他にも京都の魔界本(コワ)
[前回の記事] で、今売れてる新刊本の「京都魔界巡り」を紹介しましたが、
この手の本は、文庫本にもなってなっています。
中でもこの三冊はスグレモノです。軽~く紹介しま~す。
京都魔界巡礼
京都「魔界」巡礼 写真と地図でたどる“魔の名所”完全ガイド /丘 眞奈美
¥620
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プロローグ 魔界都市・京都はいかにしてできたのか?
第1章 古代京都の魔界を巡礼する
第2章 平安時代の魔界を巡礼する
第3章 室町ルネッサンスの魔界を巡礼する
第4章 もののふの世の魔界を巡礼する
エピローグ 魔界都市・平安京から魔界巡礼都市・京都へ
前回紹介した本が魔界巡りだとするとこちらは魔界巡礼です(笑)。
魔界と歴史的バックグラウンドとの関係についての鋭い説明は見事です。
京都魔界案内
- ¥720
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1章 洛中―雅の都に「闇」が潜む(朱雀門跡/鵺大明神社 ほか)
2章 洛北―鬼と天狗が棲む異界・「暗魔」(貴船神社/鞍馬 ほか)
3章 洛東―呪い渦巻く冥府・魔道との境界(六道珍皇寺/八坂神社 ほか)
4章 洛外―奇跡を実現させる仏教以前の神々(愛宕山/清滝川 ほか)
5章 宇治・大津―妖怪たちが跋扈する京都文化圏の外縁
(橋姫神社/平等院 ほか)
「京都魔界案内」といえばサスペンスの「京都殺人案内」を思い出します。
一般的な観点から見ると、
「魔界」も「殺人」もあまり積極的に案内してもらいたくないこと(笑)ですが、
こちらの本ではカラーページで淡々と案内してくれてます。
平安京の怨霊伝説
¥580
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第1章 物怪が引き起こす怪異
第2章 平安貴族を恐怖させた鬼の怪事
第3章 超能力者・陰陽師の怪事件
第4章 平安京を騒がせた怨霊事件
第5章 死んだはずの人間が生きていた
第6章 平安京を揺るがす謎の出来事
タイトル通り、平安京の怨霊本です。
「逆説の日本史」の井沢元彦氏が指摘するように、
怨霊に対するマインドは日本の歴史に大きな影響を与えていると思います。
その最大の防御システムが平安京にありました。
この本では、平安時代に特化して京都の魔界を説明してくれてます。
京都の魔界もかなり奥深いです。