第二回気仙沼訪問記~その①~ | レモン社長ブログ 池永憲彦

第二回気仙沼訪問記~その①~


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またくるね!って誓った2011年10月25日から約半年ぶりに気仙沼に戻ってきました。

今回のメンバーは前回のメンバーの中から

池永憲彦、俳優の森田直幸、東京ドーム室長の久岡公一郎さんの三人と、今回のスペシャルゲストの4人で

向かいました。気仙沼という場所への自分の感覚というものは、

最初の時とは全く違っていて、ただ、単に故郷に帰る気持ち。何かをやりたいとか

そうゆうわけではなく、会いに行きたいし、会わせたいしという気持ち。

お土産と同じような感覚で、喜んでくれる話を持って帰りたいし、

今必要なものがあれば、持っていく。そんな気持ちが今は大きいです。


なので、ボランティアや支援的な感覚の訪問記ではない事を最初にお伝えさせて頂きます。

自分はとても気仙沼の人にかわいがってもらっているので、きっと視点も少し変わった感覚でしょう。

ここに書くのはこのブログを見てくれてる人にお伝えしたい事のみ書きたいと思います。

尾道に似た第二の故郷の気仙沼という場所の素晴らしさ、そして、それに答えるべく愛する尾道の

仲間の熱い心の繋ぎ役というのが、自分の位置なのでそこに集中したいと思います。

意外と今の時期は一人業務が多くて「淡々と」こなさないとこれ成り立たないのです。(誰かHELP!)


故郷は場所にあらず、人にありき。

今回は前回以上に会いたい人がいっぱい居て、嬉しい再会を果たす事が

出来ました。

今回はスペシャルゲストの登場と、寄付金をお預かりしていたので

前回よりも気仙沼という場そに集中出来なかったのも本音です。

なので、情報は前回よりは少し薄いと思われます故、今後また一人でゆっくりと

気仙沼に行って、飲みながら色々と話を進めたいと思います◎


今回は、この気仙沼とのきっかけをくれた気仙沼出身のパラリンピックアスリート

佐藤真海ちゃんも東京から駆けつけてくれました。

彼女も、震災の時に家族と6日間も会えなかったり家が被災してしまったりで

大変な一年でした。

家がないと言う事は、中々帰るきっかけがないという事で、今回は

この訪問がきっかけになったと嬉しい事を言ってくれました。


震災の中、スポーツをやる気力もないまま、母校の中学校に支援したり、子供たちに

会いに行って講演したり、そしてそんな状況の中、早稲田大学大学院でちゃんと

卒業したり(論文は優秀賞を取ったとの事)今回ドバイでの大会で

4年ぶりに自己記録を更新したりと、もともとかなりのスーパーガールが

スーパーサイヤ人となって帰ってきました。

※訪問二日目についにサイヤ人になる瞬間を激写。

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という事で、気仙沼旅記のはじまりはじまり。


3月31日(土)

ハッピーバースディ!!!!カズ!ニコニコクラッカー

前日に柿の木坂の新店舗「尾道のりこ家」にて、サプライズパーティを

してもらって、ついに35歳になりました◎(のりこ家ではなんと、生誕36周年と書いてあった)

大好きな仲間に囲まれて、美味しい日本酒を頂いて、謎のダンスも見せてもらったので

最高の誕生日前夜祭になりました。

31日0時00分にぴったりに電話をくれたのは、某有名芸能人のI君!

これは嬉しい! ・・となるはずですが、会話は「かず~○○なんだけどさ~」

みたいなごく普通の打ち合わせ(笑) 俺も特に時間に気付かなくて普通の会話。

(後で彼から慌ててかけてきて0時だった事を聞いた)

みたいな楽しい夜を越えて、その晩はぐっすり。


朝7時に待ち合わせして出発!!!


雲はどんより、とても歓迎されてるとは言い難いムードの中、

車の中はなぜか大盛り上がり。

この特殊なメンバーはそれぞれがとても個性的で面白い。


森田直幸君は、嬉しいお知らせもありつつ、今後は芸能活動も忙しくなりそうだ。

なので、今回のこの時期のうちに来れて良かった。

前回の気仙沼入りからずっと主要メンバーで一緒に活動してくれてるけど、

彼も気仙沼ファンの一人で、奈良出身なのに尾道でも、気仙沼でも

「おかえり」と言ってもらえるすごいアグレッシブな二十歳だ。


東京ドームの久岡さんはなんと、4月1日が誕生日!!

メンバー4人中二人が誕生日ってかなりびっくり!

でも、狙ったわけじゃないよ!今回の日程はあくまでも

スペシャルゲストに合わせた日程ですけんね。


そうゆうスペシャルゲストは、日本人なら誰でも知ってる有名人。

(本人は歌手だと言い張っている)本業的にオープンに出来ないので

今回は完全プライベートで、気仙沼に行きました。

自分の気持ちとして、どうしても行きたいという心で一緒に来てくれました。

めちゃ熱い男で、かっこいいです。写真は載せれないので、こんな感じで。

スペシャルゲストは長いので、今からこのゲストをSPと呼びます。


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実はこの日は東北へ向かう高速が安くなる日の最終日だったらしい。

とても得をした気持ちになりました。


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途中省略


なんだかんだで、気仙沼には16時に到着。SPのマネージャーさんが気仙沼出身という事もあり、

お宅にご挨拶をしにいく。

その中におられた、親戚の方が津波で息子さんを陸前高田で亡くされたとの事。

最初から感じてた雰囲気の意味がここでよくわかった。

沢山お話をして、息子さんを亡くされたお母様が最後に「久しぶりに心から笑えました」

と言ってくださった。この悲しみをほんの少しでも和らげる事が一瞬でも出来たなら

嬉しいけど、でもやはり・・胸が苦しすぎる。今回は最初から津波の現実を見た気がした。

でも、最後は笑顔で別れた。また来れそうな予感がする。


そして、気仙沼キングスガーデンに到着!

ここは去年の第一回訪問でライブをやらせていただいた場所で

もう、カズブログでは有名な「佐藤由美子さん」の老人介護福祉施設だ。

真海ちゃんのブログでは、「気仙沼のドン」と紹介されてあったように

間違いなく「首領」である。

ちなみに、キングスガーデンの本部長の山崎さんは見た目も「ドン」である。


到着して、大変な事に気付く。

またもや、まったく打ち合わせをしていない事を・・

道中9時間もあったのに、このパーティのステージに関する

打ち合わせを何ひとつしていないのだ。その事にメンバーびっくり。

慌ててやろうとしたが、森田直幸が歌う歌のコードをチェックしか出来なかった(しかも1曲)


そんなドキドキの中会場に向かう。

エレベーターを降りたら、人が大変な事になっていた。

前回よりも沢山の人が来てくれた。


驚いたのが、会場の中に、お寿司屋さんが特設されてあったのである。

新富寿司と言って、前回もいただいたのだが、めちゃめちゃ美味しいです!

新富寿司を経営されてるのは、鈴木真和さん、和洋さんの兄弟です。

この震災で有名になってしまった、乗り上げた大船のすぐ目の前でお店を

経営されてました。(写真下)



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フカヒレ丼(エヴァシンク編集長さんの日記より)


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真和さんの話だと、震災当日はお店にいて、地震の後に外に出て見に行ったらしいです。

そしたら、なんと、すでに津波がこっちに向かってすごい勢いで来てたので、

お店の人や、近所の人に声をかけ、ぎりぎり逃げる事が出来たらしいです。

そのあとにお店がなくなってしまったので、兄弟で色んなところにボランティアで

寿司を握りに行ったりしているのを、佐藤由美子さんが声をかけたそうです。

ほんまに熱い二人で、今回はキングスガーデン内でお寿司屋さんをやってくれました。


真和さんのブログに、今回の事が書いてありました。こんな気持ちで待っててくれたなんて嬉しいです。

http://ameblo.jp/hukahireoujikamo/


特設!新富寿司!
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一見超危険な写真

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これは、メカジキのあぶり。ものすごく美味しかった。あとモウカサメというサメの

心臓がびっくりの美味しさでした。新鮮なものしか、食べれないので超レアだそうです。


そして、特設バー。このバーの店長は以前カズブログで紹介した佐藤賢君。

もう、酔ったらかなりの確率で彼に電話してしまうというくらいの絆があります。

震災からずっと、赤ちゃんに粉ミルクとオシメを配って歩いたり、赤ちゃんを育てる

お母さんの雇用のために、手作りジャムを開発したりアグレッシブに活動しています。

災害乳児救済ボランティア Peace Jam

http://peace-jam.jp/



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そして、これまたウケたのが、先ほどのドン顔の山崎本部長の

「たぬきおやじのてぬきそば」


これはかなり面白かった!!!!

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このおそば・・うまかった・・

非常にうまかった。


まさか、山崎親分自ら出店するなんて、もうたまらなくなりました(笑)

悔しい事に、忙しすぎておかわり出来なかった!


こんな面白いにぎやかなパーティの中、佐藤由美子さんの挨拶から始まる。

こんな会をしていただいて恐縮してるのに、更にカズの事を立ててくれて

嬉しかった。メンバーがみんなすごいので、由美子さんのおかげでステージに上がりやすかった。



そして、嬉しかったのはしまなみ音楽フェスの旗!

前回も飾ってくれた。あの時の感動がよみがえる。本当によくあんな大変な時に

尾道に来てくれたものだと、改めて身にしみる。

この旗を見るたびに、俺は絶対にやる!って気持ちが湧いてくる。


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一番最初は気仙沼の太鼓を披露してくれた。

ドンドンと響く音と笛の音色が心の奥まで響きわたる。

素晴らしい演奏に一同うっとり。まさかこの場所で聴けるとは。

二曲目の海潮音はしまなみ音楽フェスの時に新野真理さんが歌ってくれたので、

とても懐かしかった。


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その間に出てきたのはなんと、毛ガニ!

こんな贅沢をしていいのか・・・

いつか気仙沼商会の高橋正樹さんがおっしゃっていた。

「東北はなんでこんな震災でも持ちこたえてるかって、食材の宝庫だからだよ。東京で

地震来たら大変な事になるだろう」

確かに、3.11以降はスーパーから食材があっという間に消えた。


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ものすごく悲しい事に・・

この毛ガニさん。僕の前に1個まるごと置いてくれたのですが、ギターを弾かなきゃいけないので

全部終わって食べようと楽しみにとっておいた。

そして、すべて終えて、テーブルに戻ったたもうそこにはおられなかった(涙)

Good-bye my honey ke-ganichan


ライブはまずカズが前座を務めさせていただきました。

もう、すべてがぶっつけ本番!

出演者全員がびっくりした事でしょう。

ここで、今回寄付金を預けてくださった富司純子さん、浜中先生、大田原・湯浅先生のお話や

尾道JCの話や、自分の気持ちを話させていただいて、1曲だけ歌わせてもらいました。


そして、すぐに森田直幸へ!!

(本人まさか1曲終わっていきなり来ると思わなくて仰天)


直のトークに会場は温かい雰囲気になってました。心から話してるし、本当に純粋だし

直幸のトークって伝わるんですね。彼は本気だから。

俺らはやはりある程度大人になってしまったので、こなせる事もあるし、一番いい方法を

考えてしまう。でも彼は違う。本当にまっすぐに人を想い、行動する。

実は、直前に直幸から電話があり、31日の日に大きなオーディションが入ってしまったと。

で、「かずさんならどうします?」って言ってくるから、直幸の性格を考え、

「俺ならオーディションを断るよ。気仙沼を断ってまでする仕事に直の性格上本気になれないだろう」

「かずさんならそう言ってくれると思いました!」と切ってお断りの電話を先方にいれた。

そしたら、社長が、なんと日程を改めてくれて、彼は気仙沼とオーディションの二つを手に入れた。

というすごい話があったのです。

そんな直幸だから、人には言葉がまっすぐに伝わるんだと思います。


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そのあとは、気仙沼のヒーロー!気仙沼の希望の星!

佐藤真海の登場です。

彼女の口から、色々な報告が出てきて、会場は拍手の嵐です。

彼女の頑張りも、気仙沼のみなさんにエネルギーを与える事でしょう。

また、気仙沼のみなさんの頑張りが、彼女に勇気を与える事でしょう。

素晴らしい時間でした。


そして、今度はスペシャルゲストの時間。それはもう、会場は大騒ぎです。

どんな事をしたかは言えないのですが、


「とにかく面白かった!」

いきなり振っても、「に、二分下さい・・」とやり遂げるのである!


ばっちりトリを飾ってくれました。会場を笑顔の渦にしていました。ほんまにさすがです!


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そして、今度は東京ドームの久岡さんの登場!

この日に向けて、お土産を持ってきてくださったのです。しかも、待ち合わせ場所まで遠いのに

スーツケースで東京ドームのグッズを持ってきてくださいました。

野球好きの方も多いし、ワンピースのグッズとかとても喜んでもらえました。

そして、東京ドームホテルでの気仙沼物産の販売の企画も提案してくださいました。

ほんとにこの久岡さんは素敵な人ですよ。大切なファミリーです。


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最後の挨拶をしてくださったのは、気仙沼市で水産加工会社の代表取締役を務める春日雄一さん。


「被災はしましたが、心までは被災しておりません。ちょっとずつだけだけど、

必ず復興しますんで応援してください」


この言葉がものすごく印象に残った。



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最後は記念撮影してパーティ終了!!!!


そして二次会会場へ!

二次会は前回と同じ、お店へ。

このお店は津波で流されてしまったのだが、去年オープンしたばかりなのです。


相変わらずの盛り上がりにびっくり。海の男達のパワーはすごいです。

我々が歌っていいのかわからないサザンの「TSUNAMI」で盛り上がってる

光景はきっと一生忘れられません。


「うぉ~~」という叫び声を何度か聴きました(笑)


最後に気仙沼といえばこの歌。

「人生に乾杯を!」


みんなでグラスを高々に挙げ、乾杯しながら力強く歌う。

自然に涙が出てくるのを我慢しながら、大声で歌う。

この瞬間を一生忘れない。



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人生に乾杯を


あぁ 広い海 目の前に潮風立ち尽くす 目を伏せず 蜃気楼焼きつけて

みんなで乾杯しよう 乾杯しよう 乾杯しよう

青春がぷかぷかと泡になり はじけ飛ぶ

今日の日を忘れない それぞれに抱きしめて 強くなる俺たちは 人生を手に入れる


最後に乾杯しよう 乾杯しよう 乾杯しよう  胸の奥秘めた事 今夜なら言えるかな

時には叫び合い はしゃぎあい 競い合い 裏切りも少しだけ 人生はちゃんぽんさ

必ず乾杯しよう 乾杯しよう 乾杯しよう この次に会う時は 指をさしからかおう

いつの日か夕焼けの 帰り道 眩しげに 振り返る 我が道に 人生に乾杯を!