【ご注意】
わざわざ書くまでもないですが、ここは何の権威もない一個人のブログです。
が、世の中にはお暇な方がいらっしゃるようで、わざわざこんな一個人のブログまでお越しになって記事の内容に文句をつける方がいらっしゃいます。
「ぼくちんの好きなフォレスターを悪く言うな~」という方は読まないことをお勧めします。
いいことしか書いてない試乗記事が読みたい方は、ふつうのカー雑誌をお読みになってくださいね!
11月13日に発表されたスバル・新型フォレスターを、正式に試乗してきました。
そのために、午後に休暇まで取って…(←かなりのアホ)
で、NAのは先日乗ってしまったので、ターボのX(SJG)Tの試乗車があるディーラーを探します。
といっても、ネットでどのグレードの試乗車がどのディーラーにあるのか探せるので簡単なのですが…。
で、1軒目に電話。
「あ、ターボのXTあります。お待ちしてまーす」
↓
でもすぐに電話が。
↓
「申し訳ありません、社員の研修でちょうど今日だけ出払ってしまいまして…」
仕方なく2軒目に電話。
↓
「申し訳ありません、今日だけイベントで出払ってしまいまして…」
買わないからって嫌がらせか!(;゚Д゚)
で、3軒目に電話。
「あ、今日OKですよ!お待ちしてまーす」
ほっ。。。(T▽T;)
休暇まで取って乗れなかったらホントにアホです。
で、たまたまヨメも休務日だったんで、ヨメとでかけました。
で、待ちに待ったターボモデル「XT」とご対面。
こちらです。
なんか、全体的に角ばってます。
やっぱデカいな~。
でも、かっこいいです。
色はてっきり黒(クリスタルブラック・シリカ)かと思ったら、ダークグレーメタリックだそうです。
このダークグレーは上品でいいですね。
ワシは白が好きなんですが、最近のスバルの白は「サテンホワイトパール(31,500UP)」とか高い塗装なのが難点。
もともと高いですし、ぶつけた時の板金塗装代も高くつくし(^^;
ところで、ターボモデルは迫力のあるバンパー形状をしてますね~
好みは分かれそうですが、ワシは普通のNAタイプのバンパーがいいです。
でも、フと思いました。
そういえば、ターボのインタークーラーのダクトは?
どこどこ?
・・・なんと、ボンネットにはないのです。
グリルからエアを取りこんで、ボンネットの裏を通って、インタークーラーに当たるようです。
こうなると、この位置にインタークーラーがなくてもいいんじゃないのかなあ?
エンジンの熱をもらって効率が落ちそうだし。
でもそれより、やっぱターボの証!のダクトは残してほしかったなあ~
一瞬この部分がダクトなのか?と思いましたが、違いました。
このスキマには、LEDのイルミネーションをつけたりできるそうです。
なんか、社外バンパーみたいです(^^;
横から見ます。
うーん、先代のスポーツテイストが薄くなってしまったような…。
前からみると角ばってるのに、横から見ると丸味を帯びた外観なのが不思議なデザインですね。
あと、このXTと、NAの最上グレードには、18インチホイールがつきます。
いやあ~。
18インチいらんわ~。
SUVらしくないデザインだし~。
重いし~
掃除しにくそう~
そもそもフェンダーとのクリアランスがこんなに空いてるのに(SUVだからいいんですけど)、18インチホイールは似合わないんじゃないでしょうか…。
ドアの下部には、こんな仕組みが。
クリーンサイドシルだったかな?
サイドシルの外装がドアにくっついてるんで、車体が汚れてても、乗り降りする時にズボンのふくらはぎが汚れない、というもの。
これはいいですね。
しかしでけードア・・・。
開閉の感じは、高級車みたいです。
先代はのっぺりしてましたけど、コイツはかっこいい。
テールランプの部分をもちっと大きくしてくれたら言うことないんだけどなあ。
マフラーは両側から出てます。
NAのマフラーは片側出しです。
リアハッチを開けます。
先代より容量が増えてるようですが、でもレガシィには及ばないようです。
これは快適。
天井も高いし、足元もゆったりしてます。
後席に2人乗ってもらっても、絶対に苦情はこないでしょう。
で、運転席。
腰痛患者を増やす気か~
さて、というわけで乗り込みます。
この画像だけ見ると、インプレッサG4かスポーツみたいです。
ダッシュボードやインパネ周辺は、プラスチッキーな安っぽい感じ。
300万円台の車とはとても・・・
・・・(-"-;A
ハンドルにスイッチつけたから運転中も楽だし安全…とか思って設計したんだろか?
でもワイパーやウィンカーのように、感覚的に触れるものじゃなくてあくまで「スイッチ」なんで、視線を近い所に落としてスイッチをいじるので、運転中だとむしろ危険では。
だから停車中に操作すべきなんですが、だったらハンドルのスポークにはスイッチいらんだろ~
ちなみにハンドルの奥にはパドルシフトがあります。
せっかくのCVT(リニアトロニック)なのに、そんなのいらんでしょ~
パドルシフトが生かせるようなクローズドコースを走るクルマでもないんだし、ハンドルを握り直す時に指先にパドルシフトが当たるし…
エンジンをかけると、メーターはこんな感じです。
個人的には、GC8インプのホワイトメーターが見やすくて好きなんですけどね~。
ちなみに真ん中の四角いデジタル表示は、細かくごちゃごちゃして見づらい。
なんでもかんでもデジタル化すりゃいいというもんでもないと思うんですが…。
中央のメーター。
あるにしても、こんだけごちゃごちゃしてると、つい運転中に見ちゃったりして、脇見運転になったりしないのかなあ?
さて、座ってみると、車内は広いです。
シートは電動で位置が移動できるんですが、そんなことよりも形状をなんとかしてくれー。
300万もする車なんだからさあ、合皮なんてなくていいからシートの形状をさあ、もっと腰のあたりのサポートをさあ…。
ちょっと乗ってるだけで、上体が左のほうに傾いてしまい、腰も痛くなります。
いよいよスイッチを押してエンジンをかけると、NAモデルよりは振動があります。
でも静か。
で、試乗にスタート。
SIドライブは、どのみち街中の試乗なので、「I(燃費重視)」で(街乗りでS#を試しても意味ないので)。
先日乗ったNAグレードには「S」モードと「I」モードしかありませんでしたが、このXTには「S#」モードもあります。
個人的にはこのフォレスターはパワーでブン回すのではなくトルクフルで余裕な走りを…というものだと思うので、S#までは要らないと思いますが…。
うん、ボディ剛性はすごい。
ディーラーから車道に入る時に感じたんですが、まるで一個の箱みたいな感じです。
あと、カタログ値通り、トルクが太い。
MAXトルク(35キロくらい)が2千回転~5千回転まで発揮されるというんだから、これはすごい。
街中だけだったのでパワーは試すことができませんでしたが、まあ高速で追い越しをするのとかは楽なんでしょうねえ。
車重は1.5t以上もあるのに、そのトルク感とボディ剛性のおかげか、加速するとボディが意外に軽く感じられます。
※発表前に試乗したNAモデル(SJ5)はMAXトルクが4千回転台なのですが、それでも試乗では低速トルクもけっこうありました。
これなら2.5ℓはなくてもいいかも。
ただ、コーナーでは重さが感じられます。
それから、やっぱボディがでかい。
GC8のインプだと、いくらかは「自分の手足」感があるんですが、なんかコイツはトラックを運転してるような…。
CVTは、前に乗ったインプのG4でもそうでしたが、ヤな感じでもなく、自然な感じ。
しかしCVTってのは無段階変速だから、パドルシフトでプラスだマイナスだとガチャガチャしても、あんまり意味ないんじゃないのか…。
アイポイントが高いので、運転は総じて楽。
左右後方の見切りはいいんですが、やっぱり左の前の見切りがイマイチ分かりづらい。
ボンネットの高さもちょっと高いかな・・・。
ちなみに左のドアミラー下部に、前後用の補助ミラーもついてるんですが、咄嗟に見て判断するのはちょっと無理。
飾りですな…。
ブレーキは、NAもそうでしたがちょっと変なアシストが入って、ヤな感じ。
それから、車重の重さを受け止められるのか不安になってしまいます。
もちろんアシストが入るので安全性に問題はないでしょうけど…
ところで足回りですが・・・
こないだ乗ったNAのは、少々ゴツゴツしてて硬めな印象がありつつ、コーナーでは「ふにゃん」と腰砕けっぽくなってしまうのが気にいりませんでした。
仕事で使ってるトヨタのミニバン(ヴォクシー)と大差ない感じで、ちょっと残念。
今回のターボモデルは、若干バネレートがUPしていたり、細かい部分が強化されたりとちょっと違う味付けのようですが、性格はNAと似たようなものです。
まあ、NAが1490kgでターボが1590kgと、100kgも重いんで、ちょっと味付けを変えたくらいじゃあ腰高感・腰砕け感はそんなに変わりません。
なのでこのXTも、残念ながらサスペンションとしてはあんまり好きではありません。
もっとも、SUVという性格を考えれば十分にしっかり感がある足回りだから問題ないと思います。
でもですね、皆さんおっしゃるような
「運動性がいい!」
というイメージからすると、どこが?と思ってしまいました。
いえ、悪い足じゃないと思います。
でも先代やその前のフォレスターって、もっとキビキビと動くクルマだったような・・・
まあプロのライターさんならいろんな車に乗ってるので、「SUVにしては運動性がいい」という感想を書いているんだと思いましたが、それを読んだ普通のユーザーさんがそのコメントを鵜呑みにして「運動性がいい!」と言っているだけのような気がしないでもない。
じゃあ運動性がいいというのは、どういうことを言うんでしょうかねえ。
加速がいいこと?
そりゃ直線の加速だったらアクセルを踏めばいいんだから、大排気量の高級車のほうが遥かに「運動性能がいい」となるでしょけど、普通はそうは言わないんじゃないだろうか?
つまり、本来ならコーナリング性能とかキビキビ感(←これも主観で曖昧ですが)のことを言うんだと思うんですが、その視点で言えばコイツは、絶対評価では決して「運動性能がいい」とは言えないと思います。
ゆったり上質な、余裕の走り、という感じでしょうか。
運動性能のいい車に乗ってサーキットやジムカーナで走っているワシが言うんだから、そんなに間違ってはいないと思うんですが・・・。
これで遠くに旅行に行けと言われたら、GCインプを放り出して喜んで行くことでしょう。
というわけで、試乗終了。
車庫入れもしてみましたが、左右後方は別に問題ないですが、真後ろがちょっと距離感がつかみづらく、心配。
バックモニターがあったほうがいいな、これ。
で、いろいろと営業さんにお話を伺ってみます。
・・・うーん。
いいクルマではあります。
でも…
欲しいクルマではありませんでした。
そもそもラインナップが微妙。
ターボがCVTだけで、6MTがないのはなんでだろう。
そんで、馬力では半分しかないNAグレードに6MTがあるのも、なんでだろう。
MTを欲する人だったら、一般的にはターボを欲しがるんじゃないのかなあ?
ターボにこそ6MTがあってしかるべきなんじゃ・・・?
先代のフォレスターに比べて、存在が半端になってしまったんではないかなあと思います。
いえ、クルマとしてはとてもいいんです。
でも、欲しい車かと言われると、そうではないかな…。
もし今、何もクルマを所有してなくて、何かを買う…ということであれば、十分に選択肢に入るかもしれませんが・・・積極的に乗り換えをする気になる車では・・・。
SUVとは言っても半端にタウンユース嗜好に振られてますし、背が高い割には荷室はレガシィにかなわないし、乗車人数ではエクシーガには絶対にかなわないし、走りではWRXのSTIには絶対にかなわないし。
で、SUVの走りには無用の18インチホイールがあったり、なんかもうユーザーに媚びちゃってるのが残念です。
かっこいいのに・・・
それから、なんか最近の車はこうなのかもしれませんけど、上級グレードにはオートライト(暗くなると自動でライトON)がついてるのはまあ分かるんですが、それと同時にオートワイパー(フロントガラスの雨を感知して、最適な払拭間隔でワイパー作動)までついてます。
もうさー。
ワイパーくらい自分で判断できるだろー。
そんなシステムが必要な方々がクルマを運転してるのって、なんか怖くね?
というわけでオシマイ。
せっかく乗らせてもらったのにこんな批評ですみませんスバルさん(^^;
でも、内心ではかなり期待してたので・・・
やっぱ、アレしかないか♪
というわけで、どうもお邪魔しました~