【記憶の中の二人】 | たけだのブログ

【記憶の中の二人】

この部屋に君が

まだいるような気がした

目が覚めてふとそんな風に思う

日々の暮らしの中で君を

忘れてしまったわけじゃない

ただ二人が離れたその理由

本当は何だったのか

何を間違えたのか

誰がいけなかったのか

考え出したら余計に

分らなくなってしまう

思い出が今まるで映画みたいに

遠く
ただ輝いて見えるのは

きっと沢山の時が流れたから

離れてしまったから

そのせいだろう

今なら君とやり直せるなんて

そんな気がするのはきっと勘違い

僕の知らない君の気持ちが

言えないままどこかにあるはずで

君のことだから別れた理由も

僕よりもきっとそれなりに

でも
もし今二人が

どこかですれ違って

そしてその時

君が誰かと寄りそっていたら…

思い出そうとすればするほど

分からなくなっていく

やり直せる気がするなんて

勘違いなんだ

ただの気のせいだ

本当は二人

それとも二人

それは思い出の中だから

ただの気紛れ

思い違いしているだけ

あの頃の僕らはただ

お互いを許し合えるほど

大人じゃなかっただけ