リサイクル。 | 木村和人、パパ木村、或いは、キムキムと呼ばれる男。

木村和人、パパ木村、或いは、キムキムと呼ばれる男。

ほぼ三つの呼び名が存在しますが、ほぼ同一人物かと思います。

水につけたまま放置していた革ですが、やっと張りました。
タイトルの「リサイクル」は、つまり、以前別の楽器に張ってあったものを、今回は別の楽器に張ってみたっちゅうことです。

新品だろうが当たり外れはありますので、古い革とは言え、ひょっとしたらよい音になる可能性は・・・・・0ではない。

さて、張替えているまさにその時、どうせならネタにしたらよろしいがな、と思いおもむろに写真を撮ってみました。


どういった具合かと申しますと、

白いのが太鼓の胴です。
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そこに、水で濡らして柔らかくした革をかぶせて
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金属のリングを上からはめ込む(画像で言うと、下の細いほうのリング)
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そのリングを巻き込むように革を裏返して
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別のリング(以下フープ:光沢のある幅広のリング)の内側に革を通す。
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すなわち、フープとリングで革をはさんで、 フープを金具で押し下げることによって張力を上げます。


この革は、リユースで一度張られていたものなので、折り返してきた時に余りが出ていませんが、新品のものはもう少し面積が広いので、余りが上のほうへ飛び出します。

そして、濡らしていた革は渇く際に縮むので、余り革は乾いてからカットするのが吉です。
ぬれた上体でカットしてしまうと、場合によっては縮んでリングから脱落する場合もあります。
コンガでその経験はありませんが、ボンゴで一度やったことがあります。

もっとも、ぬれた状態でカットするほうが容易なので、私は張ったらすぐに、チューニングボルトを結構なところまで締め上げて、無理やり脱落しないようにします。

私のコンガは「叩いた感触が痛い」とよく言われるのですが、ひょっとするとこの張り方に関係があるかもしれません。

今回はリサイクル革で、カットする余りの部分が出ないので、むしろ脱落に気をつけました。


あ、それから、革にもいろいろありまして、今回の張り方はフラットな革張りの状況をお伝えしましたが、この他、すでにリングが仕込まれ、成型された革もありまして、その場合は今回ご紹介した工程はほぼ省かれます。

そんなわけで、今日は2本張り替えることができました。
これでも気に入った音が出なかったら、あきらめて新しいフラットな革を買おうかと思います。