というわけで始まったボンとの遠距離恋愛。


どれくらい遠距離かというと、新幹線で4時間以上という、まぁ、そこそこな距離。

メールは毎日、

電話は週一(私が電話苦手なんで)、

と少し物足りないながらも平和な日々を過ごしていた。

そして、

事件は3ヵ月後に起きた。




ボン:「は? 本気で言ってんの?」


私 :「・・・・・・うん」


電話越しにボンの声が鋭くなる。

苛立ちを吐き出すようにボンが聞いた。


ボン:「なんで?」


私 :「なんでって・・・・・」


ボン:「何でそういうことするわけ?」


私 :「だって、寂しかったんだもん・・・・・・」


ボン:「寂しいのはお互い様やろ!?」


私 :「ならボンだってすればいいやない!!」


ボン:「うっわ、逆ギレかよ」


私 :「だってボンいないやん! ボンには関係無いでしょ!」


ボン:「関係無いって、ちょっと、ひどくない?」


私 :「だってもう決まったことなんだからグダグダ言ってんじゃないわよ!」


ボン:「それでも勝手に決めんで相談くらいしてくれてもいいやん!」


私 :「相談したら許してくれたわけ!?」


ボン:「許すわけないやん!


   イタリア周遊10日間なんて!」


私 :「どーせ会わんのやけ関係無いやろ!」


ボン:「会わんのやなくて会えんの!」


私 :「大差ねぇーわよ」


ボン:「イタリアとかメールも電話もできんやん!」


私 :「もう決めたの! 申し込みしたの! 代金払ったの! 手遅れなの! 私は行くのーー!!!」


ボン:「きゅーーーん(TωT)」




そんな感じで、ボンがいなくなってから


イタリア、台北、大分、熊本、福岡、佐賀、大阪、京都、三重・・・etc


と旅三昧なワタクシ。


「遠距離恋愛なんて寂しいでしょう?」


と優しい友人が気遣ってくれてたが、


ぜんぜんっキラキラ


と満面の笑顔で返す私に、


「強がりに見えないわ。彼氏かわいそう」


と変な同情をそそるコトになったとさ。