先日友人と会った時、このGWにサンフランシスコ(以下SFという)へ遊びに行くという話を聞いて、ふとマーメイド号の事を思い出しました。
あれは37年前。私はSFでふと訪れた国立海洋博物館で一槽のとても小さなヨットが展示されているのに気づきました。それがマーメイド号で、当時ヨット青年と呼ばれた堀江健一さんのものです。
堀江さんは23歳のとき、1962年にヨットで西宮→SFを世界で初めて太平洋単独横断に成功した人です。パスポートもお金も持って行かなかったそうです。当時ではいわば「不法出国」&「密入国」されたわけです。でも堀江さんはSF到着後市民やメディアから大歓迎され、その時SF市に寄贈されたマーメイド号がその博物館に大切に保存展示されていたんですね。
「ヨットで太平洋単独横断」と聞いても、どれほど大変なことなのかまったくイメージが浮かばないですが、実物を見て驚愕しました。船が本当に小さいのです!船内には堀江さんが使用した茶碗と箸、それに酒屋の日めくりカレンダー等がそのまま置いてありました。とにかく第一印象は「こんな小さい船と頼りない装備品で3か月もかけて太平洋単独横断!ありえない!」です。今ではGPS、パソコン、それにインターネット等が自由に使えますが、当時堀江さんが携帯したのは海図とラジオだけだったそうです。
私は今まで幾度か米国に行き多くの体験をしましたが、SFでマーメイド号を見た時の感動は今でも忘れられません。あれから37年経ちましたが、マーメイド号はまだあるのでしょうか?気になりネットで調べたら、あだありました!
URL&画像は
こちら ⇒ http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/3122/SF/mirumuseums3.html
私は55年経ってもマーメイド号を大切に保存展示してくれているSF市や米国に敬意を表します。私が再度SFを訪れるのがいつになるかわかりませんが、その時まで保存しておいてくれることを願うばかりです。
堀江さんの太平洋単独横断についてのご本人の講演の内容を下記で見ることができます。
⇒ http://www.kobegakkou-blog.com/blog/2001/07/post-9b29.html