船岡山は魔界封じの起点です
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京都市街地の北、船岡山の頂上にあるこの何の変哲もない岩は、
実は平安京のベンチマークなんだと思います。
何の説明書きもされていませんが、絶対そのはずです。
(言い切ってしまいましたが、違ってたらごめんなさい・・・笑)
順を追って説明していきたいと思います。
桓武天皇が怨霊からの防御のために創った平安京ですが、
この地は魔界封じに最適な地形をしていました。
風水では、4つの方向をそれぞれ、
北の玄武(丘陵)・東の青龍(流水)・西の白虎(大道)・南の朱雀(湖沼)
というそれぞれ地勢の特徴をもった方位神が
守ってくれるという考え方があります。
平安京では、これらの4神を次のように対応付けすることができるんです。
北の玄武(丘陵):船岡山
東の青龍(流水):鴨川
西の白虎(大道):山陰道
南の朱雀(湖沼):巨椋池
これは、平城京や長岡京では実現できなかった
完璧なシチュエーションなんです。
そして、この魔界封じの北の基点が
京都盆地の中に船が浮かんでいるようにある船岡山です。
さて、船岡山の山頂には
冒頭の写真のように岩盤が露出したポイントがあります。
この岩はチャートという岩石で
三畳紀~ジュラ紀後期、つまり恐竜の時代に形成された岩石です。
岩石の中では最も硬いものの一つです。
山の頂上にあるこのような硬くて破壊不可能な磐座(いわくら)は、
間違いなく神格化されて古代人の信仰の対象となっていたはずです。
そして京都の中心にあったメインストリートの朱雀大路も
ほぼこの磐座の真南にあります。
ということで、特に何の説明もされていない岩ですが、
どなたか公的な機関で権限がある方は、その重要さをきちんと証明して
もっとちゃんと保護していただきたいところです。
でないと、子供たちが上に乗って遊びまくってます(笑)。
びくともしませんけど、バチが当たるのではないかと思って心配です(笑)。
なお、以前記事で紹介しましたが、ここからの見晴らしはとにかく最高です。
やはりここから京都を眺めて、プランニングしたんだと思われます。
♪今日聴いた一枚♪
The Instrumental Classics/The Vocal Classics/Nat King Cole
ナット・キング・コールの初期の作品集です。
とにかく彼の音楽を愛してます。
→[youtube: It's Onlly A Paper Moon]