一瞬で読める源氏物語No.3 空蝉 | 西陣に住んでます

一瞬で読める源氏物語No.3 空蝉

源氏物語


第3帖 空蝉(うつせみ) 光源氏17歳夏の物語


光源氏はその後も空蝉を忘れられず再アタックをかけますが、拒まれ続けます。フラストレーションがたまる光源氏は、紀伊守の留守の日に空蝉の弟の子君(こぎみ)に手引きさせて屋敷の中をひそかにのぞくと、空蝉とその義理の娘の軒端荻(のきばのおぎ)が碁を楽しんでいました。さて、その夜に光源氏は空蝉の寝室に忍び込もうとしましたが、忍び込んだ先は軒端荻の寝室でした。ただ、そこでちゃっかりと軒端荻と契りを交わしてしまいます。



補足:当時の女性たちにとって顔を見られることはとても恥ずかしいことでした。そのため、簾で顔を隠したり、扇子で顔を隠したりしていました。したがって、空蝉と軒端荻の顔をのぞいていた光源氏の行為は、変態行為ではないにしても非紳士的な行為であることは間違いありません(笑)。現代人の感覚から言えば、顔くらい見せても減るもんじゃないと思いますが、よくよく考えてみると、現代でもいつも顔を隠してる人達がいます・・・そうです。多くのブロガーです(笑)。私も例外ではありません(笑)。



なお、今回光源氏がしたようなのぞき行為を「垣間見(かいまみ)」といいます。光源氏は以降も興味を持った女性をしばしば垣間見ることになります(笑)。


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