一瞬で読める源氏物語No.49 宿木 | 西陣に住んでます

一瞬で読める源氏物語No.49 宿木

源氏物語


No.49 宿木(やどりぎ)  薫25歳春-26歳夏の物語


今上帝は娘の女二宮(おんなにのみや)の婿としてを選びました。薫は気ノリしませんが、仕方なく婚約しました。一方、夕霧明石中宮をプッシュして、匂宮六君の結婚を決めました。中君とラブラブの匂宮は結婚には気ノリせず、結婚式当日も会場になかなか現れませんでした、ところが、六君の美しさを知ったとたんに匂宮は六君に夢中になり、中君がいる二条院に帰らなくなります。そんな中、妊娠していた中君は、宇治に帰りたいと薫に泣きつきます。薫はそんな中君を口説き始めますが、拒否られて帰ります。この直後に匂宮が二条院に帰ってきましたが、薫の残り香から中君を疑います。さて、その後もたびたび中君を訪ねた薫でしたが、会話を通して、八宮の隠し子で大君にそっくりな浮舟(うきふね)という女性の存在を知ることになります。年が明けて中君は男の子を産み、薫は女二宮と結婚します。ある日、宇治の山荘を訪ねた薫は、そこで浮舟を垣間見ることになります。


補足:今更ながらですが、やはりこの時代の結婚は親が勝手に決めちゃうんですね。まぁ今でもイスラム圏やアフリカにはそのような習慣がある地域があるようですが・・・。匂宮は、中君に続いて、また薫が断った女性と結婚することになります。こうなると、匂宮は薫のスベリ止めの男性って感じです(笑)。ただ、結果的に匂宮は、中君とラブラブですし、六君についてもとても気に入ったようです。むしろ薫の判断が悪いといえるのではないでしょうか(笑)。そしてここでまた、源氏物語にはよくあるパターンの「過去に愛した女性に似た女性」である浮舟が出てきました。物語のフィナーレに向けてまだまだ一波乱二波乱ありますよ。


[一瞬で読める源氏物語 総合案内]