次は熊本市の慈恵病院にある「こうのとりのゆりかご」いわゆる赤ちゃんポストを訪問しました。
マスコミでも大きく取り上げられた施設で、日本には後にも先にもここにしかありません。
ちなみにドイツではベビークラッペという同様の施設が92箇所あります。
この施設は理事長である蓮田太二先生(産婦人科)が、熊本で産まれたばかりの赤ちゃんが
殺害されたり、遺棄されたりした事件が相次いで起こったことで、命を守るための最終手段という
思いで設置を決意されたようです。
この赤ちゃんポストが設置されて4年が経過しましたが、今まで75人の子どもが預けられ、
関東地方の人が最も多いとのことでした。
誤解していただきたくないのは、赤ちゃんを置いていくことを目的に設置されたわけではなく、
悩みを抱えたお母さんや周りの人がまず相談してほしいと設置されたもので、矛盾するけど
実際は使ってほしくないと切実に話していらっしゃいました。
悩みに悩みぬいたお母さんたが、最終手段として自分が産んだ赤ちゃんの尊い命を救いたい
という気持ちを受け止めてあげたい、子ども達の将来の幸せのためにどうしたら良いのか一緒に
考えたい、そんな並々ならぬ思いが深く深く感じられました。
まだまだ書きたいことはありますが、私が思うことは、この命の教育を中学生や高校生に聞いて
ほしい、教育に組み込んでほしいと実感しました。人間にとって人生何が最も大切なのか、
それは命だから。。すばらしい視察でした。ありがとうございます。