<子どもがつまずく、かけ算九九の文章題> | 先生が教える小学校と勉強:小学生子育てプロママ養成講座

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 最近どんどんその中身は変化しているようで、ほんとのところ、今の小学校って、よく分からない。
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 分かって安心!小学校。分かった!小学生の我が子応援のコツ。

 今の時期、2年生の子どもたちは、かけ算九九の勉強中だと思います。ほぼ全国的に。

 

 かけ算九九の学習では、「○(1つ分)」が「□つ分(いくつ分)」ということで、かけられる数とかける数をしっかりと学習させます。

 

 文章題の式では、そこのところが分かっているかどうか、問われます。


例えば、

「箱にチョコレートが8個ずつ入っています。3箱ではチョコレートは、何個になりますか?」

 

 この問題は、「1つ分」→「いくつ分」の順に、問題文が構成されています。

 

 これは、大丈夫です。皆、できます。 8×3ですね。


 しかし、こうなるとあやしくなってきます。


「子どもが7人います。一人に鉛筆を6本ずつ配ります。鉛筆は何本いりますか?」


 「いくつ分」→「1つ分」の順に数値が出てくると、その順序のまま式を立てようとする子がけっこういるんですね。


 正解は、6×7です。   7×6ではありません。
 


 このあたりになると、混乱し始めます。


「アメが、9個あります。3人の子どもに2個ずつ配ると、アメは何個いりますか?」


 わざと、使わない数が最初に出ています。 2×3だけですむのに。


 しっかりと、「1つ分」と「いくつ分」の数値が分かれば、間違えない問題です。



 そして、この問題の変化形になると、さらにどうしたらよいか分からなくなる子が出てきます。こんな感じです。


 「アメが、9個あります。3人の子どもに2個ずつ配ると、アメは何個残りますか?」


  2×3=6  9-6=3  と、二段階の考え方が必要になりますね。
  

 しっかりと、アレイ図等で、「一つ分の数」と「いくつ分の数」を明らかにすることが大切です。


 アレイ図とは、具体物や、おはじ・ブロックなどの半具体物を○で表したもののことです。



 問題に、不要な数値が入っている場合、必要な数値を見つけ出せることがポイントですね。