僧正だといわれています。
この唐門にもその名残でしょうか??

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さて、境内は拝観自由ですが、本堂裏手の池泉回遊式庭園、「晩翠園」へは拝観料が必要になります。
こちらが、晩翠園。正面には観音堂、前には池があって、「心」の字の形をしているそうですが、まったく見えません。笑

真っ赤な紅葉に、常緑樹の深い緑が対照的ですな。すばらしい☆
グラデーションではなく、赤と緑の完全なコントラスト、すごく引き締まった印象です。
「晩翠園」の名前のとおり、このお庭は翠=緑も美しいのです。


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こちらは弁天堂の周辺にある紅葉。
こちらは拝観料を払わなくても見ることができます。弁天堂の周りを取り囲むように見事な紅葉なのです。
でも、私の注目はこっち....池に移りこんだ紅葉。これがすばらしい。

5歳ぐらいの子どもさんが...「なぁなぁ、あのおじさんもみじじゃなくてお池の写真撮ってはる~。」だってさ。
だ、だれがおじさんやねん!!ヽ(`Д´)ノオニイサントイイナサイ!!←そっちか。
ふふふ、ボクにはまだこの風情はわからんやろなぁ...(´∀`)フッ

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こちらが本堂裏手から見た弁天堂。
ちょうど渡り廊下に差し掛かるところなので、境内からも同じように見ることが出来ます。

しかし、すごい!まっかっかですな。燃えるような赤とはまさにこのことですな。
いちばんあざやかな赤がドウダンツツジです。
しかし、一口に赤といってもいろんな赤があるもんですね。

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ご覧とおり境内の庭園の紅葉は見ごろを迎えています。

ここ毘沙門堂の紅葉は参道から石段にかけてもすばらしく、こちらのほうは未だ青葉が目立っています。

しかし、こちらの見ごろも近いようですな。


紅葉に包まれ石段の美しさはすばらしいです。

ぜひオススメの穴場の紅葉名所、山科毘沙門堂。よかったらお出かけくださいね。


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■毘沙門堂門跡



京都市山科区安朱稲荷山町18番地



223系JR琵琶湖線・湖西線 山科駅下車 徒歩15分

京阪800系 京阪京津線 山科駅下車 徒歩15分

京都市交50系 地下鉄東西線 山科駅下車 徒歩18分


拝観時間8:30 ~ 17:00