6月にはもう一つ、シュタイナー関連の講座が開催されました。

 

やはりドイツから来日したトーマス・ペドローリさんの直感コミュニケーションWS。

パートナーの麻理さんが通訳をしてくださいます。

 

風の音書店 音係のKodamaが主催して、昨年から始まった講座。

わたくしも2度目の受講です。

 

6月18日(日)10時~16時

臼杵カトリック幼稚園マリアホール。

 

2014年に風の音書店ライブをさせていただいた、素敵な会場です。

木の香りがして、明るくて、広さもちょうどよくて、とても心地よいホール。

 

今回も、あけみちゃん(此の花さくやAkemiさん)が、会場装花をしてくれました。

 

 

紫陽花をメインに、バラやヨウシュヤマゴボウなどを籠に盛り、10個吊るしました。

 

このお花があるだけで、清々しい初夏の風が吹き抜けます。

これらすべてを、なんと たった1時間で!仕上げたのです。

あけみちゃんの指示のもと、スタッフやお客様まで動員して(笑)、作ったんですよ。

すごいでしょ。

 

 

さて、午前の部が始まりました。

参加者 約20名。

 

まず、みんなで輪になって立ち、青いゴムボール(直径15㎝くらい)を使ったワークをしました。

たった1個のボールで、さまざまなワークを展開します。

ボールを落とさないよう、手から手へ 水が流れて行くように転がしていくワークでは、みんなの心がそのボールに集まり、静まっていくのを感じました。

そして わたくしには、その青い小さなボールが、この地球のように思えてきて、とても愛おしゅうございました。

後ろの人が投げ上げたボールを、振り向かずにキャッチするワークは、最も難しゅうございました。

自分の頭越しに、ボールが突然目の前に落ちてくるので、全身の感覚を研ぎ澄ませておかねばなりません。

一種の野生の勘が必要です。

面白いことになってきました。

 

 

昨年も体験した、水の動きのワークが、今年もまたありました。

障害物を作って、それを避けながらみんなで動いていきます。

水が流れるように、緩急をつけながらなめらかに動くのです。

 

その中で、1人だけ鬼を決めます。

鬼と正面で出会った人は、プレーヤーから外れていきます。

あくまでも【水】なので、前から鬼が来たからと言って、くるっと回れ右して逃げることはできません。

全体を見渡し、鬼の存在を確認しつつも、自分の水としての動きを止めることなくプレーし続ける。

これも、日ごろあまり使うことのない感覚を鍛える面白いワークなのです。

 

次に、3人のプレーヤーが、決められたある一点で出会うことを目指すワーク。

水としての動きを守りつつ、3人が、それぞれ違う方角からやってきて、同時にゴール地点で出会わなくてはなりません。

3人以外の人は周りで見ているのですが、けっこうイライラします(笑)。

せっかく2人がいいタイミングで出会えるのに、あと一人がちょっと遅い とか。

これは、鬼から逃げるより、もっと高度なバランス感覚が必要です。

 

 

傾聴のワークもありました。

2人組(AさんとBさん)になって、まず4分間、Aさんが話します。

たしか、自分がこれまでに経験したストレスフルな対人関係について、だったかな???

そんな感じのテーマだったと思います(不確か 笑)。

その間、Bさんはなるべく無反応を心がけます。

次に、Bさんが、1分間、Aさんの話の中で、特に印象に残った部分をフィードバックします。

それを受けて、4分間、Aさんが感じたことを話す というもの。

立場を入れ替える時に、座る場所も入れ替わるのが面白かったです。

4分間って、意外と短い。

無反応な相手に向かってしゃべることが、わたくしはちょっと苦手なのですが、黙って聞いてもらえる方が話しやすいという方も多く、新鮮な経験でした。

もやもやとした思いを、途中で否定されたり 中断されたりすることなく聴いてもらえるというのは、気持ちを整理するのにとても良いと思います。

言葉を使うワークなので、わたくしも今後取り組んでいきたいと思いました。

 

午前の部の最後に、麻理さんが詩を朗読してくれました。

読んだ詩は 谷川俊太郎の「生きる」。

連と連の間に、トーマスが即興でライアを奏で、心地よい感動が場を満たしました。

 

午前のみ参加の人たちとはここでお別れ……。

 

お昼は「臼杵屋 農民カフェ」の美味しいオーガニック弁当をいただき、午後の部に突入。

 

午後から参加の人も集合してみると、やはり約20名。

 

午後には、また違ったワークが展開しました。

 

その中に、超難しい遊びのワークがあって、わたくし、最後までよくルールがわからなかったのですが(涙)、簡単に説明すると、追う側と追われる側が一瞬で入れ替わってしまう鬼ごっこ とでも言いましょうか。

もともと運動音痴なわたくしは、誰よりも足が遅く、こういう遊びは初めから苦手意識を持ってしまいます。

参加者の年齢層が高めなので、複雑なルールの遊びは よく分かんない人続出で、その奥義を窮める所まではなかなか……(笑)。

 

でもでも!

とっても心に残ったワークがありました。

それは、外で行われました。

2人組になり、Aさんが目をつぶります。

Bさんは、Aさんの背中に手を当てて誘導します。

言葉を使わず、背中に置いた手の圧力や角度で、Bさんは、自分の連れて行きたい場所へAさんを導くのです。

まず、わたくしが目をつぶって誘導してもらう体験をしました。

日向から木陰に入ると、目を閉じていてもすっと暗くなったのが分かります。

そして、風の音と温度と香りを感じます。

大きな樹の幹のそばへ誘導され、その木肌に触れさせてもらいました。

ごつごつしているはずの幹の表面は、びっしりと苔に覆われていて、その苔はシルクの絨毯のようにあたたかくて乾いていてふかふかでした。

わたくしが夢中でその手触りを楽しんでいると、背中に置かれていた手は離され、しばらくわたくしは樹と二人きりになりました。

とても充足した感覚。

手を離されたことへの不安はまったくありません。

充分 苔の感触を楽しんだ頃、再びわたくしの背中に手が置かれ、今度はブランコに誘導されました。

目をつぶったままブランコに乗るのは初めて。

そっと後ろから押して手を離してもらうと、もう無重力の世界。

宇宙遊泳をしている感覚でした。

何の不安もない、自分の身体の境目さえなくなったような心地よさ。

右脳が喜んでいるのを感じます。

誘導するのも楽しかったけれど、目を閉じて世界を感じる方が断然楽しいと思いました。

この会場が幼稚園だったからこそ楽しめた素晴らしいワークだったと思います。

 

再び室内に戻り、トーマスのライアを聴きながら少し高次の自分と対話するワーク。

わたくしの最も苦手とするもの(笑)。

浮かんできた言葉やイメージを紙に書くのですが、わたくしにはほとんど何も浮かんできません。

でも、ライアの響きは素晴らしく、瞑想状態(というか睡眠の一歩手前の状態)を楽しみました。

 

最後に、トーマスのライアと麻理さんの歌を披露してくれました。

シンプルで美しい、草原に吹く風のような音楽でした。

 

 

6日に真理子さんのお話とワークに参加し、18日にトーマスと麻理さんのワークに参加しました。

これまでシュタイナーについてはほとんど何の勉強もして来なかったわたくしですが、その目指す境地が少しだけ分かってきたような気がします。

 

素晴らしい学びと気づきと癒しの6月!!

 

すでに次回が楽しみです♡

 

参加者のみなさん、ありがとうございました。

Kodamaちゃん、スタッフの方々、本当にお疲れ様でした。

感謝☆