チチを撮りに [DVD]

(鑑賞:2014 6・13 DVDにて)

監督:中野量太
出演:柳英里紗、松原菜野花、渡辺真起子、滝藤賢一、二階堂智、他
ストーリー:14年前に父親が出て行ってから、葉月と呼春の姉妹は母の佐和と3人で暮らしていた。ある日、音信不通だった父が末期がんで死の床にあるという知らせが入り、2人は母に見舞いに行ってお別れしてくるようことづかるが、その道中で父の訃報を知り途方に暮れ・・・

(2012 デジタルSKIPステーション) 1時間14分

父は出ていったけど・・やはり愛はある

家族を題材に自主映画を手掛けてきた中野量太が監督を務め、長編映画デビューを果たした人間ドラマです。


この映画を観たくなったのは、渡辺真起子さんが母親役、だからでしょうか。渡辺さんは今ではドラマにもたくさん出ておられるようですが、自分の中では映画をたくさん観るようになってから知ったので、映画の人、というイメージ。だから、かな~彼女を映画で見かけると、何か嬉しくなってしまうのです。


そんな、この映画、ジンワリ感動できる作品になってたな、と思います。


他に好きな女を作って家を出て行ってしまった父・正高に逢いに行く事になった二人。だけど、すでに亡くなってしまう・・まるで実感もない。葬儀のシーンでも別れの挨拶は簡単なものだ。

だけど・・いざ、火葬のシーンでは、正高の弟・徹二が取り乱すシーンもあるし、正高が向こうで作っていた子供・千尋もいて、2人にとっては弟がいた事にもなったり・・

と色々な過程があって・・そこでの交流が温かく、そして佐知はそれでも、正高を愛していた、その思いがよく伝わったりですね・・何があったとしても、やはり家族の愛情はやはり深いのだな、と感じさせられる作品になってました。


これでおそらく初めてちゃんと観た、姉妹を演じた柳英里沙、松原菜野花の二人も可愛らしくて良かったですし、特に菜野花ちゃんは素朴な感じでありながらも、感情たっぷりに芝居していて良かったな、と思いました。


そして渡辺さん。いいですよ~今回も最後、旦那への思いを吐露するシーンはグッときましたし、この姉妹のお母さんとして元気なところも魅せてくれる。素敵なお母さんぶりで好感もてましたね~やっぱり。


満足した作品でありました