20世紀の医療の「三種の神器」は
ビタミン、抗生剤、ステロイドであったといわれています。
一方21世紀のそれはまさしく神経、免疫、内分泌。
この三位一体構造であろうといわれています。
人体でこの中心となるのが「視床下部ー脳下垂体ー副腎軸」
略してHPA軸と呼ばれるものなのです
生体にストレスが加わると、HPA軸が活性化することは良く知られています。
この結果、視床下部より副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
(CRH: corticotropin releasing hormone)が下垂体へ送られ、
下垂体から副腎皮質刺激ホルモン
(ACTH: adrenocorticotropic hormone)の分泌が亢進し、
ACTHによって刺激を受けた副腎皮質は
副腎皮質ホルモン(グルココルチコイド)を放出します。
副腎皮質ホルモンは、糖新生を促進し、免疫系を抑制します。
ところがストレスが慢性化するとHPA軸がダウンして自律神経に
不具合が生じてしまうのです