「ナワシログミ」 ナツグミ、アキグミとの違い | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

今朝もいい天気で相変わらず鳥たちは元気です。今朝もシロハラに始まって、シジュウカラ、シメ、ツグミ、ムクドリ、ヒヨドリ、セキレイ、アトリなどたくさんの鳥に会いました。でも写真が似て繰り返しになってしまうので、今日は別の話題に。

 

以前ナツグミをご覧いただいたことがありましたが、

あれは夏に実がなったのでわかりました。

アキグミというのもあって、春に花が咲いて秋に実になるグミでした。

 

これはそのどちらでもない!

ナツグミもアキグミも落葉樹で、冬には葉を全部落としてしまうのに、これは青々とした葉がたくさんついてる常緑樹です。

 

しかもこの寒い真冬だというのに花を咲かせているんです。

花の直径は1㎝ほど。小さい小さい目立たない花です。

場所は仙川沿いの鞍橋から大石橋の向かう途中。

 

花が少ないこの時期に、小さな明かりを灯しているよう。

 

葉には表面に細かい斑点がたくさんついています。

クリーム色の花びら(正しくは萼ですが)の表面にも、

茶色の斑点がたくさんついていました。

これを見ると「花びら」も「葉」から進化したということが想像できます。

 

葉の裏が白っぽいのは、種類を問わずどのグミにも共通していること。

グミには違いありません。

 

なんでしょう?調べるとこれは「ナワシログミ」またの名を「カングミ」。

ナワシロ(苗代)の頃に実ができるから。

苗代というのは田植えの前に稲の苗を育てる苗床のことで、春、4月ごろを指す季語。

冬に花が咲いて春に実がなるグミもあるんですね。

実ができたらぜひまた紹介したいです。