$肩こりママさんのブログ

クロアチア出身のルカ・スーリッチ(フォト右)とステファン・ハウザー(フォト左)のチェロ奏者二人組

『2CELLOS』コンサート日本初演1日目・大阪公演!!
チケットは完売
このツアー大評判のようで大阪・名古屋・東京と完売が続き 東京では追加公演がある様子

昨日 サンケイホール・ブリーゼにて
その記念すべき公演に幸運にも立ち会う事が出来た~

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きっかけは 昨年 偶然に動画でこの演奏を見た時の衝撃!!
2CELLOS - Smooth Criminal(スムーズ・クリミナル)


まさに魂の演奏
全身全霊で演奏しているというのがその印象

さて生の演奏はいかに!

コンサートはいたってシンプル
2CELLOSお二人とドラムのみの舞台

サンケイホールブリーゼの目にも眩しい近代的な白いホワイエから一変して真っ黒なホール
そのウッディな真っ黒のホールに白と青を基調にした照明と点滅する照明
そして傘?や花びら?をイメージさせる背景照明が使われていた

演奏は1時間ちょっと アンコールを入れても15曲程度 
1時間15分のコンサート
もう少したっぷりと聴いていたいような気もしたけれど
その中に彼らの魅力がたっぷりと込められていたコンサートだった

【セットリスト】 
1 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番よりサラバンド(ルカ・ソロ)
2 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード(ステファン・ソロ)
3 Welcome To The Jungle(ガンズ・アンド・ローゼズ)
4 Time Of Your Life(グリーン・デイ)
5 21guns(グリーン・デイ)
6 Californication(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
7 With Or Without You (U2)
8 The Resistance(ミューズ)
9 Viva La Vida(コールドプレイ)
10 Human Nature(マイケル・ジャクソン)
11 Smooth Criminal(マイケル・ジャクソン)
12 Smells Like Teen Spirit(ニルヴァーナ)
13 You Shook Me All Night Long (with drummer) (AC/DC
14 Highway To Hell (with drummer)(AC/DC)
15 When I Come Around (with drummer) (グリーン・デイ)
16 Smells Like Teen Spirit (with drummer)
アンコール
17 Fields of Gold(スティング)

ドラムス:ドゥシャン・クランツ



オープニングはクラシックから

経歴かられっきとしたクラシック奏者である事もわかるので
このオープニングは自然なところか

大好きで大好きでやまない バッハ「無伴奏チェロ組曲」が演奏されたので感無量
ステファンの奏でる この第1番プレリュードは情感がこもり過ぎる事もなく真っ直ぐでとても好きな演奏だった

残念ながら昨日は電子チェロ(サイレントチェロ)のみの使用だったので
このクラシックを奏でる時は普通のチェロを使用して聞かせていただきたかったなぁ

だけどその電子チェロからは様々な音色がこのお二人の演奏によって紡ぎ出されて天
エレキギターのような電子音や柔らかなウッドベースの音
リズムを奏でる軽快な音等

それらを駆使しながらお二人が交互に主旋律を弾いたりリズムにまわったり
それらは繰り返し繰り返し波のように徐々にうねっていく

弦楽器チェロ
クラシカルなその楽器が彼らにかかるとこんなにも印象を変える

それはチェロ1本でベースにもなりハードロックというのかメタルというのか
歪んだ電子音のような音がこのチェロから出るなんて!

そしてロックやポップスの名曲も彼らのチェロアレンジにかかると何とも不思議な感覚でスムーズにこの身体に入ってくる
うねりながら入ってくるという感じ

昨日のライブで使用していたチェロは電子チェロ(サイレントチェロ)

このサイレントチェロを使用してのこちらの映像は昨日のライブの二人の雰囲気そのまま
2CELLOS Cover Nirvana Classic "Smells Like Teen Spirit" Live On SiriusXM Pops



ハードにでも優し気にそして真剣に遊びながらその旋律は自由に放たれている
それは彼らの自由な心でもあるよう
聴いていてとても気持ちがイイ

巷では流行っていて良い曲だな程度でアルバムを聴くほどではなかったもの
マイケルジャクソンもそうだしスティングもそう
それらが何と心を揺さぶる愛おしい曲になる事!




2CELLOS - Fields of Gold LIVE


動画ではわかりにくいが 昨日のこの曲を演奏している時のルカの紡ぎ出す音の何と上品で優しい事
そしてふくよかな事
ルカの演奏に特に心惹かれる…

MCや盛り上げ役はステファン
彼こそロックという感じで演奏中も思わず立ち上がったり
弾くというよりも「叩く」といった様子で熱く演奏する場面がある
心から楽しんで居る様子(笑)

ルカはちょっとシャイで朴訥とした「セロ弾き」という印象

しかし二人の共演(競演)でルカも熱く熱くと盛り上がっていく
そこら辺は音楽の成せる業というかお二人ともお若いというか

まさにメタルという感じで首を振りながら
そして弦が切れまくるという様相に若いなぁと感じながら

こういうチェロをきちんと学んだ真面目な感じの奏者が
ただ楽しくチェロと遊んでいるだけのように見えて本当に美しい音色を出す青年が
クロスオーバーしてチェロでロックも奏でてしまうところが実にイイ!!
本当に素敵だ!

そして今回 改めて認識する
自分が~クロスオーバ-~に惹きつけられるのだと

特に~クラシカル・クロスオーバー~に

オペラも好きだけれどミュージカルがとても好き

サラ・ブライトマンが好き
IL DOVOが好き

石丸幹二さんが好き
藤澤ノリマサさんが好き
平原綾香さんが好き

インストものでは
天平さんが好き
葉加瀬太郎さんが好き
ジョージ・ウィンストンが好き

その全ては~クラシカル・クロスオーバー~でくくられる

今回もこの新星のように現れたアーティストの演奏と音楽に無性に惹かれライブに参加するに至り
そのライブで思った通りの感動を得られる事で何だか自分で納得する

本当に良いライブだった~!
私には珍しくメタルな音のあるライブでもあったけれど(笑)
それも音楽が導き寄せるもの
心揺さぶられるもの惹かれるものを追い求めると様々な世界が広がるもの

歌詞に心揺さぶられる事も多いのだけれど
今年もこれらインストルメンタルも大いに楽しもう~!!