不妊治療は楽ではありません。
特に体外受精はかなり大変です。
経済的な負担、精神的な負担、肉体的な負担等並大抵のことではありません。
他の病気の治療と同じで、やはり病気を治すと言う事をしなければいけない以上、不妊治療もとても辛いものです。
本来ならば自然に妊娠出来るはずなのに、どこかに原因があるため、自然妊娠が出来ない人たちが体外受精という特殊な治療を受けています。
これは避けられない事実です。
病気を治す事は楽しいはずはありません。
つらい事をしなければいけません。
しかも費用もかなり高価となります。
だから少しでも早く妊娠すべきだと思います。
そのためにはどうしたらよいか、
どうしたら妊娠率が上がるか?
治療の方法はどれが最適なのか?
自然周期が良いのか?
ある程度誘発した方が良いのか?
ここは学会でも最近本当に良く議論されている所です。
先月の生殖医学会でもJISART25施設からこの問題に関する大規模な調査が報告されていました。
その結論からすると、「やはり刺激をして、ある程度の卵をとって、量と質の両方から、より妊娠しやすくする必要がある」という内容の結論が出ていました。
この報告はかなり大規模(施設数及び症例数)の報告なので、説得力があると感じました。
この結果の詳細はまた別の記事で説明したいと思いますが、統計上明らかな有意差が出ている以上、今後治療の流れにかなりの影響を与えると思われました。