韓国が不都合と思わない真実(2)
(セレモニーを称賛する韓国語ニュースサイトのweb翻訳文:クリック拡大)
[前記事] からの続きです。
韓国サッカー協会(KFC)の会長は日本サッカー協会(JFC)に対して
今回のプラカード事件に関する文書を電子メールで送りました。
日本サッカー協会はこの文書を謝罪の文書と解釈したことを
メディアが報道したところ、韓国サッカー協会はそのことを否定しました。
8/14 11:19 サッカー独島問題 日本に謝罪はしていない=韓国協会
>【ソウル聯合ニュース】サッカー五輪韓国代表の朴鍾佑(パク・ジョンウ)選手が日本戦後、独島の韓国領有を主張するメッセージを掲げたことと関連し、大韓サッカー協会は14日、釈明の文書を13日に日本サッカー協会に送ったと明らかにした。日本メディアは文書を謝罪文と報じているが、状況を説明するもので謝罪はしていないと説明した。
大韓サッカー協会の金(キム・ジュソン)事務総長はこの日、趙重衍(チョ・ジュンヨン)会長名義の英文文書を電子メールで日本サッカー協会に送ったと明らかにした。
金事務総長は文書について、朴選手の行動が政治的な意図や計画性を持ったものではなかったと釈明したもので、「今後、2度と同じようなことが起きないようお互い努力していこう」と呼びかける内容も含まれていたと説明した。
日本メディアは文書について、日本サッカー協会の大仁邦弥会長が謝罪と再発防止を徹底させる内容を記した韓国サッカー協会長名の文書を受け取ったと明らかにしたと報じている。これに対し、金事務総長は「英文でのメールに謝罪(apology)という単語は入っていない」としている。
(後略)
日本サッカー協会は謝罪と再発防止の文書を受け取った
と述べているようですが、
韓国サッカー協会は、「apologyという単語は入っていない」ので
謝罪ではないと明確に否定しています。
ここで重要なのは、謝罪の文書に直接的なapologyという言葉が
必ず使われるかというと、
そうでないケースの方がむしろ多いのではと考えられることです。
また、「今後、2度と同じようなことが起きないようお互い努力していこう」と
韓国選手の行動をあたかもヒューマンエラーのようなレヴェルで
韓国サッカー協会は話題に上げているようですが、
日本はそんな非常識な行動を過去に犯した例はなく、
「お互い努力していこう」ではなく「努力します」が正しいと思います。
この記事に書かれている内容から判断すると、送付された文書は、
手前味噌で非礼な文書であることが推察されます。
8/14 14:11 韓国サッカー協会、日本メディア「独島セレモニー謝罪」報道は誤報
>大韓サッカー協会(以下、KFA)が「KFAが日本サッカー協会(JFA)に対して、朴種佑(パク・ジョンウ)の独島(ドクト、日本名・竹島)セレモニーについて謝罪文書を届けた」とする日本メディアの報道に真っ向から反論した。
14日、KFAは報道資料を出し、大仁邦弥JFA会長が今月13日に日本の福島市内で記者に対して「KFAから『申し訳なかった。二度と起こらないよう徹底する』との内容の文書が届いた」と話した内容は事実ではなく、外信の報道内容は事実と違うことを明確にした。
下記はKFAの ホームページに登録された掲示物の日本語翻訳文。
<JFAの大仁邦弥会長の発言に関する外信報道の件>
本日付(12.8.14.火)の外信を通じて報じられた日本サッカー協会(JFA)の大仁邦弥会長の発言に関連し、大韓サッカー協会(KFA)は外信の誤報によって混乱が起きたことに深い遺憾の意を表明します。
日本サッカー協会(以下、JFA)の大仁邦弥会長は13日、日本の福島市内で自国の記者を対象に大韓サッカー協会(以下、本会)から「申し訳なかった。二度と起こらないよう徹底する」との内容の文書が届いたと説明しました。
しかしJFAの大仁邦弥会長が言及した該当の文書は、本会が朴種佑選手のセレモニーと関連して「政治的意図や計画性がない偶発的な行動」を説明するために送った通常的な文書で、本会は「相互間にこのような問題が発生しないように今後、努力しよう」との内容をJFAに伝えました。
特に「謝罪」云々については日本メディアの明白な誤報であることを明らかにいたします。文書に含まれた「オリンピックサッカー大会の途中に起きた事件について遺憾の意を伝えようとすること(to cordially convey my regrets and words for the incident)は通常的な外交修辞で、これを拡大解釈した一部の外信の報道内容は本会が意味するところと同じではないことを明確にいたします。
一部の外信の明らかな誤報による国民の憂慮とメディア従事者の皆さんの混線に関し、遺憾の意を伝えます。
まず、韓国サッカー協会は「申し訳なかった。二度と起こらないよう徹底する」
とした日本メディアの報道は誤報であると明確に述べました。
また、「相互間にこのような問題が発生しないように今後、努力しよう」と
述べたと伝えています。
ここで"to cordially convey my regrets and words for the incident"は
外交修辞で謝罪ではないと主張している件ですが、
これをレトリックだと言えば詐欺に近いと考えます。
少なくともこの文書は謝罪を表明する慣用句であることは間違いなく、
韓国サッカー協会が言う「拡大解釈」をするのはむしろ自然と考えます。
そんな中、この件とは直接の関係はありませんが、
韓国大統領が、その国家元首としての資質を疑うに十分足りる
日本の天皇陛下への侮辱発言を行いました。
8/14 15:26 李大統領「天皇の訪韓望むなら心から謝罪を」
>【ソウル聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は14日、日本の天皇が韓国訪問を希望されていると聞くが、まず独立運動の際に亡くなった方に心から謝罪してから訪韓するべきとの認識を示した。
韓国は15日、第67周年光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)を迎える。
さて、韓国メディアは、プラカードを掲げた選手の
モンスターペアレンツとしての役割を果たすことを忘れていません。
8/14 16:59 日本選手を慰めた朴種佑、独島セレモニーが意図的だとは・・・
>“独島セレモニー”でメダル剥奪の危機に直面しているロンドンオリンピック(五輪)サッカー国家代表の朴種佑(パク・ジョンウ)が韓日戦終了後に日本選手を慰める姿がキャッチされて目を引いている。
12日、SBS(ソウル放送)の『ロンドンワイド』では韓日戦の裏話が公開された。競技が終了したあと、朴種佑は力なくグラウンドに座っている日本選手の大津に近付き彼を立ち上がらせて軽く肩を叩いた。日本に悪い感情を持って行った意図的な独島(ドクト、日本名・竹島)セレモニーではなかったことが推測できる場面だ。現在、大韓サッカー協会は独島セレモニーについて、観衆が渡したピケットで偶発的に起きたハプニングだと国際オリンピック委員会(IOC)に説明をした状態だ。
この姿がインターネットに拡散すると、ネットユーザーは朴種佑のマナーを賞賛し、彼が不利益を受けてはいけないと声を高めている。
あるツイッタリアンは「このような選手をどうしたらそのまま放置することができようか。大韓サッカー協会は積極的に彼のために動かなければならない」とつぶやいた。別のツイッタリアンは「日本はマナーでも負けた。もしこの姿が中継放送を通じて全世界の電波に乗っていたらこんな議論はなかっただろう。IOCもとやかく言えなかったはずなのに」とつぶやいた。
ツイッター上ではこの姿をキャプチャーした写真がリツイートされ続けている。日本を除く海外ネットユーザーも今回のことについて「朴種佑は十分、メダルを受けるに値する選手だ」「独島セレモニーに応じるIOCの行動が理解できない」などの反応を見せている。
このシーンが日本選手を慰めているのかどうかはわかりませんが、
仮に慰めていたとしても、
この選手が行った非常識な行動が許されるわけではありません。
同様に彼が仮に悪い感情を持っていなくても、
彼の行った非常識な行動が許されるわけではありません。
(もちろん、そのような推察は合理的ではありませんが・・・)
このような論点に適中していない別の論点を根拠として立論する誤りを
論理学では「論点相違の誤謬」と言います。
また「このような選手をどうしたらそのまま放置することができようか」
というレトリカルクエッションは、
論理に関係のない感情に訴えて了承させることをもくろむ
「感情に訴える誤謬」といいます。
いずれにしてもこの選手の「マナーを称賛」するなど本末転倒であり、
今回の件で何も行ったわけでない日本に対して
「日本はマナーでも負けた」というのは、もう大笑いするしかありません(笑)
そして、そんな理不尽なコメントをピックアップして記事にしている
中央日報には、心底呆れてしまいします。
また、日本を除く海外ネットユーザーが、そろいもそって
「朴種佑は十分、メダルを受けるに値する選手だ」
「独島セレモニーに応じるIOCの行動が理解できない」
などと言っていないのは明らかであり、
むしろそんなことを言うのは極めて一部であると考えます。
このように、二・三の事例を軽率に概括してそこからある断定を導き出す
誤りを論理学では「軽率な概括」または「単純枚挙による帰納の誤謬」
といいます。
これらは極めて悪質な詭弁といえます。
8/14 21:14 五輪で領有権主張 日本サッカー協会「不幸な出来事」
>【ソウル聯合ニュース】大韓サッカー協会は14日、ロンドン五輪のサッカー韓日戦後に朴鍾佑(パク・ジョンウ)選手が独島の領有権を主張するメッセージを掲げた問題に関連し、日本サッカー協会の大仁邦弥会長名義の文書を受け取ったと明らかにした。大仁会長の文書は大韓サッカー協会が日本側に送った遺憾の意を表明した文書に対する返信。
大仁会長はこの問題について「不幸な出来事だ」とした上で、これまで良好な関係を続けてきた両国のサッカー協会が今後も友好関係を維持することを望むとしたほか、韓国の銅メダル獲得を祝福した。
日本サッカー協会が返信した内容こそ典型的な外交修辞といえましょう(笑)
8/15 12:01 大韓サッカー協会の「Regret」、“独島セレモニー”釈明に批判も
>(前略)
日本メディアは一斉に「大韓サッカー協会が日本に謝罪した」と報じ、韓国が朴選手の行為は誤ったものだったと認めたとして報道を行っている。外交部や文化体育観光部など韓国政府が乗り出して解決策を用意している状況で、サッカー協会が恣意的な解釈も可能な文句の電子メールを送り、自ら不利な立場に置いたとの批判も出ている。
複数の日本メディアは14日、「日本サッカー協会の大仁邦弥会長が自国の記者に対し、『大韓サッカー協会から“申し訳なかった。二度と起こらないよう徹底する”との内容の文書が届いた』と述べた」と報じた。産経新聞や毎日新聞など右派寄りの日本の新聞社は「謝罪」という言葉を使って「韓国が再発防止を約束した」と主張した。
これについて、大韓サッカー協会の金ジュ城(キム・ジュソン)事務総長は「趙重衍(チョ・ジュンヨン)会長名義で13日、日本サッカー協会に英文の電子メールを送った。朴鍾佑の行動が政治的意図を含んでおらず計画的ではなかったことを釈明する電子メールだ。『今後、このような事が起こらないように努力しよう』との内容で、お詫びや謝罪といった言葉は全くない」と述べた。大韓サッカー協会は14日、「遺憾(regret)の意を伝える」という通常的な外交修辞を拡大解釈した日本メディアの明らかな誤報」との内容の報道資料を出した。しかし日本に送った電子メールの全文は外交文書なので公開できないという立場を取っている。
大韓サッカー協会が電子メールを送ったことは、大韓体育会のパク・ヨンソン会長とサッカー協会の趙重衍会長が対策を話し合う過程で出てきた。サッカー協会のある幹部は「セレモニーが問題になって朴鍾佑が銅メダルの授賞式に参加できなくなると、パク会長と趙会長はロンドンで会い、『朴鍾佑のことが優先されるから、日本サッカー協会に状況を説明して協力を求めよう』との結論を下した」と明らかにした。
これにソウルの金事務総長の主宰で会議を開き、朴鍾佑の行為には故意性がなく偶発的だったという内容を記した文案を作成し、サッカー協会の国際局職員が英語に翻訳して日本サッカー協会に送った。
日本サッカー協会も14日午後に返信した。「韓国がオリンピックで銅メダルを取り、アジアサッカーの自尊心を構築した。今回のことは遺憾だが、両国のサッカー協会が今後、友好協力関係を維持しよう」との内容だ。
少なくとも毎日新聞が「右派より」というのは誤報です(笑)
また、「日本に送った電子メールの全文は外交文書なので公開できない」
という割には日本の返信内容について堂々と明らかにしています。
そして話がどんどん↓政治的になっていきます。
8/15 13:19 独島・慰安婦団体ら、大韓サッカー協会に抗議訪問
>大韓サッカー協会が公式手続きを通じて遺憾の意を表明したことは、事実上の公式謝罪として解釈される余地があるとの批判の声も大きい。シン・ムンソン明智大教授は「独島問題はサッカー以外にも政治的に敏感な事案だ。公式文の件は誤解の素地を生みうる」と述べた。
韓国の外交部も困惑している。外交部当局者は14日、「この事案はまだ政府が公式に出ていく事案ではなく、実際謝罪公文書は誤報であることが明らかになった」と述べた。とはいえ、サッカー協会が性急に公文書を送ったことについて気まずさを見せた。
一部のサッカーファンは大韓サッカー協会のホームページや電話を通じ、日本に送った電子メールの全文公開を要求している。独島守護団体もこの日、サッカー協会を訪問して朴鍾佑(パク・ジョンウ)の銅メダル授与保留について、国際オリンピック委員会(IOC)と国際サッカー連盟(FIFA)に送る抗議書簡を届け出た。日本軍慰安婦被害者が集まる京畿道光州市(キョンギド・クァンジュシ)の「ナヌムの家」に所属するキム・スンオク(91)さんら約10人は14日、大韓体育会を抗議訪問した。彼女らはIOCに送る抗議書簡文で「IOCが日本帝国主義の象徴である旭日旗のユニフォームを着て競技に出場した日本の体操選手は見逃し、故意性はなく観衆から受け取った紙を手に“独島セレモニー”を行った韓国サッカー選手に対して制裁を論議することは差別的弾圧」と主張した。
一方、大韓サッカー協会は朴鍾佑選手のセレモニーが意図的な政治的行為ではないとの内容を記した報告書を作成し、早ければ16日前にFIFAに提出する予定だ。IOCはFIFAの決定を待つという立場だ。
もう、スポーツと政治が一体化していることが明白です。
たとえ自分に過失があったところで日本に謝罪するのは
いけないことのようです。
そして、あたかも韓国の意見が世界の意見であるかのような
報道↓もなされます。
8/16 11:50 “独島セレモニー”朴種佑にどんな処罰を?米紙調査で71%が…
>米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)電子版が14日(日本時間)、オリンピック(五輪)サッカー韓国代表選手・朴種佑(パク・ジョンウ)の独島(ドクト、日本名・竹島)パフォーマンス状況を詳しく説明し、「朴種佑にどんな処罰をすべきか?」というアンケート調査を実施した。
15日午後4時現在、1196人が回答しているが、「朴種佑の行動は偶発的だったため、メダルを与えるべき」という回答が853票(71.3%)で最も多い。
反対の意見も少なくない。232人(19.14%)が「朴種佑のメダルを剥奪し、数試合を出場禁止にすべき」と答えた。「見本として朴種佑のメダルを剥奪すべき」が60票(5.5%)、「朴種佑にメダルを与えるべきだが、一部の国際試合出場は禁止すべき」が45票(3.8%)だった。
(後略)
この[ポル(投票)] が行われたのは、
ウォールストリートジャーナルのKOREA REAL TIMEという
ウォールストリートジャーナル韓国版のページで
ページの読者は、ほとんどが韓国人と韓国在住外国人と考えられます。
したがって、けっして合衆国市民の意見が反映されているわけではなく、
ほとんどが韓国関係者の投票ということが言えます。
そんな投票結果をあたかも合衆国の意見でもあるかのように報道し、
世界からもオーソライズされているように語っているのは
相当幼稚な詭弁と言えます(笑)
このように相手が知らないことを利用して、
自己の主張を有利に展開するような手法を
論理学的には、「無知に乗ずる論証」といいます。
また、群集心理や同情心に訴える感情の高まりの中に
主張を容認させようとする「大衆に訴える論証」と
権威による尊崇の念を悪利用して自己の主張を根拠づけようとする
「尊崇の情に訴える論証」ということができます。
このように中央日報には、ありとあらゆる論理的誤謬を駆使して
一定の方向に事を運ぶ明確な意思が見られます。
8/16 16:36 【コラム】意図性はないのに政治的行為だと言えるか=韓国
>(前略)
朴種佑(パク・ジョンウ)の“独島セレモニー”が論議を呼んでいる理由もここにある。競技の後、観衆が渡した「独島(ドクト、日本名・竹島)は韓国の領土」と書かれたピケットを持ってパフォーマンスを行ったことがオリンピック精神に背くというのだ。ところでこれと似たセレモニーは2000年シドニーオリンピックでもあった。女子陸上400メートルで金メダルを獲得したキャシー・フリーマンがオーストラリア原住民の旗を振って世界を驚かせた。しかし彼女の行動は非難を受けなかった。むしろ彼女は白人と原住民の和合を象徴するアイコンだった。朴種佑とフリーマンの行動にはどんな差があるか。もう少し直説的に言えば、朴種佑の行為は果して政治的だったのだろうか。もしそうなら、IOCがいう“政治的行為”の範囲はどこまでなのか。
もしも朴種佑の行為が政治的だとするなら、陸上競技入賞者が国旗を肩にかけて競技場を駆けるセレモニーもすべて政治的だと見なすべきではないか。国旗の中には、すでに自国に対するプライドと宣伝が隠れているからだ。さらに問題なのは、日本の体操選手が着ていたユニフォームだ。“旭日旗”をモチーフにしたデザインは軍国主義の復活を広める政治的メッセージとして解釈できる余地が充分にある。しかしこれに対するジャック・ロゲIOC委員長の返答は乏しいものだった。「少なくともIOC 内では問題視されていない」と言うのだ。この言葉は問題になる時にだけ問題にするという意味として読める。スポーツ以外の問題が競技場に入ってくれば、スポーツは簡単にプロパガンダの道具に転落してしまう。そうなればオリンピックにはあらゆる政治的イシューが乱舞するだろう。IOCが警戒するのもこのような危険性だ。
しかし朴種佑の場合は事情が少し違う。政治的行為は意図性がなければならないが、朴種佑はそんな意図性が最初からなかった。1968年メキシコシティーオリンピックの“ブラックパワー・サリュート”事件と比べてみたい。米国の黒人選手トミー・スミスとジョン・カーロスは表彰台に上がり、黒い手袋をはめた手を掲げて人種差別に抗議した。誰が見ても、明白な意図があった行為だった。しかし彼らはメダルを剥奪されなかった。
朴種佑が政治的あるいは外交的メッセージを伝える意図があったなら、もっと効果的な方法はいくらでもあった。体に大きな文句を刻んでおき、服を脱いで見せたり初めから英文で用意したピケットを持っていたら弁解の余地がなかったはずだ。折りしも競技相手が日本で、その劇的な歓喜と感動を伝えたかったその時、ふとハングルが目に入って来たのではあるまいか。もしかしたら国土の最東端の独島にまで勝利の喜びを伝えたい熱血青年の純粋な愛国心だったのかもしれない。あの時フリーマンが原住民の旗を振ったように。愛国は純粋な行為だ。ただ相対国を無視したり嘲弄しては困る。しかし朴種佑のピケットは、独島が韓国の領土であるという一般的な事実なので無視や嘲弄でもない。IOCもこのような大韓青年の純粋さを認めてくれると信じている。
中央日報は、本当に見苦しいまでにエクスキューズを繰り返しています。
キャシー・フリーマンのアボリジニ旗は
オーストラリアの公式ナショナルフラッグの一つであり、
政治的プラカードとは一線を引くものです。
また、国旗を使ったセレモニーはIOCから認められています。
オリンピックが国別代表の競技である以上、
国をアイデンティファイするシンボルである国旗を
セレモニーで披露するのは、極めて合理性があるものであり、
こんな稚拙なプラカード問題を契機に不使用を検討するなど
ありえないと言えます。
トミー・スミスとジョン・カーロスのパフォーマンスは
オリンピックに政治を持ち込んだということで、
合衆国のオリンピック委員会はナショナルチームから除名しました。
メダルを剥奪されなかったのは、
当時の規定にメダル剥奪という概念がなかったからです。
何よりも「もしかしたら・・・かもしれない」と言い出したら
世の中のすべての裁定がひっくり返ってしまいます(笑)
政治的プラカードの提示という明確な違反には目をつぶって
何の合理性もないのに軍国主義復活の旭日旗ユニフォームなどと
呆れたイチャモンを繰り返すのには言葉もありません。
「独島が韓国の領土であるという一般的な事実なので無視や嘲弄でもない」
というのは、より根本的な問題を自明の理として前提として使う
「先決問題要求の誤謬」という論理の破綻です。
いずれにしても、自分の採用した見解に固執して、
その見解に適合する事例のみを採用し、
それに適合しない事例を見落とそうとする手法は、
論理学的に「種族の偶像」として知られています。
さて・・・
この後、韓国サッカー協会が日本サッカー協会に送った文書が
明らかになりました。
(クリック拡大)
8/17 08:38 韓国サッカー協会、日本に「朴種佑、非スポーツ的行動」
>大韓サッカー協会が趙重衍(チョ・ジュンヨン)会長の名前で日本サッカー協会に送った文書。題名から「非スポーツ的(Unsporting)」と表現し、朴種佑(パク・ジョンウ)選手の過ちを認めている。
ロンドンオリンピック(五輪)男子サッカー3位決定戦で日本と対戦した後にあった朴種佑(パク・ジョンウ)選手(23、釜山)の「独島パフォーマンス」に関連し、大韓サッカー協会が13日に日本サッカー協会に送ったメールには、朴選手の過ちを先に認める表現が入っていたことが確認された。これは「謝罪する態度ではなかった」という14日のサッカー協会側の釈明とは異なり、国際オリンピック委員会(IOC)の最終結論を控えて波紋が予想される。当時、日本メディアは「大韓サッカー協会が日本に謝罪した」と伝え、朴選手の行為が過ちがあったことを韓国が先に認めたと報道した。
16日に中央日報が民主統合党の安敏錫(アン・ミンソク)議員を通じて入手したメールは、趙重衍(チョ・ジュンヨン)大韓サッカー協会長の名義で、大仁邦弥日本サッカー協会長に送る英語文書の形式で作成されている。題名に「Unsporting activities」という表現を使ったが、これは「スポーツ精神に背く、または正正堂々としていない」という意味だ。IOCの結論が出る前にサッカー協会が先に朴選手の行為を否定的に解釈したのだ。
また文書には「深い遺憾を表す」(I would cordially convey my regrets)と書かれている。この部分について、日本メディアは「韓国が謝罪した」と報道した。実際、英語日刊紙・中央デイリーの外国人エディター5人は全員、この部分を「謝罪の意」と解釈した。
続いて「初めての銅メダル獲得で勝利に陶酔した偶発的行動」などと、朴選手の行動に対する釈明が続いた。意図的な政治行為ではなかったという点を説明したのだ。最後に「私たちの友好的な関係を考慮し、寛容な理解(kind understanding)と雅量(generosity)を示していただければ深く感謝する(highly appreciated)」と外交的な表現を入れた。
語法に合わない表現もいくつか出てくる。能動態を受動態で書いたり、未来型を過去型にするなど、初歩的な文法ミスも多かった。例えば「衝動的に発生した」という文章を「it was(不必要) just happened impulsively」、「二度とあってはならない」という表現を「It should not happened(happenの誤記) again」と書いている。安議員は「低姿勢スポーツ外交の総体的不良」とし「趙重衍会長は国民に謝罪すべきだ」と述べた。
国会文化体育観光放送通信委員会は17日、これと関して緊急懸案質疑をする予定だ。サッカー協会が送ったメールは金鋳城(キム・ジュソン)サッカー協会事務総長の主導で作成されたことが明らかになった。サッカー協会事情に詳しいある関係者は16日、「サッカー協会は裁判所でも両者が合意すれば量刑が減るように、韓国と日本が今回の問題を円満に解決すれば、朴種佑の問題も容易に解決すると判断した」とし「金鋳城総長の指示を受けた国際局のキム・デオプ次長が作成し、金総長の最終点検を受けて発送したと聞いている」と述べた。趙重衍サッカー協会長は形式的にサインだけをしたと伝えられた。
これに関しサッカー協会国際局の関係者は「作成手続きは明らかにできない。朴種佑に対する国際サッカー連盟(FIFA)とIOC判断に影響を及ぼす可能性がある」としながらも、「必要以上に低姿勢だったのではというのが私たちの判断」と述べた。
金総長は16日(日本時間)、スイス・チューリヒのFIFA本部で朴種佑の行動を釈明した後、17日午後に帰途に就く。
まず、文書を見てめちゃくちゃ驚いたのは、
自らの非を認めた完璧な謝罪の文書であるということです。
「日本サッカー協会が拡大解釈した」とか
「日本メディアの誤報」とかまったくのウソッパチでした(笑)
また、「今後、2度と同じようなことが起きないようお互い努力していこう」
という部分がなく、「2度と同じことが起きないよう私(会長)が徹底する」
と書かれています。
この文書が明るみに出たことで、
協会がウソをついていたことが判明したと同時に
韓国メディアが、実際に事実を観察しないで想像に任せて、
または先入観を前提にして立論する「無観察の誤謬」を
犯していたことが判明しました。
まずは、韓国サッカー協会と韓国メディアは、
そのような偽説を基に批判を行った相手である
日本サッカー協会と日本メディアに謝罪をするべきです。
送付文書をよく読んでみると、
プラカードを掲げた選手を理不尽に擁護している個所以外は、
至極真っ当な正論が書かれており、
この内容を韓国が厳守すれば
少しはこのマッチも改善するものと考えられます。
ただ、話はそんなに簡単ではなく、韓国では日本に低姿勢をとったとして
韓国サッカー協会の会長が極悪人のようにつるしあげられています。
8/17 16:11 韓国サッカー協会長「物議をかもして申し訳ない、責任取る」
>趙重衍(チョ・ジュンヨン)大韓サッカー協会会長が17日、国会文化体育観光放送通信委(以下、文化観光委)緊急懸案報告に出席し、頭を下げた。
今回の文化観光委は韓善教(ハン・ソンギョ)セヌリ党国会議員の主宰で開かれた。崔光植(チェ・グァンシク)文化体育部長官は「朴種佑(パク・ジョンウ)選手が銅メダルを受けられるように政府も最善を尽くす」と述べた。
趙重衍会長は朴容晟(パク・ヨンソン)大韓体育会長に続いて登場し、朴種佑のパフォーマンスに関する状況報告をした。趙会長は「朴種佑が独島(ドクト、日本名・竹島)はわれわれの領土と書かれた紙を持つという事故が発生したことについて、担当協会長として申し訳なく思う」と話し始めた。続いて日本サッカー協会(JFA)に書信を送ることになった経緯を説明した。
趙会長は「朴容晟会長とロンドンを出発する前から話し合っていた。サッカー協会はJFAと国際サッカー連盟(FIFA)を説得してほしいと頼まれた。それで13日、JFAに今回のことは故意性がなかったという経緯を説明し、遺憾の意を伝えた」と述べた。日本に低姿勢でメールを送った理由についても説明した。
趙会長は「FIFA法務局長の指示事項があった。JFAと円満に解決するべきだという話を受けた。私たちが送った書信とともにJFAの会長が書いた手紙がIOC懲戒委員会側に渡るだろう。円満に解決されるだろうという話を聞いた」と述べた。韓善教委員長は「事故という表現よりもハプニングが正しいと思う」とし、趙会長の言語使用を指摘した。
その後、南景弼(ナム・ギョンピル)セヌリ党国会議員は責任を強く問うた。これに対し趙会長は「会長の責任と考える。物議をかもしたことを深く謝罪する。今はとにかく朴種佑選手の問題が解決するよう力を注ぐ」と答えた。事実上、責任を回避しようという意図だった。
しかし南議員が再度、「朴種佑選手の問題が解決すれば、責任は誰に問うのか」と質問すると、趙会長は「私が責任を取る」とやむを得ず答えた。
先の文書を日本サッカー協会に送ったのは、
あくまでFIFAへの心証を良くする目的で
日本からの理解ある返信を得ることが目的だったようです。
さらに韓国サッカー協会会長への非難はエスカレートします。
8/18 10:29 韓国サッカー協会会長「日本への文書、物議で引責も」
>崔載千(チェ・ジェチョン)議員(民主統合党)=朴種佑(パク・ジョンウ)選手の行為(独島パフォーマンス)はオリンピック憲章50条(オリンピック施設での政治的行為禁止)違反なのか。
趙重衍(チョ・ジュンヨン)大韓サッカー協会会長=違反ではないので…。
崔載千議員=違反ではないと言いながら(日本に)低姿勢なのか。堂々としなければ。
趙重衍会長=国内の視点で判断する問題ではなく、外部の視点で判断しなければならないので…。
崔載千議員=それで日本の視点で、竹島の視点で、本当によく判断しました。いったい国籍はどこですか?
17日、国会文化体育観光放送通信委員会の緊急懸案報告の場面だ。
ロンドンオリンピック男子サッカー韓日戦の勝利の後にあった朴種佑(パク・ジョンウ)選手の「独島(ドクト、日本名・竹島)パフォーマンス」をめぐり、大韓サッカー協会が見せた日本への低姿勢表現が中央日報の報道で知られ、趙重衍会長は与野党の議員から集中批判を受けた。大韓サッカー協会は13日、日本サッカー協会に「遺憾(regret)」などの表現が入った事実上の‘メール謝罪文書’を送った。
セヌリ党の南景弼(ナム・ギョンピル)議員は「大韓サッカー協会が謝罪文書で『スポーツ精神に背く行為』などの表現を使ったが、これは朴選手の行為が政治的だったと認めたものではないのか」と指摘した。
これに対し趙重衍会長は謝罪でなく「釈明性」のメールだと主張し、「書信で物議をかもした点を心から謝罪する。今後、責任を取らなければならない状況がくれば、その考えもある」と答えた。
民主統合党の盧雄來(ノ・ウンレ)議員は「朴選手が‘非紳士的行為(Unsporting celebrating activities)’とまで言えば、私たちのサッカー協会が誤りを認めたことになる」と批判した。
セヌリ党の金乙東(キム・ウルドン)議員は「私の息子(ソン・イルグク)は光復節(解放記念日)に歌手キム・ジョンフン氏と一緒に独島に泳いで行き、日本で放送禁止になった。こうした被害を受けてでも国民が当然すべきことがあるからした」とし「(大韓サッカー協会も)国民の自尊心を守らなければならない」と強調した。
趙重衍会長会長は懸案報告でも「朴種佑選手が『独島はわれわれの領土』と書かれた紙を持つ‘事故’が発生したことについて、担当協会長として申し訳ないと思う」と述べ、韓善教(ハン・ソンギョ)委員長から「事故よりもハプニングという言葉が正しい」という指摘を受けた。
この日、崔光植(チェ・グァンシク)文化体育観光部長官はメダル剥奪危機にある朴選手について「(年金・兵役恩恵で)不利益がないようにする」と述べた。
まるで人民裁判のようですね。
国会議員のヒステリックなレトリカル・クエッションに対して、
会長が答えた言葉が特に印象的です。
「国内の視点で判断する問題ではなく、
外部の視点で判断しなければならないので…。」
こんなごく当たり前の正論に対して議員が述べた言葉は次の通りです。
「いったい国籍はどこですか?」
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ (ゴルゴ13のように言葉も出ません・・・笑)
不幸にも韓国では論理というものが認められないことは確かです。
以上、オリンピックのサッカーに関する韓国の行動と言動について
時系列に沿って眺めてきました。
その結果、不都合な事実に対して異常なまでに目をそむけ、
極めて都合良く解釈すると同時に、
その不都合な真実に対して何の関係もない日本を理不尽に批判するという
極めて異常な論理が横行していることがはっきりしたかと思います。
こういったシチュエーションは
けっしてサッカーに特有なものではなく、
政治をはじめとする様々な分野において共通するところでもあります。
このような韓国のスタンスが続く限り、
日本は可能な限り韓国との交流の範囲を狭めて、
東南アジアの多くの国々など心から親交を深めることができる国々と
交流を広げていくことが重要であると私は思います。