源氏物語プチ紀行 野宮神社
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平安時代、天皇にとって特に重要な神社は、
伊勢の伊勢神宮と京都の賀茂神社(今の上賀茂神社&下鴨神社)でした。
そのため天皇は、就任するとこの二つの神社に
それぞれ斎宮と斎院という皇族の未婚の女性を代理として送りました。
斎宮と斎院をひっくるめて斎王と呼びますが、
現在の葵祭のメインキャストの斎王代はこの斎王の代理です。
さて、斎宮または斎院に選ばれた女性は
神社に仕える前に身を清める必要がありました。
このうち斎宮は伊勢に行く前に
嵯峨の野宮(ののみや)に一年以上こもってケガレをとりました。
野宮神社は、この野宮に由来する神社といわれています。
樹皮がついたままの黒木の鳥居(↑写真)は源氏物語にもでてきます。
源氏物語で野宮神社は、斎宮に選ばれた娘(後の秋好中宮)といっしょに
伊勢に行くことを決意した六条御息所がケガレを清めていた場所で、
光源氏との悲しい別れの舞台となっています[賢木]
。
この場面は「野宮の別れ」として有名ですが、
今はなんと縁結びの神様の野宮大黒天がいらっしゃって
出逢いを求める若い女の子やラブラブのカップルで大にぎわいです(笑)。
ここも緑が美しい神社です。
そして、社殿の横にはおなじみのこの説明板が出現しています。
「源氏物語ゆかりの地」説明板No.34 野宮
この説明板は全部で40個あります。実はもうほとんど制覇してます(笑)。