2021/6/16(土) | チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~

チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~

チーズがくれた幸せな時間。
私の楽しいチーズ色の日々。

今宵もチーズの世界に魅せられて・・・


まいります、ひたすらチーズまっしぐら!!



【一皿目・全体像】

チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~
 

 手前 5時の位置から 時計回りで


 ●デリス ド ブルゴーニュ 【非熟成・牛・フランス】

 ●サント モール ド トゥーレーヌ ドゥミ アフィネ 【シェーブル・山羊・フランス】

   (ロドルフ ル ムニエ熟成)

 ●シャビシュー デュ ポワトゥー 【シェーブル・山羊・フランス】

 ●エーデルピルツ ケーゼ【青カビ・牛・ドイツ】

 ●コンテ 24ヶ月以上熟成 【加熱圧搾・牛・フランス】

 ●フェタのギリシャ風サラダ (小皿サイズ) 




チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~

 ★デリス ド ブルゴーニュ  Delice de Bourgogne


  ブリヤ サヴァランを熟成させたもの。

  口当たりはまるでバター。口にした途端すーっと溶けていきます。

  でも味わいはやっぱりチーズ。旨みとかすかな酸味が広がります。

  フレッシュさを残しながら、旨みだけがより深くなったような

  爽やかでコクのある、後味のよい上品な味わいでした。

  

   




チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~
 ★Sainte-Maure de Touraine   サントモール ド トゥーレーヌ

  

  あぁ、、もう 藁すらも口にしたくなるほど愛おしいとろけ具合 ハート

 

  最初の一瞬だけ山羊特有の香りがして、

  あとはずっとミルクの優しい甘みが広がり、そして、消えていきます。

  自然の恵みと、製造する人々の思い、そしてロドルフ氏の魔法。

  

  たくさんの奇跡から生まれた産物をいただけることに

  感謝せずにはいられない、そんな一品でした。



 
チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~

 ★Chabichou du poitou   シャビシュー デュ ポワトゥー

   白くて、きめ細かで目の詰まったシェーブルらしい生地の断面。

   崩れやすくぽそぽそした食感かと思いきや、口の中でさらさらと溶けていき

   ぱさつくような食感は全くありません。


   口にした時、かすかにシェーブル特有の風味が鼻を抜け、

   その後すぐに旨みが広がり、最後にミルクの甘い余韻が残ります。


   サントモールに比べると、塩味も旨みもはっきりとしており

   溶けたあとの食感も、よりまったりとしてクリーミィ。


   凝縮されたシェーブルの味わいをしっかり味うことができました。




チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~
 
 ★エーデルピルツ ケーゼ  Edelpiltz Kaze


  ドイツで40年親しまれているというこのチーズ、

  塩分はきちんとありつつも、青カビの刺激はさほど強くなく、

  とても食べやすいブルーでした。


  

  それにしてもこの名前、


  エーデル? エーデルワイス?

  

  Edel → 高貴な   piltz → きのこ ・・・?


  「高貴なきのこ」、、、かぁ。。 (勝手に直訳)


  ※ちなみにエーデルワイスは「高貴な白」という意味デス~





チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~
 ★ コンテ  Comte   24ヶ月以上熟成

  2010年5月から熟成され、今、私の目の前に登場。

  価値ある一品、きらきら輝くアミノ酸 キラキラ☆


  かみ締め溶けていくと同時に広がる深い甘み。

  でもただ甘くて優しいだけではない、味を引き締める旨み。


  口の中から消えていくのが惜しい・・・




【二皿目・全体像】

チーズまっしぐら ~フロマージュ色の人生~

 ●リコッタとカシスコンポート 旬のさくらんぼを添えて


  私の大好きなリコッタに、マテルネのカシスコンポートがたっぷりWハート

  コンポートなので、ジャムなどよりもさらっとしてみずみずしく

  リコッタのようなぽろぽろした生地に溶けるようになじみます。


  甘すぎない、爽やかな酸味のコンポートが

  リコッタのミルク本来の甘みをより引き出し、

  そして、かすかな塩味が更に全体の味を深めてくれます。


  絶品・・・・・・  本日の締めにふさわしいデザートとなりました。


 



  それにしても、今まで色いろなチーズを

  それなりにたくさん食べてきたとは思うのですが、


  最近はリコッタが好き・・・ と、

  結構普通のシンプルな味に戻ってみたりして。



  でも、チーズにはまる前と今とでは

  同じシンプルなチーズでも、感じ方が違う。


  以前は、食べやすいなー でも味気ないなーなんて思ってましたが、

  今は、ミルクの本来の甘みとか、口の中で溶けていく感触とか

  以前にはなかった味わいを感じて楽しめるようになりました。


  素材や環境で全然変わってしまう繊細な世界に

  驚きと感動でいっぱいです。





  本当に好きなら、ただ「美味しい」で終わっちゃダメで、

  どこがどんな風に、今までと何が違うのか、

  そういうことをすぐ表現できるようになりたい・・。


  今はまだ全然できていないけれど、


  味覚と表現力をきたえて、

  

  理由のない 漠然とした「好き」ではなく、

  意味のある「好き」を伝えねば。