東芝ライテック鹿沼工場で点灯された最後の白熱電球(中央)。左右はLED電球=17日〔共同〕

 



東芝の照明子会社、東芝ライテックは17日、同日付で一般白熱電球の製造を終えると発表した。

白熱電球は東芝の前身の白熱舎が1890年に日本で初めて製造に乗り出した

「発祥事業」の1つだが、エネルギー効率が良い発光ダイオード(LED)電球や

電球型蛍光ランプに軸足を移しており、120年の歴史に幕 を下ろす。

 

最近は鹿沼工場(栃木県鹿沼市)の1ラインで生産していた。

10人弱の従業員は蛍光管なども生産する同工場内で配置転換する。

国内販売も現在流通してい る分で最後となる。海外生産も2月末までに終えた。

ハロゲンランプなど代替技術が確立していない特殊な白熱電球の生産は続ける。

 

東芝グループは白熱電球を累計で40億7000万個製造。

ピークの1973年には7800万個を国内で生産したが、

09年には約10分の1の700万個まで減少している。(NIKKEI NET 17日 22:03)