夏のバイトで幽霊役をやっている俺!

頭につける三角の布とハチマキを間違えて気合を入れてしまったが為に、

観客から罵声をあびせられた。


「偽者!」

「引っ込め!」

「なんだぞそりゃ!どっかの演歌歌手か!」


とにかく場内が騒がしすぎて収拾がつかない。
すると、子連れ客が会場に乱入して・・・・・


なんと!!






俺にまめをぶつけてくる始末!

なんていうことだ!

「やめてください!やめてください!」


必死に哀願するも相手は聞き入れてくれず・・・

そしてよ~く見てみれば…


「き・・・君は・・・小田君じゃないか!!」


「子供に嘘を教えるわけにはいかないんだ!

やるならきちんとしたものを見せてくれないと困るだろう!」


どこまでもきっちりした人だった・・・


「わ・・・わかったから・・・まめをぶつけるのは、止めてくれないか。」


その攻撃、毎回地味に痛いんだよね。


とりあえず、小田君は警備員に場内から連れ出されていった。

ふ~~

しかし、場内は相変わらずざわついている。

このままじゃいけないな・・・

よし!

俺はみんなを落ち着かせようと声を張り上げた!


「みなさん!!落ち着いてください!!」





「みなさんおちついて下さい!」


両手をあげてみんなを静めようとした瞬間・・・


上から……………


がごぉ~~~~~~~ん


たらいがおちてきたーーー!

痛い!さっきのまめより数倍いや数十倍痛い!!

誰だ?何時の間にこんなの仕込みやがった?


♪ド・ド・ドリフの大爆笑~~♪


BGMまでつけやがった…

もしかして座長?あなたですか?

おかげで場内は笑いの渦。

結果オーライってことか…まあ、いいだろう・・・


さて、ここからが腕のみせどころ!

すると、ビキニ美女がご登場?







ビキニ姿のぷりぷりちゃん


「座長が行って場を盛り上げてこいって。いっちー一緒にがんばりましょう。」


さすが座長。

こういうときは、お色気美女に限るってわかってるな。

あれだ、

『女だらけの水泳大会』 お胸のポロリもあるかもね!

だな。

観客に期待を持たせて、惹きつける!

うまい手だ!


「わかった。ぷりぷりちゃんポロリだね」

「何言ってるのよ!!するわけないでしょ!」

「じゃあ、どうする?」

「とりあえず、私の得意のダンスよ!いっちーあわせて!!」

「わかった!!」





俺達は踊った。

なんとも奇妙なコンビだが・・・

当然、みんなの視線はぷりぷりちゃんの揺れるお胸とハイレグだ!


ぴゅーぴゅー。

いいね~~~。


「お客さん。踊り娘さんには手を出さないでください。」

俺は今、護衛役だ。


ぷりぷりちゃんは踊りを終え、拍手喝さいを得て帰っていった。
次こそ!俺の本領発揮!
気合を入れ、はちまきを締めなおしたところで・・・


あれれ・・・またでてきたよ…君は…





玉三郎!

サッカーボールでリフティングをしてのご登場。


「いっちーほら!!」

サッカーボールを渡されたので、俺は思わず、ヘディングで返す。

すると、玉ちゃんもヘディングで返してきた。

玉ちゃん意外な特技があったのね。

オカマのくせに…


延々と続くヘディング…


場内も最初は、お~~~~!!っと歓声があがっていたが、

何時までも続くヘディングに流石に飽きてきたらしい。


「ムサイ男はもういいぞ~~!!」

「いつまでやるんだ!!」

などと言われている…


やはり玉ちゃんじゃだめか…

いっちーまた、ピンチにたたされた!


どうするいっちー!




(続くんだ・・・)



また続くのかよ!飼い主ちょっとあきれ気味…

熱いので熱中症にきをつけましょう。