京都御所に潜む鬼退治のサル | 西陣に住んでます

京都御所に潜む鬼退治のサル

京都御所



お盆の季節ですね。私も実家に帰ってリラックスしています。

休みなんでネットサーフィンでもして楽しもうと思ってま~す。


さて、[前の記事] では、京都御所の四方を取り囲む築地塀を紹介しましたが、

この築地塀は東北だけこんなふうにへこんでいます。


これは、風水によるものです。


東北という方向は風水では鬼門で、鬼が入ってくる方向です。

つまり、こちらを防御することが、当時の天皇にとっては最大の課題でした。


例えば、平安京では、この方向に比叡山延暦寺をレイアウトして、

鬼(敵や怨霊)からの攻撃を最初に守らせました。

そして、最後の防御としておかれていたのが、安倍晴明の自宅でした。

たとえ、鬼が防御線を破って乱入してきても

最後には陰陽師の安倍晴明にやっつけてもらうというものです。


時は流れて、皇居は、現在の西陣の南のあたりから現在の位置に

うつりました。


こうなると、何かしらの防衛策を講じなければなりません。

それが、この築地塀のへこみなんです。

東北角に凹みを作って角をなくして鬼門をなくしたそうです。


ただ、鬼門が2つに増えているようにも思えるのですが(笑)。


そして、この角の一つの屋根の下にある生き物がいました。

京都御所

こちらです。

京都御所

わかりにくいとは思いますが、帽子をかぶったがいます。

京都御所

猿は鬼を無力化するといわれています。

つまり、この猿は鬼門を守っているわけです。

桃太郎が猿をキビ団子でつって、鬼退治に連れて行ったのもこのためです。


でもどうでしょうか、

私だったらここに猿の檻を作ってリアルに猿をおきますけどね(笑)。

やっぱりリアルな猿だとウルサイのでしょうか?

注意しても聞いてくれそうもないですからね。


この猿がいるため、このあたりは猿ヶ辻と呼ばれてます。


なお、私が気になったのは屋根の上にある2つの植物の彫刻です。

京都御所

一方は花が咲いていて、

京都御所

一方は花なしです。

京都御所


猿と同様、この彫刻についても他の方向の角には存在しません。


なぜなのか本やネットでいろいろと調べたのですが、

この彫刻については、その存在すら見つけられませんでした。


今後、もっとしっかり調べてみたいと思います(笑)。


そして、現代の世の中でも宮内庁の方々が

こんな方法で徹底的に鬼門を守っているようです(笑)。

京都御所


これでは鬼も近づきたくないですね(笑)[→理由は過去記事参照]