放映中の変装ドラマを考える | 西陣に住んでます

放映中の変装ドラマを考える

西陣に住んでます-専業主婦探偵


当初は土曜ワイドの名作シリーズ[家政婦は見た]のばったもんかと思われた
TVドラマ「家政婦のミタ」が実はめちゃくちゃおもしろく
大人気となっている一方で、
なぜか「秘密諜報員エリカ」「謎解きはディナーの後で」
「専業主婦探偵~私はシャドウ」といった
昔ながらの「変装」をネタとするドラマがそろって放映中です。

物語の登場人物が「変装」する手法は、
映画やドラマで古くから頻繁に使われてきたもので、
安易に盛り込むことができる一方、
ストーリーのリアル感が失われて完ペキに失敗するケースも少なくなく、
導入にかなりの勇気が必要となるネタといえるかと思います。

そんなリスクをものともせず(笑)、
この3つのドラマには、「変装」のエッセンスが大胆に取り込まれていて、
なかなか痛快なコメディードラマになっているかと思います。

ここで、それぞれのドラマについて「変装」のパターンを
簡単に分析してみたいと思います。


映画「秘密諜報員エリカ」

西陣に住んでます-秘密諜報員エリカ

元政府のスパイで今は結婚して幸せな生活を送っているエリカが、
昔の同僚が経営する探偵事務所に無理矢理入れられてしまい、
変装して潜入調査をしながら事件を解決していくというドラマです。

昔から変装したスパイや探偵が潜入調査を行うというパターンは
よくあることです。
007のジェームス・ボンド、ミッションインポッシブルのイーサン・ハント、
チャーリーズエンジェル、明智小五郎、水戸黄門、暴れん坊将軍等が
このタイプに当たるかと思います。

ただし、秘密諜報員エリカの変装は、イーサン・ハントや



明智小五郎のように

西陣に住んでます-明智小五郎

本格的に特定の人物になりすますヘヴィーな変装ではなく、
ただ身分を隠すために町人のフリをするだけの水戸黄門や

西陣に住んでます-水戸黄門

暴れん坊将軍のようなタイプの

西陣に住んでます-暴れん坊将軍

ライトな変装といえます(笑)
ちなみに、この手のタイプで歴史に残るワースト変装は、絶対
「007は二度死ぬ」で日本人に変装したショーン・コネリーだと思います。

西陣に住んでます-007は二度死ぬ

日本人じゃないこと絶対バレますよね(笑)


映画「謎解きはディナーの後で」

西陣に住んでます-謎解きはディナーの後で

大富豪の令嬢の宝生麗子(ほうしょう・れいこ)がその身分を隠し、
一人の刑事として数々の難事件を解決する・・・
というか、執事に解決してもらうというドラマです(笑)
宝生麗子は刑事として活動するときにはメガネをかけ、
プライベートではメガネをとるという態勢をとっています。
宝生麗子の上司の風祭警部は、普段は部下の宝生麗子を軽くみていますが、
プライベートの場では宝生麗子を香港出身の令嬢ホウ・ショウレイ
と思いこんで恋をしてしまいます。

さて、宝生麗子とホウ・ショウレイのルックスの違いは
メガネをかけているかいないかだけの違いなのですが、
なぜか風祭警部はそのことに気づきません(笑)
同じ職場で毎日働いているのにも関わらず
メガネ一つかけただけで別人と思っちゃうなんて
そんなおバカなことあるの?・・・って思いますが、
実際このパターンは存在します(汗) ↓このドラマです。

只野仁
西陣に住んでます-只野仁西陣に住んでます-只野仁

絶対にあり得ないと思いながらも、
違和感なく観ちゃうんですよね~ これが(笑)


映画「専業主婦探偵~私はシャドウ」

西陣に住んでます-専業主婦探偵~私はシャドウ

大企業の優秀な社員の妻であるドジで不器用な専業主婦(深キョン)が
ひょんなことから夫に内緒で探偵になります。
そして、愛する夫と夫の上司の女部長との不倫疑惑が高まる中、
なんと掃除婦として夫の職場に潜入します。
一応、掃除婦の時には、眼鏡をかけ髪形を変えているのですが、
大胆にも夫に話しかけちゃったりするドタバタコメディーです(笑)

これに対して夫は妻であることにまったく気づきません。
いくらなんでも愛する人を間違えるわけないでしょ~!
って思いますが、実際このパターンも過去に存在します(笑)
↓この映画です。

スーパーマン
西陣に住んでます-クラーク・ケント西陣に住んでます-スーパーマン

ロイス・レインは、クラーク・ケントが
愛するスーパーマンであることがなぜかわかりません。

これも絶対にあり得ないと思いながらも、
違和感なく観ちゃうんですよね~(笑)


メモメモメモメモメモメモ


さて、こうやって現在放送中の変装ドラマを見ていると、
絶対あり得ないシチュエーションにも関わらず、
過去にいくつかの同じような事例が存在するために
「まぁいいか」と思ってその非現実性を違和感なく見過ごすことが
できているかと思います。

やはり過去の作品は偉大ですね。

ちなみに、海外ドラマではこういった大胆な変装物は
スーパーマン以外にあまり見た記憶がありません。
私は、日本人はこのような変装ドラマに寛容なのだと思います。

そして、なぜ日本人が変装ドラマに寛容なのかについては、やっぱり
↓このドラマに繰り返し毒されてきたことが大きいと思います(笑)

遠山の金さん
西陣に住んでます-遠山の金さん

西陣に住んでます-遠山の金さん

まったく何の変装もしていないのに、
桜吹雪が出てくるまで遊び人の金さんと遠山金四郎とを同一視できない
というストーリーを違和感なく受け入れることができるというのは、
きっと外国人から見ればオドロキの離れ業かと思います(笑)

さらにもっと言ってしまえば、1000年前の「源氏物語」で
匂宮が薫になりすまして浮舟と契りを結んだときから
日本人の変装ドラマに対する寛容性が育てられたのだと思います(笑)

映画「源氏物語」は今日から公開ですね。



明日は早速この映画の感想をアップしたいと思います。

過去記事→[一瞬で読める源氏物語 総合案内]



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岡崎真実>>>羽田美智子
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三橋加代子>>山口美也子
大下栄蔵>>>木場勝己
冬木秀雄>>>小澤  象
冬木秀俊>>>丸山厚人
景山幹久>>>菅原大吉
坂下純次>>>小倉久寛


特別番組が続いたため、久しぶりに放映の土曜ワイドです。
予告ストーリーを見ると、30年前に1歳の女の子が誘拐され、
遺体は発見されないものの衣服が見つかったという事件があったようです。
絶対その1歳の女の子は辺見えみりちゃんです。
そしてそのえみりちゃんが長年の恨みを晴らすというプロットかと思います。

ちゃん♪ ちゃん♪