精鋭部隊の集まり | ナマコが如く【第7支局】

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第8章 夢、叶えしナマコ
〜看護師最終章〜

 
昨日の夜だが、大学院の研究室の集まりがあった。

これは、教授の研究成果の発表を聞くというものだ。

複数の教室のメンバーから構成されるグループ。
教室の性格こそは違うが、研究領域は共通している。

メンバーの多くは医師。
他にも、医学生が何名かいた。
看護師はおいらだけの様子。

当初、堅苦しい空気をイメージしていたのだが、全然違っていた。
ワインやフライドチキン、ピザをつまみながら、和気藹々とした雰囲気だった。


この明るい雰囲気の中で始まった発表内容。

とんでもなくレベルが高い。

専門用語が多くて、ちと理解に時間を要した。
それ故、その全貌は、どんなに簡単に説明しても、レベルが高い内容。

まさに、最先端の研究が進められているのだ。

プレゼンのスライドには、臨床ではまず見ることはないであろう、写真やデータがデカデカと掲載されていた。

このような領域に、看護師2年目目前のおいらが降り立った。

帰宅後、教授にお礼のメールを送った後、返信が来た。

「今日で、あなたも私たちのグループのメンバーです。」

とあった。

実は、スライドの最後に記載されている、研究グループのメンバー一覧に、おいらの名前が載っていた。

複数の猛者が集う領域に、おいらがいる。

最先端の研究世界に、おいらがいるのだ。

新学期は目前。
ボヤボヤしてはおれん。

医学の究極領域に乗り込みじゃ!!



部屋を整理するかやちゃんより。