曼殊院のモミジの絨毯 京都紅葉便り2008
(どの写真もクリックすると拡大します)
一乗寺にある曼殊院(まんしゅいん)は、門跡(もんぜき)寺院です。
以前にも書きましたが、
当時、天皇家、公家、将軍家などでは、跡継ぎ以外の子供が生まれると、
権威がそれなりに高い寺院に出家させていました。
なぜなら、こうすれば、
(1)経済的に大変となる分家を作らなくてもすむ
(2)跡継ぎのスペアとして温存できる
(3)お坊さんなので子供ができることはない
からです。
このときに彼らが就任する寺の役職が門跡で、
門跡がいる位の高い寺院のことを門跡寺院といいます。
ということで、門跡寺院の場合は、
門に「曼殊院門跡」といったように表札をつけるのが普通です。↓
「門跡って書いてあるのに門があるのはなんで~?」
という素朴が疑問を持たれていた方、
門跡(もんあと)ではなくて門跡(もんぜき)なんですよ~(笑)。
ちなみに、私も以前同じ疑問を持っていた一人です(汗)。
さて、その曼殊院門跡の門の前の紅葉が、今素晴らしいんです。
キレイな苔が茂った斜面にモミジの葉が落葉して
それはそれは素晴らしく鮮やかな色合いのモミジの絨毯を造っています。
ここに陽が当たるとさらに鮮やかになります。
木の根っことのコラボがまた美しいです。
もちろんアップで見ても素敵です。
曼殊院は、今年から境内での写真撮影ができなくなりましたので
お見せできませんが、中も素晴らしいです。