今年こそはと、イベやらで貯めとったb-zelを10枚握って待ちに待ったハロウィン。

去年の敗因は最後の最後の挑戦やったために起きた悲劇。

同じ過ちは繰り返さぬ。

初日に全てを賭ける!
俺の心は踊っていた。

今年の目標は魔女帽子を作ること。

市場で見回るも全部あほみたいな値段で陳列している。

こないだの放置イベで手に入れた種と、金カボを購入し開封してみた。

運がいいことに魔女帽子を三個手に入れ、これでいけると確信した俺は一気に勝負にでた。

b-zelを五枚使ったがなんとかここまできた。

あとは、神に祈りを捧げb-zelをベタ凪ぎの海の如く、静かな気持ちで魔女帽子に貼った。

なんの音も聞こえない。
リネの音も聞こえない。

そう、まるで宇宙空間に漂っているようだ。

でもそれはリネの音を切っていただけで、後で気付いて顔が紅潮した。

そして結果は+6が二個、+7が一個できていた。

俺の完全勝利だった。

ハロウィンの借りはハロウィンでしか返せない。
ほんとにそんな気持ちだったんだ、ここまでは。

なんか違和感を感じ、ほんとに冷静に考えてみた。

何かがおかしい。

深く考えた。

そして答えがわかった。

+3でb-zelを貼って5にしていた。

そっからさらにb-zelを貼る。

そら当然燃えるはずないのだ。

でも今年の俺は違った。

去年までならここでテンパってあたふたしただろう。

俺は成長したのだ。

やってしまったことは仕方ない。
しかし、燃えずにまだ手元にあるし、b-zelも残っている。

二つを5に戻し、b-zelを貼った。

二つともチラッとこなかった。

もう手元にb-zelもアデナない。
どっかで聞いたような話だ。

俺は去年とは違う。
人は一秒一秒成長しているのだ。

そっと魔女帽子にn-zelを貼った。

全てがスローモーションだった。

視界が白い、やはり白いのだ。

俺はそっとログアウトした。








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