穏やかな午後

　モチーフの彩度、明度、質感表現などを勉強にするにはカマイユ画法が良いと言われている。
　今回の静物は、それを意図して構成させているとのことで、普段は水彩彩色で描いているが、
彩色を止めてセピア調のモノトーンで描くことになった。


　金属製の水差しやアンティークランプ、ワインクラスはガラス製と銅製、果物類はパイナップル、
リンゴ、プラムと野菜のナスなど、いろいろな質感のモチーフが並べられている。


　鉛筆でデッサンをした後に、先ずは水彩紙にベースになるイエローオーカーで下地をつくって
から、それぞれの質感表現を意識しながら彩色した。


　

　　　　パイナップルは、凸凹した長方形の球体、青々した勢いのある葉っぱの表現に留意
　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　金色に輝く金属製の水差しは、陰影のシャープさを意識した。
　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　全体的には、このような感じで、それぞれのモチーフを表現してみた。
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　穏やかな午後　　　　　　水彩　　Ｐ１０号


　久しぶりのカマイユ画法の勉強であったが、楽しいひと時を過ごすことができた。